『社会、中央公論新社(新書、実用)』の電子書籍一覧
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1993年に細川政権が発足し、日本政治は政界再編の時代に突入した。非自民勢力の結集は新進党で一度挫折するが、二度の合流で伸長した民主党は2009年に政権交代を果たす。しかし政権崩壊後、民主党は四分五裂し、「第三極」も低迷。自公政権のもと「一強多弱」に陥った。大同団結しなければ選挙に勝てず、政党が拡大すれば路線対立が激化する――。ジレンマを乗り越え、「政権交代可能な日本政治」実現の道を示す。
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戦後最年少52歳で首相に就任、8年8ヵ月の史上最長政権を誇った安倍晋三。祖父に岸信介を持つサラブレットは、自民党最右派として憲法改正を掲げたが一次政権では挫折する。
しかし政権復帰後、「アベノミクス」など経済政策により支持を獲得、6度の国政選挙に連勝し「安倍一強」体制を築く。彼の威光はG7でも際立ち、トランプ米大統領への対応など国際的評価も高かった。だが、安保法制など敵と味方を峻別する政治姿勢や、森友・加計学園、桜を見る会など権力の私物化への批判が付きまとった。
本書は波乱と毀誉褒貶に満ちた安倍の生涯を辿り、彼の政治を総括する。 -
昔から「早生まれ(1月~3月生まれ)」は学校生活で損をするといわれてきた。
特に幼少期では生まれた月の違いによる成長差は大きく、学年内で“最年長”の4月生まれの子供は相対的に体格がよく、勉強やスポーツに秀で、リーダー的な存在になりやすい一方、“最年少”の3月生まれは何事にも遅れがちになるといわれる。
こうした差があるのはせいぜい小学校までの間だけで、年齢を重ねると差はなくなると大抵の人は考えているが、著者が行った調査研究で、早生まれの子どもは遅生まれの子どもに比べ、幼少期だけではなくその後の成長過程および大人になってからも所得や生活環境の差が生まれていることが明らかになった。
生まれ月による差がなぜ起こるのか、格差是正の方法はないのか、今現在の教育環境でできることは何なのか――
ベストセラー『「家族の幸せ」の経済学』著者が考える、未来の才能を潰さないための格差是正の提言も含む1冊。 -
1979年にホメイニ―師を中心とした革命で発足したイラン・イスラーム共和国。シーア派の理論に基づいた体制を敷き、中東でも反アメリカ、反イスラエルの急先鋒として存在感を示す。国際的に孤立しようとも核開発を進めて独自の道を歩むが、ここに至るには東西冷戦や中東での覇権争いなど複雑な歴史があった。本書は革命以後の軌跡を政治・経済・社会の側面から迫る。混迷する国際情勢の中、イランはどこへ向かうのか。
■目 次■
はじめに
序 章 近代国家建設と東西冷戦構造
1 パフラヴィー朝の成立と近代国家への道
2 モハンマド=レザー・シャーの専制政治と白色革命
3 反王政運動と王の国外退去
コラム① 在外イラン人学生の運動
第1章 ホメイニー体制と革命勢力の角逐
1 ホメイニー師の帰還と革命の達成
2 バーザルガーン暫定政府と憲法制定
3 イスラーム共和国体制と大統領選挙
コラム② 反西洋とファストフード
第2章 イラン・イラク戦争とイスラーム共和体制
1 押しつけられた戦争と「法学者の統治」
2 広がる戦火と「コントラ事件」
3 戦争の終結と新たな体制の模索
コラム③ 亡命者とテヘランゼルス
第3章 ハーメネイー体制と政治的自由
1 新体制と戦後復興 ラフサンジャーニー政権(一九八九~九七)
2 体制の変容と政治的自由 ハータミー政権(一九九七~二〇〇五)
3 体制の問い直しと宗教実践の多義性
コラム④ レスリングとサッカー
第4章 新保守派の台頭と「緑の運動」
1 国際関係の緊張とアフマディーネジャード政権(二〇〇五~一三)
2 国際的孤立と「緑の運動」
3 市民生活の変容と核開発問題
コラム⑤ 科学者と頭脳流出
第5章 防衛戦略と核問題
1 革命防衛隊の社会への浸透
2 革命防衛隊とロウハーニー政権(二〇一三~二一)
3 核問題の解決と中東情勢の変化
コラム⑥ 日本とイランの国交一〇〇年
終 章 暗雲垂れ込めるイスラーム共和体制の未来
1 ライースィー政権(二〇二一~二四年)への期待と終焉
2 急変する国際情勢とペゼシュキヤーン政権の発足
3 イスラーム共和体制の未来
あとがき
主要参考文献
関連年表 -
第二次世界大戦以降、アメリカが主導してきたグローバル化が挫折しつつある。自由民主主義と市場経済の社会モデルが綻びを見せ、権威主義の中国やロシアが秩序変更を狙う。世界はこれからどうなるのか――。本書は古代ローマ帝国から現代のアメリカ一極優位までを俯瞰し、「一つの世界」への統合と、分解のダイナミクスを捉える。さらにグローバル化後の「四つの世界秩序」の可能性と、日本の未来を考察する。
■ 目 次 ■
はじめに
第1章 統合の条件1 グローバル化の波動
2 構造
3 権力
4 制度
5 文化と規範
第2章 広域的秩序の興亡
1 前近代のグローバル化
2 ローマ帝国と中世ヨーロッパ
3 ユーラシア大陸の統合と分解
4 西洋の興隆と自滅
第3章 アメリカ主導のグローバル化
1 戦勝国としてのアメリカ
2 戦後経済の制度化
3 勝利の逆説
4 露呈した「リベラリズム」の限界
第4章 四つの世界秩序
1 一つの世界再グローバル化
2 三つの世界新しい冷戦
3 多数の世界再近代化する世界
4 無数の世界中世は再来するのか
第5章 ポスト・グローバル化と日本
1 大国でも小国でもない日本
2 仲間を増やし、敵を減らす
3 「自立」を迫られる日本
4 「日本」の生き残りとは何なのか
おわりに
主要参考文献 -
泥沼化する日中戦争、太平洋を挟んだ日米戦争、東南アジアでの日英戦争、原爆投下、敗戦前後の日ソ戦争。
米中英ソとの複合戦争はいかに推移し、幾多の和平・収拾策にもかかわらず、なぜ早期に終戦できなかったか。
他方、本土決戦を目前に、なぜ「聖断」で終戦が可能となったか。
最新研究を踏まえ、昭和天皇・近衛文麿・木戸幸一・鈴木貫太郎らの肉声で辿り、第2次世界大戦の結末を巨細に描く。「狂気の時代」の真実に迫る。
【目次】
まえがき
序 章 「複合戦争」の終わらせ方
「明るい戦争」 帝国陸海軍の作戦計画 「対米英蘭蒋作戦計画」と戦争終結構想 本書のねらい
第1章 太平洋戦線
陸海軍の戦略論争 ガダルカナル攻防戦 日独協力の対英戦略西アジア攻勢の政戦略 「絶対国防圏」――対米戦略の重視 サイパン殉国の歌――太平洋戦線の転機 「捷号」計画の破綻――フィリピンの放棄 沖縄から本土へ 長期消耗戦へ
第2章 大陸戦線
中国戦線の行き詰まり――重慶攻略の難題 「帝都空襲」の衝撃 「五号作戦」(四川進攻作戦)の挫折 重光の「和平構想」――「対支新政策」 「大東亜国際機構」構想 大東亜宣言と戦争目的の再定義 理念的アプローチの功罪 対中和平工作 「容共」政策への傾斜 繆斌工作の挫折 大陸戦線の結末――一号作戦の展開 インパール作戦 一号作戦と共産軍の成長 中国戦線の結末
第3章 徹底抗戦と徹底包囲
決号作戦計画――本土「最終決戦」 「天の利、人の和」――「国民総武装」の功罪 特攻と天皇 特攻の戦果 沖縄戦と戦艦大和特攻 大空襲の広がり 海上交通破壊の威力――機雷と艦砲射撃 ダウンフォール――オリンピック・コロネット作戦 南九州の防備 抗戦力の源泉
第4章 和平論のゆらぎ――小磯内閣の退陣
東條体制の崩壊とその後 三つの和平論 「近衛グループ」の和平構想 「真崎グループ」の即時和平論 「皇道派政権」構想の挫折 近衛拝謁の意味 近衛上奏と対米和平 グルー演説と上奏文の国際認識 近衛内閣案の挫折 高木惣吉の終戦研究近衛の米内留任論 木戸の「聖断」構想 小磯と「大本営内閣」案 小磯の辞意 米内の残留 小磯の「現役復帰」提案 小磯退陣と陸軍中堅層
第5章 鈴木内閣と終戦政略
鈴木首相の終戦指導 組閣と陸軍 米内留任と東郷の再入閣 陸軍中堅層の対応――「バドリオ」内閣? 本土決戦論 「決号」作戦計画と対ソ外交 六巨頭会談方式の確立 三つの対ソ交渉方針 「日ソ支」提携構想 広田・マリク会談 ソ連外交の「自立性」 鈴木の対米メッセージ 大東亜大使会議宣言の意味 戦争の争点を超えて 「無条件降伏」の拘束 ダレス工作とグルー声明 無条件降伏と国体問題 「平和の海」演説の波紋 非常時議会の意味 小野寺工作とヤルタ会談
第6章 「国策転換」の国内政治
近衛と米内の連携 六巨頭会談の硬直化と打開工作 高木の「研究対策」 阿南・米内会談の流産 六相懇談会 革新官僚グループの「本土徹底抗戦論」 「非常大権」発動論と議会 最後の「戦争指導大綱」 戦争目的としての「国体護持」と「皇土保全」 革新官僚の論理 木戸のイニシアティヴ 「時局収拾対策試案」 阿南の説得 六月二二日の御前会議 高木の「研究対策」の意味
第7章 近衛特使とポツダム宣言
対ソ交渉と国内危機 近衛特使への期待 スターリン宛親書とソ連の回答 近衛グループの和平交渉案 高木の和平交渉案 外務省の和平交渉案 「瀬戸際外交」――最後の特使派遣交渉 和平の基礎としての大西洋憲章 ポツダム宣言の形成 ポツダム宣言と「有条件講和」 「黙殺」と「敵の謀略」 カイロ宣言の「黙殺」 対ソ交渉の行き詰まり 原爆とポツダム宣言――投下は必要だったか
第8章 二つの「外圧」と「聖断」
原爆と広島の惨状 ソ連参戦の衝撃 「四条件」 論争 総辞職の危機 「聖断」シナリオの浮上 近衛と重光 木戸と鈴木のシナリオ 第一回聖断――八月一〇日 受諾電の修正 情報局総裁談 陸相告示――「全軍将兵に告ぐ」 外地軍の抵抗 「天佑」論の背景
第9章 戦争終結
バーンズ回答 外務省の解釈 バーンズ回答と陸軍 「総辞職」の危機 天皇の意志 少壮幕僚の「兵力使用計画」 バーンズ回答の「内政不干渉論」 第二回聖断――八月一四日 阿南陸相と「クーデター」計画 終戦詔書と玉音放送 「大詔を拝して」 「国体護持」の自己認識 支那派遣軍の「降伏」 国民党軍と日本軍の協力 中ソ友好同盟条約と共産党軍の満洲占拠 「現地定着」方針の挫折 「以徳報怨」の波紋 日ソ戦争の展開 北海道占領計画と千島
終 章 敗戦の意味
「聖断」の活用 国体のゆくえ 終戦のタイミングと決断の要因 植民地帝国の終戦 日米同盟の起源 なぜ「複合戦争」に陥ったか
あとがき
参考文献・資料一覧
日本終戦史 関連年表 -
2014年刊行の『地方消滅』と、そこで示した896の「消滅可能性都市」リストは、衝撃をもたらした。
それから10年を経て、東京の出生率は0・99になるなど、なお少子化は加速する。
このままだと2100年に人口は6300万人、高齢者が4割の国になりかねない。
本書は、全国1729自治体を9つに分類。
「ブラックホール型自治体」の特性なども分析し、持続可能な社会へ向かうための戦略とビジョンを打ち出す。
目次
序章 「消滅可能性都市896」の衝撃
Ⅰ部 消滅自治体 最新データ篇
第1章 地方自治体「持続可能性」分析レポート 地域特性に応じた人口減少対策が必要
(三村明夫+人口戦略会議)
第2章 全国1729自治体リストから見えた地域の特性 自治体の「人口減少要因」が明らかに
(人口戦略会議)
第3章 人口減を止められなかった10年 外国人・寄合・デジタルは救いとなるか
(宇野重規×増田寛也)
Ⅱ部 2100年への提言篇
第4章 緊急提言「人口ビジョン2100」 安定的で、成長力のある「8000万人国家」へ
(人口戦略会議)
第5章 人口減少、どう読み解くか
・少子化・人口減の深刻さはなぜ共有されないか――1990年代の不良債権問題との類似性
(白川方明)
・正社員とパートの賃金格差解消こそ最重要課題――約4割の未婚女性が子どもを持たないと予想
(永瀬伸子)
・東京出生率0・99の衝撃 基本から知る低出生の現実
(小池司朗)
第6章 今が未来を選択できるラストチャンス
(三村明夫×増田寛也)
全国1729自治体の9分類 -
日本人の海外「流出」が注目を集めている。ワーキングホリデーの若者、子育て世代、富裕層、技術者や研究者、リタイア世代。日本をなぜ離れるのか。海外移住にはどんなリスクがあるのか。移住研究の第一人者が、当事者へのインタビューやデータをもとに実態に迫る。自由な環境で実力を発揮する人々から、悪徳業者に騙される若者、帰国したくてもできない離婚者まで、海外で暮らす人々の明暗と日本への影響。
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太平洋戦争で惨憺たる敗北を喫し、帝国日本は崩壊した。では、戦後日本の対外政策にリアリズムは戻ったのか。本書は、吉田茂の講和・日米安保条約の締結、岸信介の安保改定、そして佐藤栄作の沖縄返還交渉を検証する。安保改定時に導入された事前協議制度はリアリズムと言えるのか。沖縄返還交渉において核密約が結ばれたが
これがなくても返還は実現したのか。緊張度を増す国際情勢におけるリアリズムの可能性と限界をも見据える。
〈目次より〉
第三部 日本にリアリズムは戻ったか〈戦後篇〉
第6章 戦後日本の再建と吉田茂――吉田茂のオペレーショナル・コード分析
第7章 日米同盟への忠誠と反逆――岸信介と日米安保条約改定
第8章 沖縄返還によって日本の戦後は終わったか
――非核日本の安全保障を探求した若泉敬
第9章 国際政治のリアリズムと日本 -
近年、危惧される「台湾有事」。
中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。
本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。
安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。
■目 次■
はじめに
序 章 「台湾有事」とは何か
第1章 歴史の影――海峡を隔てた内戦の継続と冷戦
1 日本による台湾の割譲と返還 1895~1945
2 台湾海峡で睨み合う蔣介石と毛沢東 1945~1960
3 大陸反攻と外交闘争 1960~1969
4 狭まる国際空間と対米断交 1969~1979
5 民主化の波と蔣経国の決断 1979~1987
コラム① 日本の戦後処理で「放棄」された台湾
コラム② 米中「三つの共同コミュニケ」と「一つの中国」をめぐる相違
コラム③ 米国の台湾関係法と「現状維持」の戦略
第2章 冷戦後の台湾――統一圧力下の危機管理と現状維持
1 李登輝の政治改革と危機の再燃 1988~2000
2 陳水扁政権への「独立」阻止の圧力 2000~2008
3 馬英九の対中融和路線と統一への懸念 2008~2016
4 民主主義国の蔡英文への支持 2016~2024
5 内外の制約と頼清徳政権 2024~
第3章 中 国の台湾侵攻は可能か?――決断を縛る三つのハードル
1 台湾侵攻の決断条件
2 中国人民解放軍の実力
3 想定される侵攻シナリオ
第4章 台湾はいかに守るか?――台湾防衛の実像
1 専守防衛への転換と戦略の調整
2 台湾を防衛する「中華民国」の軍隊
3 国家総動員体制
4 米国依存の軍事力整備からの脱却
5 中国の侵攻シナリオに対する軍事力
第5章 軍 事侵攻か? 平和統一か?――台湾統一への道筋
1 侵攻を決断する「好機」と「最後の機会
2 平和統一路線と台湾をめぐる正統性
3 戦わずして統一するアプローチ
4 武力が選ばれるとすれば――条件付きの将来戦
第6章 「台湾有事」は回避できるか?――抑止と危機管理のメカニズム
1 米中の思惑が交叉する台湾海峡
2 米台関係の実務と基盤
3 危機回避を支える国際関与
4 「台湾有事」と日本
終 章 台湾海峡の平和と安定
おわりに
主要参考文献
関連年表 -
「降って湧いた幸運」(ツキュディデス)によって外交や戦争で成功や勝利を得たとき、国に傲りが生まれる。
自らが抱える問題を「現実的なわきまえのもとに可能な解決策をとるよう努力すること」がリアリズムなら、国が傲るとリアリズムが失われ、悲劇を生む。
日米開戦に至った戦前日本の対外政策がその例である。
では、戦後日本の対外政策にリアリズムは戻ったのか。
安保改定時に導入された事前協議制度はリアリズムと言えるのか。
沖縄返還交渉において核密約が結ばれたが、これがなくても返還は実現したのか。
理論と歴史から検証する。
上巻:帝国日本の形成と瓦解
下巻:戦後日米関係と日本のディレンマ
〈目次より〉
第一部 リアリズムとは何か〈理論篇〉
第1章 国際政治のリアリズムと近代日本
第2章 リアリズムの理論と政策
――力のリアリズムとプルーデント・リアリズムの葛藤
第3章 ツキュディデスのリアリズム――古代ギリシャに学ぶ国際政治
第二部 日清戦争から太平洋戦争へ〈戦前篇〉
第4章 帝国日本への道をつけた日清戦争
――陸奥宗光のリアリズムを問う
第5章 帝国日本の形成と瓦解
第三部 日本にリアリズムは戻ったか〈戦後篇〉
第6章 戦後日本の再建と吉田茂――吉田茂のオペレーショナル・コード分析
第7章 日米同盟への忠誠と反逆――岸信介と日米安保条約改定
第8章 沖縄返還によって日本の戦後は終わったか
――非核日本の安全保障を探求した若泉敬
第9章 国際政治のリアリズムと日本 -
「降って湧いた幸運」(ツキュディデス)によって外交や戦争で成功や勝利を得たとき、国に傲りが生まれる。自らが抱える問題を「現実的なわきまえのもとに可能な解決策をとるよう努力すること」がリアリズムなら、国が傲るとリアリズムが失われ、悲劇を生む。日米開戦に至った戦前日本の対外政策がその例である。本書は明確な国家戦略を持たないままに予想外の勝利を得た日清戦争を検証し、日本がリアリズムを失っていく過程を見る。
〈目次より〉
第一部 リアリズムとは何か〈理論篇〉
第1章 国際政治のリアリズムと近代日本
第2章 リアリズムの理論と政策
――力のリアリズムとプルーデント・リアリズムの葛藤
第3章 ツキュディデスのリアリズム――古代ギリシャに学ぶ国際政治
第二部 日清戦争から太平洋戦争へ〈戦前篇〉
第4章 帝国日本への道をつけた日清戦争
――陸奥宗光のリアリズムを問う
第5章 帝国日本の形成と瓦解 -
The Unveiling of a Prime Minister’s Little-Known “Solitude,” “Decisions,” and “Secret Struggles”
On July 8, 2022, former Japan Prime Minister Shinzo Abe—who met a tragic end after falling victim to an assassin’s bullet during a campaign speech—speaks in his own voice. How was it that the longest-serving administration in Japan’s constitutional history came to be realized?
Here, he reflects on the convictions he forged following the abrupt collapse of his first administration; his diplomatic maneuvering with the United States, China, and Russia; and his secret battles against the bureaucrats of Kasumigaseki seeking to topple his government, as well as opposition forces both within and outside his own party. Confronting wildly fluctuating approval ratings and waging a solitary battle, he defied headwinds to dissolve the Diet and stake everything on an election. This historic document serves as his own comprehensive retrospective on the entire behind-the-scenes saga—the repeated cycle of strategic gambles that allowed him to turn the tide and keep the wheels of government turning. Also included are fascinating anecdotes and private conversations with world leaders such as Obama, Trump, Putin, Xi Jinping, and Merkel.
Presented here in their entirety are the complete transcripts of 36 hours of previously unreleased interviews—conducted over a total of 18 sessions—which Abe had once decided to withhold from publication due to their highly sensitive nature. Now, the little-known “solitude,” “decisions,” and “secret struggles” of this Prime Minister are finally revealed -
「目の綺麗な人だな」「あの人は怖そうだから」。
私たちは、人の見た目の違いを美で判断する生き物である。
顔つき、しゃべり方、匂い、肌の色、肥満・痩せ、障害。
本書では人の身体をめぐる美的判断を探究し、いかに美しさ・醜さが歴史的に創られてきたかの軌跡を追う。
そこから人が心に抱くエロス、愛の真価を突きとめる。
違いをうまく扱う知恵を手に入れ、ルッキズムや多様性の限界をこえる。
心に美をまとうための美学入門。
【目 次】
はじめに
違いについての学問 バラバラになる社会 身体を介して他者に出会う 本書の構成
第1章 美学、「私の中の他者」との出会い
下位の認識能力 眼を閉じ、耳をふさぐデカルト ライプニッツによる認識の分類 識別できるが説明できない 日常は「渾然」「曖昧」だらけ 過去の経験と「傾き」 私の中の他者 より良く/善く感じるための学問 ソマティック・マーカー仮説将来のシナリオの評価 生物学的次元と社会的次元のからまりあい
第2章 感性、このやっかいであなどれないもの
無関心性(没関心性) 関心まみれの出会い 身体の評価=人物の評価? サイズ、形、動き、色、匂い、服装 口笛でヴィヴァルディ 自分の身体にくつろげない 感性の保守性 鏡としての感性 法律の限界 権利ではなく魅力で ふくらはぎに見惚れる 感性の逸脱 差別化と他者化 自然化される趣味
第3章 醜による他者化
科学と哲学 ルネサンスの豊満な女神 「人種」の創造 ホッテントット・ヴィーナス 見世物小屋=他者化の装置 プロテスタント的禁欲主義 「健康リスク」と「私らしさ」のあいだ歴史のレンズを通して見ている 醜とは何か
第4章 美による差別化
遅れてやってきた運動 彼らとは違う「私たち」 トニ・モリスン『青い眼がほしい』 醜さのマント ディックとジェーン「二重のまなざし」に殺されないために アフリコブラの輝き 象徴としてのアフロヘア 画面を埋め尽くす文字 黒人の美学日本語の「美学」のニュアンス
第5章 逸脱する感性
規範的感性と逸脱的感性 再認=既知への取り込み 知覚=未知の発見 個別性との出会い 知覚は自由に展開していく 対象に降伏(surrender) 慣習にあらがう能動性 見方が市民権を得るまで 山の「醜さ」 つるつるでゆがみのない球 天文学の衝撃無秩序で複雑で無限の世界 崇高さの発見 グランド・ツアー 日誌や手紙のライブ感 正義のプロセス/エロス的プロセス
第6章 エロスから愛への進化
きよしさんの指隠し撮影 「感染」の倫理性 スタイルとは何か 自然にはスタイルはない 表出ではなくパターン 選択なぜこのやり方なのか? 基準のゆらぎをうけとめる 愛への進化 アイデンティティ・ポリティクスを降りる
おわりに
参考文献 -
紀元前2600年のインダス文明を起源とするインド。社会、文化の礎が築かれたのはヴェーダ時代からグプタ朝の間だった。中世にはイスラーム勢力が入り、多数の王朝が乱立し分裂する。16世紀から300年にわたり支配したのはムガル帝国だった。イギリス統治期を経て、ついに1947年に独立。20世紀末からの成長は目覚ましく、世界に存在感を示す。本書は「21世紀の超大国」の、5000年に及ぶ長く複雑な軌跡を描く。
■目 次■
まえがき
序 章 長い歴史と複雑な社会
第1章 インダス文明から始まるインド史
1 ハラッパー、モヘンジョ・ダロ遺跡の発見
2 未解明のインダス文明
3 インダス文明の衰退
第2章 古代文明の展開
1 ヴェーダ時代
2 仏教・ジャイナ教の成立と発展
3 古代統一王朝の成立
4 クシャーナ朝と南インドの諸王朝
5 グプタ朝―ヒンドゥー教と古典文化の隆盛
コラム アレクサンドロス東征がマウリヤ朝を生み出したのか
コラム 文化遺産のアジャンターとエローラ
第3章 中世インド世界 イスラームとの遭遇
1 イスラーム勢力の進出
2 南インドの攻防 バフマニー朝対ヴィジャヤナガル王国
コラム 世界遺産クトゥブ・ミナール
第4章 ムガル帝国の成立と展開
1 初代バーブル帝 ムガル帝国の始祖
2 第三代アクバル帝 実質的な帝国建設者
3 ムガル朝の全盛から衰退へ
4 反ムガル・在地勢力の台頭
5 ムガル帝国の遺産
第5章 英国のインド支配 インドの近代
1 インド航路の開拓と欧州列強のインド進出
2 英国による植民地化と在地勢力の征服
3 一八五七年反乱
4 英領インドの誕生
第6章 独立運動の展開
1 社会改革から始まった独立運動
2 インド国民会議派の誕生
3 第一次世界大戦期以降の独立運動とガンディーの登場
4 可視範囲に入り始めた独立
5 大英帝国の落日と第二次世界大戦
6 第二次世界大戦終結から英国の撤退へ
第7章 独立インド 理念から現実へ
1 憲法の制定 世界で最長の憲法
2 ネルー時代 独立~一九六四年
3 インディラ・ガンディーの時代 一九六〇年代中頃~八〇年代
4 一九八〇年代 激動の一〇年
5 九〇年代の枠組み変更
コラム ガンディーの現代史的意味
第8章 日本とインド
1 憧れの国インド
2 明治時代から第二次世界大戦まで
3 第二次世界大戦後の日印関係 両国間のズレと低迷した関係
4 九〇年代に始まった日印パートナー関係
5 これからの日印関係
コラム インパール作戦
終 章 21世紀のインド
1 インドの政治経済状況
2 国際社会におけるインド
あとがき
主要参考文献
関連年表 -
「人口1億人目標」「東京一極集中の是正」「コロナショックで人の流れは変わった」――人口減少と地域問題にはびこる通説・俗説や、問題含みの地方創生政策を著名エコノミストが覆す。人口が減ってもウェルビーイングを損なわないための処方箋として、スマート・シュリンク(賢く縮む戦略)を提唱。行動経済学やマーケットデザイン等の理論、豊富な経年データにもとづき、多くの地域で応用できる「共有型」モデルを打ち出す。
はじめに 人口・地域問題を経済学で解決する
第1章 人口変化の姿とコロナショック
1日本の人口構造の変化
「確かな未来」の「確かな変化」の「確かな課題」/日本全体の人口構造の変化/外国人の流入をどう考えるか
2人口オーナスがもたらす諸課題
人口オーナスとは何か/ますます高まる度合い/人手不足、社会保障などの諸課題
3コロナで厳しさを増す人口の姿
コロナショック後の人口動態/衰える結婚・出産意欲、低下する希望出生率
第2章 地域から見た人口構造の変化
1地域間の人口移動を考える
社会増減の重要性/地域間人口移動の姿
2地域の人口展望
将来人口の姿/前回の人口推計との比較/「率」で見た高齢化、「数」で見た高齢化/老いる都市の課題
3二つの悪循環
人口オーナスによる悪循環/人口規模を介した悪循環
第3章 地方創生政策の検証
1戦後の地域政策の流れと地方創生
全国総合開発計画の歩みと変質/薄れる国土計画への関心/難しかった東京一極集中是正/小泉構造改革は何を目指していたのか/消滅自治体論の登場/消滅自治体論の四つの問題点
2人口1億人目標について考える
地方創生と人口1億人目標/人口1億人とはどういうことか/人口1億人目標に意味はあるのか/2・07の達成は不可能
3「地方創生1・0」の批判的検討
地方創生の手順/少子化対策と地方創生のデカップリング
第4章 東京一極集中は是正すべきか
1一極集中という診断は正しいか
多層的集中という診断/「足による投票」という考え方/人はなぜ集まるのか/政策目標としての東京一極集中是正
2一極集中の是正は少子化対策になるのか
東京一極集中と少子化対策/東京都の出生率は見かけほど低くない
/注目すべき東京のマッチング機能/簡単な数量的チェック
3コロナ危機は変化をもたらしたのか
流出超に転じた東京都の人口/東京圏外への人口移動につながる3ステップ/コロナショックとテレワークの普及/対面型への回帰/もう一度東京一極集中是正を考える
第5章 地域政策のイノベーション
1求められる地域政策とは
国主導型からの脱却/「規範型」から「共感型」のプロセスへ/分散から集中へ/ソーシャル・キャピタルで伸びる地域を伸ばす/逆方向だった地域政策
2共有型の地域活性化方策
地域政策の二つのタイプ/劇場型と共有型の四つの違い/経済学から生まれた共有型の政策/行動経済学が実証したバイアス/ナッジという智恵/フューチャー・デザインと住民参加/岩手県矢巾町の例/マーケットデザイン
3スマート・シュリンクの時代へ
スマート・シュリンクの考え方/人口が減っても経済が縮むとは限らない/人口減少と地域経済
4スマート・シュリンクの実践
岡山県美咲町の例/政府が進める地域のスマート・シュリンク/自由な人の移動を通じて/自由な人の移動は、地域問題の解決に資する/地方部のアンコンシャス・バイアス -
そもそも政治とは何か、体系は見えにくい。
選挙で投票しなかったら不都合はあるのか。
政治家は誰の意見を重視するのか。
政党は何のために存在しているのか。
経済や生活にどんな影響を及ぼすのか。
政治は有権者を幸せにしているのか。
本書では、選挙、政治家、政党、有権者、メディア、民主主義などの基本概念をつなぎ合わせ、最新の政治学の理論と動向を紹介。
データをもとに、現在の民主政治の全体像を描き出す。
【目次】
まえがき
序 章 選 挙――なぜ大切なのか
政治とは何か 有権者と政治家 政治家をコントロールする 三つの例――景気対策、選択的夫婦別姓制度、汚職 本書の目的 選挙とは何か――三つの条件 選挙の機能①――選抜機能 選挙の機能②――賞罰機能 有権者、政党、政府 選挙の追加的機能――多数派の尊重と暴力の抑止
第1章 政治家――誰が選ばれるのか
私たちは政治家の何を見ているか 好みと属性 政治家の出馬 選挙に勝つ見込み、出馬のコスト 属性の特徴――資産、学歴、年齢、性別、世襲 経済的地位や性別がもたらす影響 政治家の能力 能力と属性のトレードオフ 利己的動機と利他的動機 まとめ
第2章 政 党――なぜ存在するのか
別の主役 政党=好みが近い仲間とのチーム 好みの近さはなぜ重要か 政策パッケージと選抜機能 政党の業績と賞罰機能 景気に関する業績 政党誕生の歴史 イギリスの二大政党 政党とイデオロギー 左派と右派、リベラルと保守 社会文化をめぐるイデオロギー イギリスの政党のイデオロギー立場 日本の政党のイデオロギー立場 極右政党とポピュリズム まとめ
第3章 有権者――政治に何を求め、どう選ぶのか
理想的な有権者 忙しい有権者 有権者のイデオロギー立場 イデオロギー立場と政策選好 有権者の立場の形成 選抜の基準――争点投票 直観的な判断ルール 賞罰の基準としての経済状況 経済成長と与党得票率 投票①――ベネフィットとコスト 投票②――教育水準、年齢 まとめ
第4章 メディア――欠かせない存在なのか
情報を有権者に届ける メディアからの情報 報道機関は偏向しているか メディアの機能①――学習 メディアの機能②――説得 誘発とフレーミング デジタルメディアの影響 SNSの効用 誰が情報に接触するのか 選択的接触、エコーチェンバー、フィルターバブル メディアと民主主義 まとめ
第5章 選挙制度――競争のあり方は変わるのか
選抜機能と賞罰機能は両立するか 政党の数が多い場合 政党が二つの場合 選挙制度の特徴――比例代表制と多数代表制 機械的効果と心理的効果 各制度の目標の違い 選挙制度と政党数 民意と議会の関係 選挙制度と業績投票 二つの制度のメリットを活かす 選好と質のトレードオフ 中選挙区制の弊害 まとめ
第6章 民主主義――誰の意見が通るのか
前章までのまとめ 多数派と中位投票者 政党のイデオロギー立場や動員 民意の実現①――政策の中身 民意の実現②―― 与党のイデオロギー 民意の実現③――参政権 民意の実現④ ――民主主義の導入 ロビンフッド・パラドックス なぜ経済的不平等は拡大するのか――献金、ロビー活動、バイアス くじ引き民主主義、ロトクラシー まとめ
終 章 政治は私たちのものなのか
楽観的でいいのか 少数派の横暴 分断を生み出すアイデンティティ政治をこえて 民主主義を生きる
あとがき
参考文献
索 引 -
植民地時代の対日協力者で「売国奴」とされた親日派。
独立後の韓国は「反民族行為処罰法」を制定し多数検挙するが、反日闘士だった初代大統領・李承晩は事実上廃案にする。国家機能維持のためには親日派の協力が必要であり実利を取ったのだ。そのため戦後も政治や軍の中枢を親日派は占め続けた。
だが民主化後、親日派への批判が始まる。21世紀以降は、政治がその清算を強く求め、「日帝強占下反民族行為真相糾明に関する特別法」を制定、民間でも『親日人名辞典』アプリが配信されるなど、子孫を含めた糾弾が続く。しかし、その内実は現代政治に強く影響され、「政治カード」として大きく変質している。
一見すると明確な利益が見出せない問題に、なぜ韓国は1945年の「解放」から80年にわたって莫大な労力を割いてきたのだろうか。親日派から描く韓国近現代史。 -
戦後、日米政府間で誰にも知られず交わされた密約。
政府首脳だけが把握し、日米安保のかげで、両国間の構造に深く組み込まれてきた。
①米兵の裁判権放棄、②日本への核持ち込み、③基地からの米軍の自由な出撃、④沖縄への核持ち込みという四つの密約の正体とは何か。
なぜ密約が生まれ、日本に何をもたらしたか。
米国側の史料・新事実を踏まえ、裏交渉の全容を解明。
ヴェールを剥ぎとり、対米依存の真相に光を当てる。
【目次】
まえがき
序 章 なぜ密約が交わされてきたのか
「表」の条約・「裏」の密約 密約とは何か なぜ密約は問題になるのか 本書の目的と方法 本書の構成
第1章 なぜ米兵を裁けないのか――刑事裁判権放棄密約の実態
1 刑事裁判権の原理
旗国法原理 領域主権論 NATO軍地位協定
2 日米行政協定の改定
日米の主張 交渉開始 解決の糸口 津田陳述
3 密約の成立
津田陳述の密約性 オランダ方式・ドイツ方式 密約の実務
4 密約の検証
津田陳述の非公表性 統計データによる起訴率 オランダ・ドイツの裁判権放棄事例 刑事裁判権放棄の透明性の確保
第2章 日本への核持ち込み――一九六〇年核持ち込み密約
1 米国の核政策・日本の非核政策
米国の核保有数の急増 アイゼンハワー政権のニュールック政策 NCND政策 重光・アリソン口頭了解
2 安保改定の舞台裏
岸首相の訪米(1957年6月) 藤山外相の訪米(1958年9月) 米国の核戦略 フォーミュラ案
3 秘密交渉の内幕
岸・ハーター交換公文 フォーミュラをめぐる日米交渉 藤山外相の口頭了解 秘密了解をめぐる攻防 日本側の譲歩 「討議の記録」
4 対米依存構造
密約調査と外務省報告書 「東郷メモ」 非核二・五原則 核持ち込み密約
第3章 米軍が自由に出撃するために――一九六〇年朝鮮議事録
1 国連軍と日本
「国連軍」の創設 「吉田・アチソン交換公文」 国連軍と戦闘作戦行動
2 国連軍と事前協議制度
「吉田・アチソン交換公文」の効力 日本案の内容 日本案への反応 統合参謀本部(JCS)の意見 朝鮮半島有事における例外規定
3 密約締結の真相
朝鮮半島有事の検討と米側の要請 日本側の対応 「好意的考慮案」 表向きと裏の取り決めの二重構造
4 朝鮮議事録
吉田・アチソン交換公文等に関する交換公文 朝鮮議事録 朝鮮議事録への署名 「事前協議なき出撃」 事前協議制度の形骸化
第4章 沖縄返還と基地の自由使用――朝鮮議事録の行方
1 沖縄返還への道のり
「潜在主権」 ブルースカイ政策 ハルペリンとスナイダー 密使・若泉敬 佐藤・ジョンソン会談(1967年11月)
2 沖縄返還の対処方針
「核抜き・本土並み」 ニクソン政権下のNSC NSSM5号 NSDM13号
3 作戦使用と事前協議
愛知・ロジャーズ会談(1969年6月) 共同声明抜粋案と総理の一方的発言案 米側共同声明案 韓国・台湾・ベトナム
4 共同声明・総理の一方的発言
安保条約の原則 韓国条項 台湾条項 ベトナム条項 朝鮮議事録の存続
第5章 沖縄への核持ち込み――一九六九年沖縄核持ち込み密約
1 沖縄返還交渉と核問題
日米の立場 第二次日本案 苦悩する佐藤首相 「会談録」 日本側最終打合せ
2 密使・若泉敬の再起用
政治的ホットライン 佐藤首相の曖昧な返答 繊維問題 スタンズ・ペーパー ホイーラー・ペーパー
3 核抜き交渉
佐藤首相案と若泉案 手続きに関する申し合わせ(シナリオ) 「核抜き」合意
4 核と繊維
合意議事録草案 草案の確定 合意議事録への署名 難航する繊維問題 軍部の説得
終 章 密約が交わされる構造と深層
密約の特徴 密約の残した影響 密約が明らかにした課題
密約の教訓 日米密約の根源
あとがき / 密約資料 / 参考資料
日米密約史 関連年表 -
一九八〇年代、遺伝子情報の特許による知識の独占、研究資金のパトロネッジ獲得競争など、史上かつてない波が大学や科学研究に押し寄せた。その先端に位置するアメリカの研究大学を中心に、「市場化するアカデミア」の豊かな成果と問題点を考察する。
二〇一一年の読売・吉野作造賞受賞作の増補新版。
目次
第一部 プライベート・サイエンスと大学
第1章 知識のパトロネッジと大学
第2章 揺らぐアカデミア
第3章 生命は誰のものか?――遺伝子情報の所有権問題
第二部 アメリカの大学の歴史とパトロネッジ
第4章 アメリカの科学研究の特殊性
第5章 基礎科学/応用化学という神話
第6章 公共財としての知識と技術
第7章 変容するパトロネッジ
第三部 知識は誰のものか
第8章 科学知識の生産における「公」と「私」
第9章 アカデミア・プロフェッション・マーケット
第10章 知識論と科学の経済学
終 章 大学はどこへ行くのか――結びにかえて -
日本の障害者福祉は長年、施設をつくって障害者を収容することに主眼を置いてきた。
近年、「施設から地域へ」を合言葉にグループホーム等の開設に力点が置かれるようになったが、重度知的障害者の移行は容易ではなく、不適切な施設で虐待に遭う事態なども起きている。
本当に必要な居場所とはどんな場所なのか、どうすれば創れるのか。
自宅でも職場でもない「サードプレイス」に着目し、著者自身が実際に作る試みも紹介。
はじめに
序章 居場所がない障害者たち
第1部 障害者福祉の概要
第1章 障害者であること
第1節 障害者の定義
第2節 社会のなかの障害者たち
第3節 生活の実際
第2章 障害者福祉の思想
第1節 基本的人権
第2節 ノーマライゼーション理念
第3節 自立生活運動
第4節 人権モデル
第3章 支援施策のあゆみ
第1節 歴史
第2節 ケアのあり方
第3節 一人ひとりに寄り添う支援
第2部 障害者の居場所の創出
第4章 居場所をつくる活動
第1節 なぜ「居場所」が必要なのか
第2節 住まいの場の充実
第3節 当事者の活動
第4節 共に生きる
第5章 障害者グループホームの可能性
第1節 自宅以外の住まいの場
第2節 障害者グループホームについて
第3節 資産活用としての家
第6章 福祉型サードプレイスをつくる
第1節 家づくりを始める
第2節 家の生活空間をつくる――建築士との打ち合わせ
第3節 家を建てはじめる、完成、その後
終章 誰もが居場所を持てる社会へ
おわりに -
フランス大統領を2期務め、欧州統合の礎を築いたフランソワ・ミッテラン(1916~96)。
社会党初の大統領として、東西ドイツ統一や冷戦終結など国際政治の激動期を導いた。一方、青年期にはナチスに協力的なヴィシー政府で働いた過去や、大統領期に新自由主義的な政策を実施したことから、権謀術数を駆使した「政治屋」と揶揄する声も多い。
毀誉褒貶ある足跡から、戦争と革命の20世紀とフランス現代史を辿る。
■目次■
まえがき
第1章 フランスの地方に生まれて――「王か法王になる」
第2章 世界大戦との出会い――「フランスを中から目覚めさせる」
第3章 政界のホープ――「野心は統治者になることに尽きる」
第4章 大統領への道――「革命とは決別のことである」
第5章 社会主義から欧州統合へ―― 「私はヨーロッパ建設と社会正義の間で迷っている」
第6章 ドイツ統一とポスト冷戦時代の始まり――「自らの手でヨーロッパを作り出す」
終 章 フランスの歴史と政治――ミッテランが遺したもの
あとがき
写真出典
主要参考文献
ミッテラン略年表 -
出入国管理政策の変遷を論じることは、日本社会がどのように外国人を生み出し、処遇してきたのかを描くことにほかならない。
本書は、入管体制の成立、法的地位の変化、「多文化共生」の展開、強化される管理と監視、人種差別や労働力の受け入れなど多岐にわたる論点や課題を扱い、80年の軌跡を確認する。
はじめに
序 章 本書の対象
第1章 入管体制の成立―1945~52年
1 アジア・太平洋戦争の終焉と引き揚げ
2 移動と「外国人」の管理
3 非正規の移動とその管理
4 日本の再独立と「外国人」問題の発生
5 まとめ
第2章 「黒船」に至るまで―1952~81年
1 分断国家と朝鮮人の法的地位―1952~65年
2 台湾人・中国人の法的地位―1952~72年
3 入管解体闘争とベトナム反戦運動―1970年代
4 「黒船」とその余波
5 まとめ
第3章 「1990年体制」の成立と展開
1 旧植民地出身者の「在日」化
2 2つの「問題」
3 「1990年体制」
4 「多文化共生」の展開と課題
5 まとめ
第4章 強化される管理と監視―2000年代
1 「テロとの戦い」と監視技術の向上
2 「不法滞在者」の排除
3 「望ましい外国人」の模索
4 新しい在留管理制度の成立
5 まとめ
第5章 人種差別と出入国管理政策―2010年代
1 「日本型排外主義」と対抗運動
2 「日本型排外主義」と出入国管理政策
3 国籍法と出入国管理
4 重国籍者をめぐる社会と制度
5 まとめ
第6章 労働力の受け入れ―2020年代
1 人口減少と外国人労働力への依存
2 技能実習制度の転換
3 非正規滞在者と収容・送還
4 まとめ
終 章 これからの選択
1 新型コロナと入国規制
2 入管政策の今後
あとがき
主要参考文献
入管法などの変遷
入管法の改廃(1997~2024年) -
人口増、鉱物資源など潜在力への注目から、各国が関与を強めるアフリカ。覇権が揺らぐ米国、歴史問題を抱える旧宗主国、進出する中露、地政学的な緊張関係にある中東など、複雑に絡む利害を繙く。アフリカは独立から現在まで、食料難、環境問題、強権化などを抱えつつも、国際情勢の変動にしたたかに対処してきた。その独自の行動原理を読み解く。地域大国エジプトvs.エチオピア、崩壊国家ソマリア、「優等生」ボツワナなどを一望。
第1章 希望と絶望の交錯する経済大陸
1 人口増加と経済市場の拡大
2 人の移動と食料問題
第2章 国家と政治体制の変容をとらえる視座
1 脱植民地化から冷戦崩壊後まで
2 「外向」という分析概念
3 アフリカにおける民主主義体制?
第3章 旧宗主国からの再離脱――サヘル地域、西アフリカをめぐる国際関係
1 「アフリカ+1サミット」開催の動き
2 アフリカへの関与を深める中国
3 サヘル・アフリカとロシア
4 旧宗主国の「撤退」と第二の「脱植民地化」
5 揺らぐアメリカの関与
第4章 「アフリカの角」をめぐる地政学―― 中東諸国と米中の思惑
1 エリトリア独立とソマリア問題
2 中東諸国の関与
3 不安定化するアフリカの角
第5章 南部アフリカの政治変容――「優等生」ボツワナの変化を読み解く
1 南部アフリカの地域的特徴
2 民主主義と権威主義の間で揺れるボツワナ
3 二つの選挙と民主主義
第6章 日本とアフリカ――TICADは何をめざしてきたか
1 トップドナーの地位から「ODA冬の時代」へ
2 平和構築と自衛隊派遣
3 New TICADへの転換 -
ヴィクトリア女王の長い治世と第一次世界大戦に挟まれた「転換」の時代に「エドワード平和王」の異名を取った国王が即位する。英国史上二番目の長い皇太子時代を経て即位した王は、一九世紀的な古典外交を駆使し、動乱の影が迫る欧州の均衡を保とうとした。エドワード七世の御世は、二〇世紀的外交秩序が崩壊の兆しをみせるチャールズ三世の現在と奇妙に符号しながら、現代を逆照射する。『ベル・エポックの国際政治』の改題新版。
目次
新版への序文 二人の老皇太子
はじめに
第一章 「万年皇太子」バーティの旅路
第二章 「国王陛下万歳!」——英仏協商締結とバーティの活躍
第三章 ニッキーと同盟者【ミカド】のはざまで——日露戦争とイギリスの立場
第四章 バーティとテディ―新たなる英米関係の幕開け
第五章 ヨーロッパの火薬庫―バルカン問題とバーティ
第六章 愛憎半ばのバーティとウィリー——二〇世紀初頭の英独関係
第七章 バーティの死と世界大戦への道
おわりに
新版へのあとがき -
第二次トランプ政権の発足から一年。
「自由と民主主義」が揺らぎ、政府解体が進むアメリカの現状を150人以上の証言で描く。
議会・司法軽視の政権運営、脅かされる「言論の自由」、
社会から失われる寛容性、関税措置による負の影響……。
壊れゆく大国の行方を探る。
【目次】
はじめに
第1章 強まる大統領の権力──強行される「政府解体」
第2章 議会・司法軽視の政権運営──民意は生かされているか
第3章 揺らぐ「言論の自由」──脅かされる民主主義の根幹
第4章 危機にさらされる「多様性」──激化する「文化戦争」
第5章 壊れる移民国家──「寛容な国」の変貌
第6章 険しい製造業復活の道のり──関税措置による負の影響
おわりに -
立党から70年を迎えた自由民主党。
自民党の「戦後保守」とは何か、自民党はいかに誕生したのか。
安全保障政策や党綱領、党則に精通する著者が、吉田茂、鳩山一郎、岸信介、三木武吉、石橋湛山、大野伴睦らの足跡を追い、「保守合同」に邁進した政治家たちの夢や挫折、眠れない日々を乗り越え、自民党誕生を実現した壮大なドラマ・物語を描く。
警察予備隊から自衛隊への歴史的経緯、綱領や党則、保守主義の政治哲学の成立過程を資料・史実をもとに平易に解説する。自民党誕生の政局・政策・党運営の変遷を辿り、政党政治を考えるヒントを示す。
〈目次〉
序 自由民主党本部事務総長 元宿仁
はじめに
第一章 日本自由党の誕生
第二章 鳩山追放と第一次吉田内閣
第三章 吉田、再軍備は「go very slowly」
第四章 日本独立と再軍備への道
第五章 吉田ドクトリンの定着と反発
第六章 緒方竹虎の「爛頭の急務声明」
第七章 三木武吉の「保守結集の車中談」
第八章 自由民主党誕生
終章 三木武吉と立党十年
あとがき 麗澤大学特任教授 江崎道朗 -
1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王。カナダ、オーストラリアなど15ヵ国の元首でもあった。70年間という史上最長の在位期間中、政治に関与し続け、また数多くの事件に遭遇する。W・チャーチルら15人の首相が仕え、「政治的な経験を長く保てる唯一の政治家」と評された。本書はイギリス現代史を辿りながら、幾多の試練を乗り越え、96年に及んだ生涯を描く。コロナ禍や新国王の戴冠式を増補した決定版。
【目次】
第Ⅰ章 リリベットの世界大戦――王位継承への道
第Ⅱ章 老大国の若き女王――二五歳での即位
第Ⅲ章 コモンウェルスの女王陛下――一九七〇~八〇年代
第Ⅳ章 王室の危機を乗り越えて――ダイアナの死と在位五〇周年
第Ⅴ章 連合王国の象徴として――二一世紀の新しい王室
補 章 「大王」の死――コロナ、在位七〇周年、そして崩御
おわりに
あとがき/増補版へのあとがき
主要参考文献
主要図版出典一覧
エリザベス女王関連年譜 -
30年、40年、それ以上にもわたる会社員生活。
60歳以降もなぜ働くのか、どう働くのか。
お金のためか、惰性か、それともやりがい?
今の会社で再雇用、転職、それともフリーランス?
渦中の60代はもちろん、「明日はわが身」の50代にとっても、人生後半戦における「働くこと」との向き合い方を考えるうえで欠かせない1冊。
本書では、企業勤めの50代後半~60代、約5000人を対象とした調査をベースに、シニアの働き方の今を追う。20年以上にわたり、「ずっと正社員だった人」は、どのように働いているのか、後輩たちの中でどうふるまうのか、仕事や報酬に対してどう感じているのかをアンケートから明らかにする。また、企業側は60代人材に何を思いどう運用しようとしているのか、今後どうなっていくのかを調査結果から明らかにする。50代からできる準備や対策のヒントも提示する。 -
著者による『映画を早送りで観る人たち』の待望の続編!
〈倍速視聴〉から見えたコンテンツ消費における〈コスパ〉〈タイパ〉という欲望は、
読書においてはどのように作用しているのか。
本作では、「本を読めない人たち」への徹底取材をはじめ、
テキスト受容を取り巻く読者と出版社/ウェブメディアの現状をリポートする。
一体「本を読めなくなった人」は何を考えているのか。
2010年代以降、本が読まれないことが当たり前になるなか、
ほとんどフォーカスされてこなかった。
生の声を取材することで、現代社会のメディア状況への考察を深めていく。
【目次】
プロローグ
第1章 ニュースを無料で読む人たち
――無料ウェブメディアの行き詰まり
第2章 本を読まない人たち
――〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉
第3章 本と出合えない人たち
――無料抜粋記事と電子書籍の限界
第4章 本屋に行かない人たち
――聖域としての書店
終 章 紙の本に集う人たち
――読者と消費者 -
東西冷戦下、第三勢力台頭の機運を背景に激化した植民地独立闘争、アルジェリア戦争(1954~62年)。
フランスは兵力を増派して鎮圧を図るも成功せず、巨額の戦費による財政難、国内政治の行き詰まりで第四共和制が崩壊した。ドゴール政権は難局を打開すべく、強硬路線を転換し、ついに独立を承認する。
約8年に及んだ戦争はフランスと国際社会に何をもたらしたのか。今日の移民問題にも密接に関わる歴史的事件を見直す。
■本書の目次
まえがき
序章 戦争前史
オスマン帝国以前/オスマン帝国の支配/フランス占領の開始/アラブ民族主義との結合/カビリーの蜂起/アルジェリアでの同化政策/第一次世界大戦の影響/両大戦間期とENAの登場/第二次世界大戦
第一章 独立戦争の開始
「赤い万聖節」/アッバースの反応とFLNへの接近/独立運動の国際化の始まり/バンドン会議とアジア・アフリカの連帯/ナセルの登場とマグレブの参加/バンドン会議の短期的影響/強硬路線とヨーロッパ統合構想との交錯/アルジェリア強硬路線への回帰/ドゥフェール海外領土相と植民地の将来
第二章 アラブ諸国の参戦とドゴール復帰
スエズ危機・戦争とアルジェリア問題の連関/スエズ危機・戦争のインパクトとその背景/危機から戦争へ/ハンガリー動乱と「二重の危機」/英仏連合・FTA構想の興亡/スンマム会議からアルジェの戦いへ/拷問、検閲、監獄、収容所/モレ政権崩壊とアルジェの戦いの終結/マグレブの国境紛争/サキエト事件と英米の調停/ドゴールの召喚/アルジェでのコロンによるクーデター/ドゴールの首相就任
第三章 戦場の拡大と膠着
戦場の本国への拡張/FLNによる本土でのテロ攻撃/ドゴール外交の始動/GPRAの成立/ドゴールのアフリカ政策の展開/コンスタンティーヌ・プランの発表/「勇者の平和」提案/ドゴールの大統領就任演説/EECの救済とアルジェリアの包摂/シャル計画の開始
第四章 自決の承認から停戦交渉の模索へ
ドゴールの「自決演説」/自決演説の意味/ムランでの休戦交渉の「失敗」/知識人たちのアルジェリア/国連での反植民地主義の高まり/OASの台頭
第五章 エヴィアン交渉
外交舞台/主要な争点/軍事面での争点/外交交渉での取引/交渉妥結の構造的要因/アラブの連帯、ヨーロッパの連帯/国連の圧力
第六章 和平協定の締結
エヴィアン協定における「独立」/脱植民地化の波の中で/脱植民地化の流れへの影響/フランス外交への影響/フランス外交戦略の変化/中東政策の変化/停戦からアルジェリア独立へ/ドゴール暗殺未遂事件/憲法採択とベンベッラ政権の発足
終章 アルジェリア戦争は何を遺したのか
休戦交渉以前/休戦交渉以後/独立後のフランス-アルジェリア関係/第三世界の雄との「対決」/ミッテランの登場と「ユダヤ例外主義」/「危機の一〇年」/シラクによる戦争の承認/記憶をめぐる闘いの終焉?/惨劇を繰り返さないために
あとがき
参考文献 -
米中の板挟み、中露の協調圧力。従属か、自立か──強大国の狭間で、したたかに「生存」を選び取る小国群。ウクライナ、グローバルサウス、太平洋島嶼地域、南コーカサスなどの戦略に学び、日本外交の新たな地政学的航路を描く。
巻頭対談 「狭間国家」をめぐって 林芳正×廣瀬陽子
第1章 狭間の政治学――ウクライナに見る光と影 廣瀬陽子
第2章 米中競争時代の中国外交におけるロシアとグローバルサウス 三船恵美
第3章 太平洋島嶼地域における米中対立――島嶼国中立アプローチの現状 畝川憲之
第4章 狭間にあるアフリカ諸国家の生存戦略 遠藤貢
第5章 南コーカサスの地政学――変動する大国間の勢力均衡 ダヴィド・ゴギナシュヴィリ
第6章 拡がれ、日本外交の輪――制約を強みに変える「接続外交」の力 高畑洋平 -
世界で先行していた物価の高騰=インフレーションが、日本でも2022年春から始まった。
それまでの慢性デフレから一転したのはなぜか――。
物価研究の第一人者がその謎を解く。
物価高騰は私たちの生活を圧迫するが、同時に賃上げを達成すれば、市場は価格メカニズムを取り戻し、日本の経済は好循環で回り始める。
どうすれば賃金を上げられるのか?
政策金利は、財政はどうなるのか?
直撃するインフレの実態に迫る。
■目 次■
序 章 新たな時代の始まり
第1章 賃金・物価・金利の正常化
1 本章の論点
2 慢性デフレとは何だったのか
3 賃金・物価・金利の変化
コラム:日銀はなぜ2%のインフレを目指すのか
第2章 インフレは日本経済をどう変えるのか
1 本章の論点
2 価格メカニズムの正常化
3 実質為替レートの正常化
4 政府債務の正常化
第3章 インフレと日銀
1 本章の論点
2 インフレは一過性か
3 物価予測のミスを闇に葬った日銀とエコノミストたち
4 「基調的インフレ」とは何か
5 植田日銀の利上げは機会主義的
6 利下げでトランプ関税に備えよ
7 国際的な「同期」が高インフレをもたらす可能性
コラム:日銀の追加利上げは「全く理解できない」
第4章 インフレと賃上げ
1 本章の論点
2 安いニッポンに賃上げと値上げの自粛は必要ない
3 最低賃金の引き上げはなぜ必要なのか
4 実質賃金改善のために労使は何をすべきか
5 「自然」実質賃金という考え方
6 トランプ関税を負担するのはいったい誰なのか
コラム:賃上げを社会に定着させる方法
第5章 インフレと財政
1 本章の論点
2 賃金と物価を上げるための財政支出をためらってはいけない
3 インフレ率2%経済への移行で得られるインフレ税収
4 消費税減税で潤うのは買い手ではなく売り手なのか?
コラム:高市政権の「積極財政」の可能性とリスク
第6章 インフレの変動要因
1 本章の論点
2 令和の米騒動の原因は需要か供給か
3 黒田日銀総裁が語った70万字
4 パンデミックで迷走した物価統計
5 消費者が「見た」価格と「買った」価格はどう違うのか
あとがき
図表出所一覧
初出一覧
参考文献 -
◆労働省vs法務省の権限闘争と、
特殊な日本型雇用システムにあった!
労働政策研究の第一人者が解き明かす、驚きの真実
「開国論」vs「鎖国論」という知識人たちの浅薄な議論の陰で
起きていたこととは……
◎内容紹介
日本は外国人労働者に極めて差別的、技能実習制度は「現代版奴隷制度」など、国内外から批判されてきた日本の外国人労働政策。
80年代には、「開国論」対「鎖国論」が論壇を賑わせたが、日本の制度が歪んだのは、排外主義的な政治家や狭量な国民のせいとは言い難い。
本当の原因は、霞が関の権限争いと、日本型雇用慣行の特殊性にあった。
労働政策研究の第一人者で、元労働省職員でもあった濱口桂一郎が、驚きの史実を解き明かす。 -
とび‐あがり【飛上り】①飛びあがること。②突飛な言動をすること。また、その人。むこうみず。③一足飛びに出世すること。成上り。(『広辞苑』より)
コメが足りない!
紀伊国の豪農・井澤弥惣兵衛は、大切な人を洪水で失った無念を晴らすため「紀州流」を確立。「米将軍」とも呼ばれる8代将軍・徳川吉宗に江戸へ呼び寄せられ、60歳を過ぎて旗本に取り立てられる。吉宗の下でコメ増産に成功した弥惣兵衛は、勘定吟味役格へと異例の大出世を遂げた。
家康の江戸建都を支えた「伊奈流」と新技術「紀州流」の違いとは?
変わり者の天才を支えた家族や弟子たちとのエピソードを交えて綴る、壮大な人間ドラマ。
【目次】
第一章 紀州の天狗と友との誓い
第二章 師とともに描く川の未来図
第三章 米将軍吉宗が与えし使命
第四章 豊穣への祈り
第五章 家康が頼りし伊奈流の先へ -
民主主義の機能不全がささやかれる今、私たちはいかに自由を失うことなく他者と社会を築けるのか。民主主義論の第一人者である著者が、ルソーの名著から熱きメッセージを読み込む。
「入門書の入門」とも言うべきわかりやすさで、『社会契約論』のキモが100ページのボリュームでわかる!
【目次】
はじめに いまの政治に疑問を感じる人へ
第1章 ルソーはどんな人だったの?
第2章 自由でありつつ人と仲良くするってどういうこと?
第3章 一般意志って結局何なの?
第4章 ルールを作る人と実行する人は別?
終 章 いま『社会契約論』を読む意義って?
『社会契約論』の翻訳について/次に読みたい本
ルソー略年譜
『社会契約論』の翻訳について
次に読みたい本 -
なぜ働かなきゃいけないの? よい労働ができない人は、ひどい人生を送る?
労働ばかり称揚する社会を痛烈に批判したアーレントの思想とは。
「働く」を根本から問い直し、一人一人のかけがえのなさをつかみなおす。
「いま」を生き抜くための100ページ〈すごい古典入門〉創刊。
「よい労働ができる人は、よい人生を歩めるし、
そうではない人は、ひどい人生を歩むことになる。
だから若いうちから自分に適した職業を見つけないといけない。
それが人生の至上命令のようになっているのではないでしょうか。
しかし、歴史を遡れば、こうした考え方は必ずしも真実であるとは限りません。」
(第3章「なぜ働かないといけないの?」より)
◆目次◆
第1章 ハンナ・アーレントはどんな人だった?
第2章 働くってどういうこと?
第3章 なぜ働かないといけないの?
終 章 アーレントと冒険に出よう -
“老いるショック”を笑い飛ばそう!
人生後半は思いがけないことの連続です。すぐに息が切れる、立ち上がるのもひと仕事、転んで骨折……加齢現象という未知との遭遇は、前向きに老いを迎え撃つ大冒険の始まり。介護や認知症、老後のお金など、年とともに増えるさまざまな不安は笑ってはねのけましょう。高齢社会の専門家が人生100年時代を生きるすべての人に贈る知恵とユーモア満載のベストセラー、最新データと「猫との老い暮らし」エッセイを増補した決定版。
目次
まえがき
第1章 ローバは一日にしてならず
1 トイレで死闘―「老いるショック」の教訓
2 「ヨタヘロ期」がやってきた!
3 朝起きるだけでも一仕事
4 ひといき300メートル、座れる場所を求む
5 「古傷が痛む」は本当だった
6 ひところび100万円、転倒・骨折しないように
7 何もしなくても忙しいのがヨタヘロ期
8 料理が面倒になったら「調理定年」を
9 買い物が難しくなったら、要注意
10 シルバーの「老働力」がゴールドを支える
11 「孤食」になりがちな高齢期、「トモ食い」を実践
12 「ご馳走する」経済力がほしい
13 予定を入れて「老っ苦う」の連鎖を断ち切る
14 笑って泣いて、楽しいデイサービスへ
15 オペラに行かなくなった理由
16 インドアの趣味を見つけよう
17 年を重ねてから気づく親きょうだいの「文化遺産」
18 青春の思い出を胸に、これが最後のクラス会
19 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
第2章 老いの暮らし、どうしたものか
20 体が老いると家も老いる
21 相続税減税の特例を活用
22 「片づけ」は拒否していい
23 プチ「老人性うつ」を経験してわかったこと
24 財産の捨てどき、活かしどき
25 同居でも精神的な距離を置く
26 「あなたの世話にならない」はNGワード
27 老年よ、財布を抱け
28 一人暮らしなら「お風呂コール」を
29 老いてもペットと暮らしたいなら
30 穴あきセーターもつくろい次第
31 「終の棲家」の始末をどうするか
第3章 「金持ち」より「人持ち」でハッピーに
32 「おひとりさまの老後」を支える人間関係3つのポイント
33 情けは人のためならず
34 恨みつらみは「棚上げ」方式で
35 「後から化けて出るぞ」―ネガティブな感情を逸らすヒント
36 優秀な吸水パッドや紙パンツでお出かけを
37 連れ立って「ゆるやか体育会系」
38 買い物には「甲斐」がある
39 「病んだら帳」と入院セット
40 病気になってもあわてない
41 「お見舞いに来てほしい人リスト」をつくる
42 お医者様にお願い。「命の主体」をお忘れなく
43 人を一般名詞でくくらないでください
44 「形見分け委員」を任命しました
45 葬儀計画に変更アリ
第4章 「老いの大冒険」を乗りきろう
46 平均寿命の変化から見えたこと
47 2025年問題、約5人に1人が75歳になる
48 「ファミレス時代」がやってくる
49 「超高齢社会」×「ファミレス時代」の行きつく先は
50 高齢期に失うもの―「4つの覚悟」をしておく
51 「ピンピンコロリ」は幻想です
52 すべての道はローバへ通ず
53 夫を亡くしたあとの年金リスク
54 貧乏ばあさん防止作戦(BBB)
55 命は長し、働け女たち
第5章 あなたも私も介護する人される人
56 私が介護保険制度を目指したきっかけ
57 介護の「新語」から見えるもの
58 「同時多発介護」が起きる
59 「団塊」→「男介」→「老塊」
60 国の存亡にかかわるからこそ「介護離職ゼロ作戦」
61 しんどいときは、我慢しないで
62 介護する側もされる側も「ヘルプ・ミー」を言おう
63 介護支援ネットワークも利用して
64 認知症の家族を支える仲間づくり
65 「ながら介護」と「ともに介護」
66 介護は情報戦、まずは地域包括支援センターへ
67 「ワーク・ライフ・ケア・バランス」の時代
68 あなたも私も「介護され上手」になろう
69 「子姑」には卑屈にならず、感謝を惜しまず
70 デイサービスが、ばあさまの地位を変える
71 もしも認知症になったら
72 シモの世話はロボット大賛成
73 「おまかせDEATH(死)」で本当にいいの?
74 人生に「会議」は馴染まない
75 延命治療するかしないかは、「命の主人公」に確認を
76 おひとりさまの在宅死
第6章 力を合わせて「五つ星の高齢社会」を
77 ユーモアは老いの味方です
78 「濡れ落ち葉」でも燃え上がれ
79 「じじばば食堂」がほしい―食・職・触の「3しょく」は元気の源
80 人は何歳になっても変わることができる
81 やる気があれば叶う
82 人の良いふり見て我がふり直せ
83 情報力と行動力があなたを変える―ころんでも立ち上がる復元力
84 人生100年に必要な「第二の義務教育期」
85 私たちの姿を堂々と見せましょう
86 平和と豊かさに感謝あればこそ―次世代の希望となるよう
87 老いてなお「アイ・ハブ・ア・ドリーム」
88 老年よ、大志を抱け!
あとがきにかえて――93歳のヒグチより
〈巻末付録〉平和ボケばあさんの猫暮らし -
政治の見方を変えた画期的名著が刊行から40年を経てよみがえる!
なぜ長期安定政権が続いたのか、どこに権力があるのか、誰が首相を決めたのか‥
役職人事の制度化や派閥の機能など、自民党の党運営、政治過程を実証的なデータを用いて分析する。
図表および資料多数収載。解説・河野有理。
〈目次〉
第Ⅰ部 分析
第1章 優越政党としての自民党
第2章 役職人事の制度化
第3章 派閥と党運営
第4章 政策決定の仕組み
第5章 民意への対応
第6章 自民党の国会運営
第7章 野党の立法活動
第8章 現代日本の政治システム
第Ⅱ部 資料解題
第1章 戦後内閣一覧表
第2章 自民党の前身政党
第3章 自民党政権の組織構造
第4章 自民党議員
第5章 有力議員
第6章 官僚・知事経験議員
第7章 派閥
第8章 政務調査会
第9章 国会審議
第Ⅲ部 基礎資料
戦後内閣一覧
役職一覧
戦後選挙結果一覧
自民党議員一覧 -
新時代の風を一身に浴び、民主的な立憲君主になろうとした昭和天皇。
しかし、時代はそれを許さなかった――。
本書は今まであまりふれられることのなかった青年期に至るまでの教育課程に着目し、政治的にどのような思想信念をもっていたかを実証的に探る。
そしてそれは天皇の実際の振る舞いや政治的判断にいかなる影響を与えたのか――。
旧版刊行後の約15年で、新たに発見・公開された重要史料や史実を増補。
はじめに
昭和天皇の実像とは あくまで実証的に 思想形成過程に注目
第一章 思想形成
一 東宮御学問所
生い立ち 東宮御学問所に進学 杉浦重剛の倫理学杉浦の天皇観・国家観 白鳥庫吉の歴史 清水澄の法制経済
二 訪欧旅行
発端 宮中の職制と元老 外遊の成功
三 摂政就任「君臨すれども統治せず」 神格化を否定 皇室改革に意欲 研修活動 立作太郎の外交史 清水澄の憲法進講 明治天皇について学ぶ 生物学を趣味とする アイドルとなる 牧野伸顕の内大臣就任 政治思想の確立
第二章 天皇となる
一 田中内閣への不信
施政方針を明示 直訴頻発の意味 当時の日課 田中義一首相への不信 優諚問題 中国の主権を尊重 即位大礼 剛毅な昭和天皇像の誕生
二 首相𠮟責事件張作霖爆殺事件 つのる田中首相への不信感 昭和天皇の政党政治観 張作霖事件の進展 𠮟責を決意ついに田中を𠮟責 昭和天皇の発言 田中𠮟責の意味 道徳的な政党政治を追求
三 ロンドン海軍軍縮条約問題
浜口を激励 反撥する軍令部 鈴木侍従長の対応 統帥権干犯問題 加藤軍令部長の辞意 右翼の宮中
側近攻撃 徳治主義の発露 クーデター未遂
第三章 理想の挫折
一 満洲事変
不拡大方針の挫折 最善を尽くしたか 揺らぐ昭和天皇の権威 連盟との対立を心配 犬養内閣の成立桜田門事件 「日支親善は出来得るや」 心労たまる昭和天皇
二 五・一五事件
政党政治を見放す 秩父宮との対立 連盟脱退へ 本庄侍従武官長の登場 なお協調外交を追求 軍の政治化に批判的 満洲問題
三 天皇機関説事件と二・二六事件
天皇機関説事件 在郷軍人会パンフレットを批判 孤立した昭和天皇 対中融和を追求 牧野内大臣の引退 二・二六事件勃発 即時鎮圧を決意 陸軍
への怒り 本庄武官長辞職 近衛首相に期待
第四章 苦悩の「聖断」
一 日中戦争
盧溝橋事件の勃発 対応の誤り やつれる昭和天皇張鼓峰事件で陸軍と対立 長期化する日中戦争
二 防共協定強化問題
念書を書かせる ノモンハン事件と天津租界封鎖問題板垣陸相に激怒 陸相人事に注文 首相の人選を主導 ドイツの快進撃に幻惑される 第二次近衛内閣の成立 三国同盟を容認
三 太平洋戦争開戦
日米交渉に期待 武力行使を強く否定 御前会議で異例の発言 開戦を決断 早期終結を指示 戦況の悪化を懸念 支持を失う東条首相
四 終戦の「聖断」一撃講和論をとる 早期講和論に転換 ポツダム宣言 一回目の「聖断」 昭和天皇の決断 二度目の「聖断」 「聖断」の意図
第五章 戦 後
一 退位問題
東条に責任を転嫁したか マッカーサーに責任を認める 免責への動き 世論の動向 「人間宣言」 新憲法の制定 『独白録』の意味 退位論 退位せず 改憲再軍備と政治関与 留位の副産物 戦後巡幸 皇居再建の道のり
二 講和問題と内奏
新憲法下の天皇 一九四七年九月の発言 講和問題との関わり 戦後の内奏 内奏継続の意味
三 「拝聴録」への道
後半生の主題は戦争責任 世論調査に見る昭和天皇 二度目の訪欧 沖縄への関心 訪米 中国への謝罪 植民地支配への反省 「拝聴録」作成へ 厭世的になる 崩御
おわりに
理想実現に尽力 旧憲法と国民に裏切られる 君主としての責任を自覚 戦争責任と向き合う
昭和天皇についての研究史
参考文献目録
あとがき
人名索引 -
年間160万人が亡くなる「多死社会」日本。
多くの人はどのように死を迎え、その過程で何が起こっているのか――。
現役の検視官として3年間で約1600体の遺体と対面した著者が、風呂溺死から孤独死までさまざまな実例を紹介し、現代社会が抱える課題を照らし出す。
死はすぐ隣にあり、誰もが「腐敗遺体」になる可能性がある……この現実をどう受け止めるべきか。
そのヒントがここにある!
【目次より】
第1章 多死社会と検視官
1 日本の死の現状/2 検視のしくみ/3 検視官への道
第2章 ドキュメント検視官24時
1 検視官の勤務/2 ある日の現場/3 変死事案が止まらない夜/4 死はすぐそばにある
第3章 意外な死因、さまざまな現場
1 入浴のリスク/2 致命傷になりうる頭の怪我/3 火災の検視は現場第一/4 川を流れてくる遺体/5 自殺者の想いと最後に見た風景/6 ゴミ屋敷とセルフネグレクト
第4章 死後の自分はどう扱われるか
1 街なかに数多く眠る腐敗遺体/2 遺体の早期発見のために/3 人生のエンディングの準備/4 デジタル遺品という悩み/5 引き取り手のない遺体の行方
第5章 大規模災害、そのとき多数遺体は――
1 大規模災害が起きたら/2 日本の多数遺体対応の歴史/3 死因究明制度の問題点 -
民族や国民をめぐる心の働きを強め、再生産するナショナリズム。
帰属意識、愛国心、排外意識の三つの顔をもつ。
世界で猛威をふるう排外主義・右派躍進の正体とされるが、なぜ同胞愛は憎悪に変わるのか。
なぜ民族紛争は再燃するのか。
経済不安との関係とは。
本書は国民国家誕生からの歴史を一望し、豊富な事例をふまえナショナリズムがいつ生まれ、社会に浸透し、私達の心を動かすかの全容を描く。
俗説を覆し、本質に迫る。
【目次】
まえがき
第1章 ナショナリズムとは何か 議論の概観
1 出現
ネーションはいつからあるのか 近代の社会現象 多様化し日常化するナショナリズム
2 定義
言葉の由来 「生まれ」 ①政治の意識として ②政治運動のイデオロギーとして 日常的なナショナリズム
3 源泉
①近代主義 ②民族象徴主義 ③政治や権力闘争
4 分類
「良いナショナリズム」と「悪いナショナリズム」? ナショナリズムとパトリオティズム
5 まとめ――プラスでもマイナスでもなく
第2章 ナショナリズムを構成しているもの
1 三つの意識
2 三つの意識の背景
社会学/政治学/心理学 着目点の違い 諸意識の実態 世界各国の実態 意識は時間とともに変わる
3 意識間の相互連関
愛国心と排外意識はいつ結びつくの? 個人的差異より社会的文脈が重要? グローバル化の効果? 国のメンバーシップの性格?
4 まとめ――ナショナリズムの多次元性
第3章 何が帰属意識を強めるのか
1 ネーションへの帰属意識
地域主義との関係 複数のアイデンティティ
2 近代化と帰属意識の高まり
学校教育、鉄道 出版・印刷の普及 軍隊
3 現代文化と帰属意識
スポーツの祭典 FIFAワールドカップ アフリカのサッカー選手権 ラグビーワールドカップ
4 帰属意識を高める政治
5 まとめ
第4章 何が愛国心とプライドを強めるのか
1 愛国心の多義性・多様性
愛国心をどう捉えているか 愛国心の国際比較
2 経済格差との関係
格差と貧困 政府の陽動
3 政治的動員・選挙との関係
選挙と動員
4 国際環境の影響
グローバル化の影響 国際紛争と脅威
5 文化表象としての音楽イベント
音楽の力 国歌と祭典
6 まとめ
第5章 何が排外意識と優越感情を強めるのか
1 経済不安よりは向社会性?
経済的な脅威 集団的な脅威 外国人比率の効果
2 政治状況と排外主義
ホモナショナリズム/フェモナショナリズム
3 隠れた反移民感情
文脈によって異なる「望ましい回答」
4 国際政治の影響
外交的緊張
5 まとめ
第6章 政治・経済への効果
1 公共財の分配
福祉への効果 多民族国家は不利なのか
2 シンボル操作の効果
国土・国旗という象徴と寄付 党派的分断を癒す
3 民主的な規範と政治信頼
民主主義を促すか 社会的な信頼と負担
4 経済や資源の開発
資源ナショナリズム エコ・ナショナリズム/グリーン・ナショナリズム
5 まとめ――ナショナリズムの政治経済的効用?
第7章 暴力・紛争への効果
1 ナショナリズムと内戦
貧困と格差 政治的排除の回避 連邦制や選挙制度への効果
2 ナショナリズムと少数派の弾圧
暴力と流血が生まれる理由 東欧でのホロコースト
3 ナショナリズムと国家間戦争
国民国家と戦争の波 失地回復運動 言説枠組みの影響
4 ファシズムとセクシュアリティ
5 まとめ――ナショナリズムと暴力
終 章 ナショナリズムの実態を見る
1 何がわかっていて、何がこれからわかるのか
2 政治をめぐる意識の一つとして
3 おわりに
あとがき
注記一覧 / 参考文献・出典 -
「喪失感」とは、大切な人やものを失ったとき、さまざまな悲痛な思いが複雑に絡み合う、誰しもが抱く感情。高齢者専門の精神科医として、多くの患者やその家族と向き合ってきた著者・和田秀樹氏が、自らも60代半ばを迎えたいまだからこそ、心理学を学んできた精神科医として、今を生きる同年代として、喪失感という大きなテーマを、現代風に捉え直しました。
医療の発達により平均寿命が飛躍的に伸び「人生100年時代」となった現代、人生後半をむかえた人々は、喪失に対する心得にも変化が必要と言います。かつて「老後の始まり」だった60代は、現代では「人生の新しい章の始まり」であると同時に、「家族や友人との付き合いがガラリと変わる転換期」でもある。つまり、喪失感の塊が襲いかかってくる年代なのです。
本書では「若い頃のように身体が動かなくなった」「周囲の環境が変わってしまった」といった身近なものから、「二度と戻らない物事への後悔」「死」など人生を変えるような大きな出来事まで、相談事例を多く交えながら、さまざまな喪失感とどう向き合い、どう乗り越えていくかの具体的なヒントを紹介。あなたの喪失感や不安をやわらげ、前向きな気づきを与える処方箋のような一冊。 -
事件の舞台裏で検事は何と格闘していたか。
東京地検特捜部長、最高検次長検事などを歴任した検察官による回想。
日本で初めて死刑囚の再審無罪判決が下された免田事件をはじめ、
厚生事務次官による特別養護老人ホーム汚職事件、
オレンジ共済事件、石橋産業事件、東電OL事件、鈴木宗男事件、
ライブドア事件、村上ファンド事件、陸山会事件などに関わった
著者が36年に及んだ検察官人生を振り返り、
その重職の心得を説く。
〈目次〉
プロローグ
第一章 検察とは
第二章 人を裁く畏れ──免田事件の教訓
第三章 特捜検事落第?
第四章 殺人専門検事 第五章 決裁官として──東京地検副部長時代
第六章 驚きの特捜部長─東京地検部長時代
第七章 わが重職心得箇条
第八章 激動―─次長検事
第九章 退官後のこと
第十章 袴田事件再審無罪判決の誤り -
差別も貧困も、なくならないのか?
今なお続く「在留外国人問題」に切り込む、慟哭必至の社会派巨編
在日朝鮮人帰還事業――
1959年に始まったそれは、人類史上最悪の「大量殺戮」への序章だった。
二人の若者がそれぞれ経験した「地獄」を描き、現代に通ずる差別の源流と、政治家・マスコミらが犯した大罪に迫る。
なんやおまえ、チョーセンやないけ――。
1959年大阪。在日朝鮮人への差別がはびこる街で、復興を遂げ平等を実現し「地上の楽園」と称される北朝鮮への「帰国運動」が過熱していた。
学問の道を志す高校生の孔仁学は、ヤクザの抗争に巻きこまれ窮地に立つ親友・玄勇太に「帰国」を勧める。
家族とともに北朝鮮へ行くことを決めた勇太だったが、帰国船内の食事の貧弱さや寝床の汚さに、「楽園」への違和感を覚え始め……。 -
二つの時代が、偉大なる文化発展において対立している。
すなわち、ゲマインシャフトの時代に、ゲゼルシャフトの時代がつづく――。
ゲマインシャフト(親密な共同体)とゲゼルシャフト(公共世界)。
社会の二類型を定式化し、文化は前者から後者へと発展すると捉える。
1887年の初版刊行以来、社会学の発展に大きな影響を与えた、コミュニティ論の古典。縮約版。〈解説〉大澤真幸
第一篇 主要概念の一般的規定
主題
第一章 ゲマインシャフトの理論
第二章 ゲゼルシャフトの理論
第二篇 本質意志と選択意志
第一章 人間の意志の諸形式
〔第二章 対立の解明 *省略〕
第三章 経験的意義
第三篇 自然法の社会学的基礎
第一章 定義と主題
〔第二章 法における自然的なもの *省略〕
第三章 結合された意志の諸形式
付録 結論と概観
訳者解題
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。