『実用、戦記』の電子書籍一覧
1 ~60件目/全445件
-
さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
「英語学習が続かない」そう感じている人は、きっと少なくないはずだ
今度こそ頑張ろうと思って始めても、いつの間にか手が止まってしまう
その度に、自分は英語に向いていないのではないかと不安になることもあるだろう
英語学習に限った話ではないが、『習慣化』することは、思った以上に難しいのである
私が高校で英語を教えていた頃、同じような悩みを抱える生徒を見てきたし、たくさん関わってきた
本当はもっと英語を頑張りたいのに、学習が続かず途切れてしまう
やる気が出ない日もあって、三日坊主で終わってしまう
でも実は、続かないのはやる気が足りないからではない
むしろ、やる気に頼っていること自体が、続かない原因になっていることも多いのだ
大切なのは、無理に頑張ることではなく、自然と続いていく形をつくること
本書籍では、そんな『ラクに続く英語学習』のヒントを、私のこれまでの経験をもとにお伝えしていければと思う
興味をもって、納得しながら読み進めていただければ嬉しい
続かない自分とは今日でバイバイ!楽しく前向きに、英語と関わっていこう!
【目次】
続かない自分を悪く思わないで
やる気に頼る学習が苦しくなる理由
英語学習が続く人は習慣を味方にしている
1日5分から始める英語学習もある
完璧主義をやめると英語は続きやすくなる
勉強ではなく生活の中に英語を取り入れる
気分が乗らない日の英語との向き合い方
モチベーションよりも環境を整えよう
周りと比べるな、昨日の自分と比べよう
英語学習に休息が必要な理由
小さな継続が大きな自信になる
英語はもっとラクに、長く続けよう
【著者紹介】
星乃たまこ(ホシノタマコ)
都内在住。英語コーディネーター。石神井公園がお気に入りの場所。
地方の公立高校の英語教員を11年、都内で国際会議運営専門員を1年半、その後はオンライン英会話の英語アドバイザーを経験、英語の解説600問以上の作成に携わった。
定期的に英語に関する発信もしている。 -
自衛隊員の生の声に耳を傾けた渾身ルポ。
25万もの兵力を擁し、核兵器以外のあらゆる兵器を有する巨大組織でありながら、軍隊として存在することは許されない自衛隊。戦う相手も見えない中で「日蔭者」として生きることを強いられた隊員たちは、日々何を思い過酷な訓練に従事しているのか。様々な基地を訪ね歩き、訓練にも同行し、彼らの生の声に耳を傾けた渾身のルポ。日本を守る存在ながら、日本人があまりにも知らない自衛隊の実情に深く迫る。‘96年新潮学芸賞受賞作。(2007年発表作品) -
20分で読めるミニ書籍です(文章量20,000文字程度=紙の書籍の40ページ程度)
「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。
書籍説明文
発達障害診断を受けるにあたって、当事者が、どうすればいいかを事例を挙げて徹底指導!発達障害は、当事者にも雇用者にも社会にとってもデリケートな問題。トラブル対策完全マニュアルを味方にしよう!
まえがき
まず、この本を手に取っている架空の「あなた」の話をしましょう。
「空気、読めないね」
「こんなこともできないの?」
「どうして、そういう考え方をするのか、わからない」
他人から、こういうことを言われた経験と―
「頭の中が色んな思考でいっぱい」
「集中力がない」
「一度集中すると、寝食何もかも忘れてしまう」
「努力しても、努力してもうまくできないことがある」
こんな自分の実感とが、ちかちかちかと点滅して―
あなたは、「もしかして、俺(私)発達障害かもしれない」という疑いを抱くようになる。
著者紹介
真生 麻稀哉(シンノウ マキヤ)
愛知大学国文学専修卒業。2013年、某マスコミ関係の会社で働いている時に、広汎性発達障害の診断を受ける。障害者手帳3級取得歴1年半。5月に会社を退職。現在は、小説の賞に応募を続ける傍ら、某広告代理店でライターとして勤務中。… 以上まえがきより抜粋 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【大河ドラマ】も【人気時代劇】も千倍面白くなる!
人物や出来事から、流行・娯楽・衣食住、そして災害まで──
江戸時代の背景が[全方位]まるわかり!
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の放映で
知ってるようで知らない江戸中後期が注目!
そこで! その前後を含めた江戸時代全278年
(1590年 家康の江戸づくり開始~1867年 慶喜の大政奉還)を完全ガイド
まずは! オリジナル年表・マップと
人気「大河&時代劇の主役級人物」相関図etc.でわかりやすい
[特別企画]サクっとわかる! 江戸時代 便覧
そして! [水道・お金・交通][武士や町人の仕事][衣食住][娯楽]などの
生活事情から、[幕末の人物・抗争・思想]まで挿入した[全方位図鑑]入り!
江戸暮らしの真実100
さらに! 伝承絵図でわかる江戸の災害
これで! 江戸時代の「大河ドラマ」も「人気時代劇」も面白さ千倍! -
ginga_ai_shintou
日本人はよく「無宗教だ」といわれる。しかし、それは日本特有の宗教である神道が、あまりにも暮らしの中に溶け込んでいるからかもしれない。日本中そこここに見られる神社や鳥居、自然現象や衣食住を司る八百万の神々、初詣や季節ごとの節句など、神道は日本の風土や気候と強く結びついており、罪悪感や美意識といった精神的な価値観にまで深く影響を与えている。本書では日本と日本人の心の原点を神道にまつわるエピソードとともにたどる。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【目次】
第1章王たちの覇権争い
カデシュの戦い・・・古代の二大帝国が激突した戦い
ペルシア戦争 ・・・東方の巨大帝国に挑んだ都市国家
ペロポネソス戦争・・・ギリシアを二分した都市国家同盟の争乱
アレクサンドロス大王の東方遠征・・・若き王が目指した「世界の果て」
ポエニ戦争・・・地中海の覇権を决定づけた宿命の対決
秦の統一戦争・・・数百年の混沌を制した初の統一帝国
楚漢戦争・・・秦滅亡後の覇権を争った宿命の対決
ガリア戦争・・・英雄の野望が共和政の伝統を終わらせる
アクティウムの海戦・・・ローマの運命を決した内戦
ユダヤ戦争・・・故郷を追われた民の悲劇と流転の始まり
アドリアノープルの戦い・・・帝国の黄昏を決定
第2章 宗教圏・東西文明の衝突
イスラーム大征服・・・アラブの新興勢力が大国を滅ぼす
白村江の戦い・・・日本が朝鮮半島での足場を失う
トゥール・ポワティエ間の戦い・・・欧州へのイスラーム拡大を阻止した決戦
タラス河畔の戦い・・・東西の帝国が衝突した戦い
ノルマン・コンクエスト・・・英国を征服したフランス貴族
十字軍遠征・・・キリスト教圏すべてを巻き込んだ戦争
治承・寿永の乱・・・約700年続く武家政権がはじまる
南宋戦争・・・世界を震撼させた遊牧民族の征服戦
百年戦争・・・英仏の因縁による史上最大の長期戦
コンスタンティノープル陥落・・・古代ローマの命脈が終わりを告げる
レコンキスタ・・・700年にわたる戦いと新世界への扉
第3章 宗教改革と植民地戦争
バラ戦争・・・王位継承をめぐる血みどろの抗争
チャルディラーンの戦い・・・火器が勝敗を分けた戦い
ユグノー戦争・・・宗教問題が国家を二分した凄惨な内戦
オランダ独立戦争・・・最強の帝国を退けた市民たちの勝利
レパントの海戦・・・地中海の覇権をかけた海戦
三十年戦争・・・泥沼の宗教戦争に決着がつく
三王国戦争・・・王権と議会が激突し、近代議会政治へ
大北方戦争・・・バルト海の覇権をめぐる激突
スペイン継承戦争・・・第2次英仏百年戦争が絡んだ
七年戦争・・・世界規模に拡大し続ける戦争
第4章 革命と帝国主義の戦争
アメリカ独立戦争・・・民主主義を掲げた初の共和政国家の誕生
フランス革命戦争・・・国民国家の理念で欧州に激震が走った
ナポレオン戦争・・・欧州を席巻した天才軍人の台頭
アヘン戦争・・・「眠れる獅子」を列強が侵食するきっかけに
クリミア戦争・・・不凍港を求めたロシアの南下政策
インド大反乱・・・東インド会社の終焉と皇帝の誕生
リソルジメント(イタリア統一戦争)・・・1400年の分断から悲願の統一へ
アメリカ南北戦争・・・アメリカ分断という最大の危機
戊辰戦争・・・「新生日本」誕生をかけた内戦
独仏戦争・・・二つの国の命運が交差する
日清戦争・・・東アジアの秩序を塗り替えた激突
米西戦争・・・アメリカ帝国主義の幕開け
第5章 世界大戦と冷戦
日露戦争・・・極東の小国が欧州列強を破る
第一次世界大戦・・・人類がかつて経験したことのない消耗戦
ロシア内戦・・・革命の炎が広大な帝国を焼き尽くす
日中戦争・・・日本は国際社会で孤立していく
第二次世界大戦・・・人類史上最大の惨禍
アジア・太平洋戦争・・・国家の命運をかけて米国に宣戦布告
第2次国共内戦・・・大陸の覇権をかけた戦い
印パ戦争・・・「核」が絡み合う南アジアの断層
中東戦争・・・民族と宗教の終わりなき問題
朝鮮戦争・・・冷戦が生んだ国家の分断
アルジェリア戦争・・・フランスを揺るがした「内戦」
ベトナム戦争・・・泥沼の戦争とアメリカの敗北
第6章 混迷する国際秩序
パナマ侵攻・・・「世界の警察」による政権転覆
湾岸戦争・・・100時間の戦争
ユーゴスラヴィア戦争・・・共存の理想が崩壊し、民族の憎悪へ
アフガニスタン戦争・・・武力による民主主義の移植が失敗
イラク戦争・・・国連決議なしの先制攻撃
シリア内戦・・・アラブの春と最悪の内戦
ロシアのウクライナ侵攻・・・「国連常任理事国」による暴挙
ガザ戦争・・・憎しみの連鎖と人道の危機
イラン戦争・・・国際秩序は混迷を続ける -
紀元前四九年,カエサルはついにルビコーン川を渡り,〈われわれの大義〉を懸けて,ポンペイウスとの戦いへと向かう――.全ローマを揺るがす内乱の勃発から,地中海世界各地での息づまる攻防,そして前四八年のエジプトにおけるポンペイウスの死までを描く.『ガリア戦記』に続く,カエサルがみずから記した不朽の古典.
-
独ソ戦最大の謎といわれた「カティンの森事件」──そのなかにたったひとり女性の犠牲者がいた。彼女の足跡を追う旅は、やがてポーランドという国家とある一家の激動の歴史を明らかにする。
カティンの森事件──二万人のポーランド将校が何者かによって虐殺された独ソ戦の闇。
その犠牲者のなかに、たったひとり女性がいたことはあまり知られていない。
彼女の名前はヤニナ・レヴァンドフスカ。優秀なパイロットであった彼女の頭蓋骨は調査隊によって持ち去られ、長らく歴史の表舞台から姿を消した。
彼女の足跡を追う旅は、ワルシャワからクラクフ、グダニスク、ポズナン、そしてカティンの森へ……。
ポーランドという国家と一人の女性、そしてその一族の運命が重なり合う、歴史紀行ノンフィクション。
◆目次◆
プロローグ
第一章 ポーランドいまだ滅びず
第二章 ふたりの将軍
第三章 ヤニナは空を目指した
第四章 開戦前夜
第五章 収容所のクリスマス
終 章 カティンの鳥たち
エピローグ -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「記憶の継承」を「平和の継承」に
大分・宇佐が伝える戦争の歴史
大分県宇佐市の航空隊に編成された「神雷部隊」「八幡護皇隊」など特攻隊員たちの群像や、特攻隊編成の詳細、空襲被害など、戦史・航空研究家、郷土の歴史家たちが、航空隊の歴史と現在を紹介。
貴重な写真約300枚掲載 最新の成果が語る宇佐空の全貌 -
"巨大米軍が弱小ゲリラに負けるのはなぜか?
本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。
それは彼が韓国に赴任したときのことだ。最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。それもそのはず。彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、米西戦争だったりする――から生まれたもので、それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。
「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。
彼は悩んだ。
お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。
そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。
幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。
この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。それが本書なのである。
ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。大量破壊兵器による抑止力の問題は、あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。
たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる!
元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。しかし、知恵は見つけようとする場所にある。そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。
" -
これは物語ではない。
一人の将校が記した、戦場の一次記録。
本書は、日中戦争の最前線で何年も戦い抜いた中尉による従軍記録である。中国中部(中支)における高地戦・山岳戦・迂回戦・渡河戦・攻城戦など、次々と訪れる極限の状況と圧倒的な損耗の中で戦い続けてゆく様子を、常に先頭を率いる中隊長の視点で生々しく克明に描写。当時の日本軍の日常や軍紀、生死を分ける一瞬の決断や戦いの機微など、当時の兵士たちの覚悟や息遣いが眼前に迫るように伝わってくる貴重な手記である。翻刻と編集を経て現代に甦った本書が、日本人の歴史認識に新たな視点を提示する。
著者プロフィール
1910年1月1日 熊本県下益城郡(現・宇城市)松橋町(まつばせまち)に生まれる。
1938年5月 銀行に勤めていた折、1回目の赤紙を受けて支那へ出征。負傷後送のため1940年2月に内地送還。同年9月に療養終了とともに招集解除。
1942年2月 再び銀行に勤めていた際、2回目の赤紙を受けて支那へ再度出征。桂林付近まで転戦後、終戦を知らずに数百キロを行軍し、1945年9月に九江で兵器を返却。軍の命令で中国軍の馬事教育に派遣される。その後、旅団職業補導主任を経て、1946年5月に上海から日本に帰還。
戦後、再び会社員を経て生家の「福島金物店」を営む。
1999年3月18日 自宅にて89年の生涯を閉じる。 -
シリーズ29冊550円~968円(税込)レーベル: WedgeONLINE PREMIUM出版社: ウェッジ【WedgeONLINE PREMIUM】
昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋【特別版】
「失われた30年」
“平成”という時代を総括するときにしばしば用いられるこの言葉にはどこか、“昭和”という時代を礼賛する響きがある。
たしかに、敗戦後の焼け跡から国を再興し、経済面では、世界首位の米国に肉薄した輝かしい時代だった。そして、バブル崩壊によりその輝きが手からすり抜ける悔しさを味わった時代でもあった。
高度経済成長期の幻想を追い求め続けた「平成」が終わり、「令和」の時代が幕を開けた今、我々は新たな日本の未来を描くべきだ。
今や国の基盤となった「社会保障制度」も昭和の時代に形作られた。1946年(昭和21年)公布の日本国憲法に「社会保障」という言葉が用いられたことでその概念が広まり、昭和30~40年代の国民皆保険・皆年金の整備、老人医療費の無料化、児童手当の創設等により制度拡充が図られた。まさに、人口増加と経済成長を下支えに「風呂敷を広げた」時代である。
「福祉元年」と呼ばれ、現在の社会保障制度体系がほぼ整った73年(昭和48年)、第一次オイルショックが勃発し、高度経済成長は終焉に向かう。それから今日に至るまで、年金制度へのマクロ経済スライドの導入や、高齢者医療費の自己負担率引き上げなど、様々な制度見直しを迫られた。特に、少子化による負担者の減少と、平均寿命の伸びによる給付額の増加は、制度創設当時には想定しきれなかった事態といえる。
2008年をピークに、日本の総人口は急降下を始めた。現在約1億2500万人の人口は、2100年には6000万人を下回り、半分以下となる見込みだ。人口増加を前提とした現行の社会保障制度は既に限界を迎えている。昭和に広げすぎた風呂敷を畳み、新たな仕組みを打ち出すときだ。
社会保障に「特効薬」はない。だが、昭和的価値観から脱却し、現状を受け入れることで、その糸口が見えてくる。これから示す「処方箋」が、新たな時代の社会保障へとつながっていくことを期待する。
月刊誌『Wedge』2021年5月号(4月20日発売)の特集「昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋」に同誌22年8月号(7月20日発売)の「子育て支援」や「女性活躍」を“理念"や“主観"だけで語るな」(東京大学大学院経済学研究所教授・山口 慎太郎氏、京都大学公共政策大学院 教授・奈良岡 聰智氏)の記事を加えた特別版です。
Part 1:介護
介護職員が足りない! 今こそ必要な「発想の転換」
編集部
Part 2:人口減少
新型コロナが加速させた人口減少 “成長神話"をリセットせよ
森田 朗(東京大学名誉教授)
Part 3:医療
「医療」から「介護」への転換期 “高コスト体質"からの脱却を
土居丈朗(慶應義塾大学経済学部教授)
Part 4:少子化対策
「男性を家庭に返す」 これが日本の少子化対策の第一歩
山口慎太郎(東京大学大学院経済学研究科教授)
Part 5:歴史
「人口減少悲観論」を乗り越え希望を持てる社会を描け
鬼頭 宏(上智大学経済学部名誉教授)
Part 6:制度改革
分水嶺に立つ社会保障制度 こうすれば甦る
島澤 諭(中部圏社会経済研究所研究部長)
COLUMN:高齢者活躍
お金だけが支えじゃない 高齢者はもっと活躍できる
編集部
Part 7:国民理解
「国家 対 国民」の対立意識やめ真の社会保障を実現しよう
西村周三(京都先端科学大学経済経営学部教授)
SPECIAL_OPINION
「子育て支援」や「女性活躍」を“理念"や“主観"だけで語るな
Part 1:少子化対策は将来への「投資」 エビデンスに基づいた政策を
山口慎太郎(東京大学大学院経済学研究科 教授)
Part 2:日本に蔓延る女性差別意識 「女性活躍」を名ばかりにするな
奈良岡聰智(京都大学公共政策大学院 教授) -
あの戦争の全体を俯瞰しつつ、ひとりひとりの運命に寄り添って大反響を呼んだ【NHKスペシャル、待望の書籍化!】
主婦、会社員、学生といった市民、最前線の兵士、政府や陸海軍のリーダー……人々は戦争をどのように捉え、何を書き留めたのか――? 個人がつづった日記・手記・手紙(=「エゴ・ドキュメント」)から見えてきたありのままの時代の空気、戦場と銃後のリアル
思わぬ大戦果に沸き返った真珠湾奇襲攻撃から、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島の戦いを境に敗北への道を転がり落ち、本土空襲が本格化して戦火が市民に及ぶとともに、追い詰められた軍が人間を兵器にする特攻に踏み出した1944年末まで――戦局を左右した歴史的転換点や時代の大きなうねりを追体験 -
一九九一年四月二十六日、部隊は出港の日を迎えた。派遣の大義名分は戦争ではなく、平穏な海をとりもどすための平和目的―しかし掃海の任務につく者からすれば、いささか違う。依然として恐るべき破壊力を持った機雷と戦う掃海屋にとっては、戦場に赴くのも同然であり、当然被害を想定しなければならなかった。
目次
プロローグ 戦後日本復興の道を開いた掃海隊
第1章 派遣前夜
第2章 遙かなり、ペルシャ湾
第3章 始まった機雷との戦い
第4章 誇り高き人々
第5章 最難関MDA‐10
第6章 国益に叶う
第7章 マザー、オアシス、ファザー
第8章 凱旋
エピローグ ペルシャ湾以後、動き出した新しい日本の自衛隊 -
日中戦争を中心とした日本の大陸政策の展開を、関係者の貴重な証言、旧軍部および外務省関係の資料をもとに、学問的に体系づけた古典的名著。史料・年表・人物表・参考文献・地図付。
はしがき
日中戦争史研究の「筋道」 広中一成
復刊にあたって 秦郁彦
著者序 秦郁彦
第一章 梅津・何応欽協定
一 序
二 梅津・何応欽協定交渉の経緯
三 土肥原・秦徳純協定
四 協定の国際的側面
第二章 華北分離工作の失敗
一 序
二 広田三原則
三 華北自治運動
四 幣制改革
五 最後の日中外交交渉
六 綏遠事件
七 中国本土統一の進行
八 日中戦争直前の対華外交
第三章 日中戦争 ―和平工作と講和条件をめぐって―
付 その他の和平工作
第四章 盧溝橋事件 ―七月七日夜から八日夜まで―
第五章 日中戦争における拡大派と不拡大派
一 はしがき
二 盧溝橋事件
三 七月八日の情況
四 七月九日の情況
五 七月一〇日の情況
六 七月一一日の情況
七 七月一三―一八日の情況(両軍対峙期)
八 七月一九―二九日の情況(事態悪化期)
九 第二次上海事変
一〇 世論とジャーナリズムの動向
一一 総合的検討
第六章 日中戦争をめぐる列国の動向
第七章 軍事作戦概史
一 華北の戦闘
二 上海および南京作戦
三 徐州および漢口作戦
四 昭和一四―一六年の軍事作戦
第八章 戦前期における日本の海外投資の展開過程
一 はじめに
二 日本帝国主義の成立
三 西原借款
四 満州事変
五 日中戦争
六 終戦―海外投資の総決算―
あとがき
付録
関連資料翻刻・年表・陸海外等主要職員一覧表・関係主要外交官、陸海軍人の略歴・参考文献 -
ヴィクトリア女王の長い治世と第一次世界大戦に挟まれた「転換」の時代に「エドワード平和王」の異名を取った国王が即位する。英国史上二番目の長い皇太子時代を経て即位した王は、一九世紀的な古典外交を駆使し、動乱の影が迫る欧州の均衡を保とうとした。エドワード七世の御世は、二〇世紀的外交秩序が崩壊の兆しをみせるチャールズ三世の現在と奇妙に符号しながら、現代を逆照射する。『ベル・エポックの国際政治』の改題新版。
目次
新版への序文 二人の老皇太子
はじめに
第一章 「万年皇太子」バーティの旅路
第二章 「国王陛下万歳!」——英仏協商締結とバーティの活躍
第三章 ニッキーと同盟者【ミカド】のはざまで——日露戦争とイギリスの立場
第四章 バーティとテディ―新たなる英米関係の幕開け
第五章 ヨーロッパの火薬庫―バルカン問題とバーティ
第六章 愛憎半ばのバーティとウィリー——二〇世紀初頭の英独関係
第七章 バーティの死と世界大戦への道
おわりに
新版へのあとがき -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
繁栄と希望の裏側にはもう一つの現実があった
1955~1973年。
高度経済成長による繁栄の影で、
凄惨な犯罪や社会を揺るがせた事件、
企業による公害問題などが相次ぎ、
社会のひずみが形となって吹き出していた。
本書は、
その19年の間に起きた37の事件を厳選収録。
当時の報道や世論の動きも踏まえながら、
豊富な資料写真と共に高度経済成長という時代の暗部に迫る。
好評を博してきた「日本の怖い事件」シリーズ、第3弾。
■目次
●第1章 震撼
・美空ひばり塩酸事件……ひばりちゃんの美しい顔をいためなければ承知できない
・中1男児誘拐ホルマリン漬け事件……ついに理想の少年を見つけた。必ず連れ出そう必ず
・高島忠夫長男殺害事件……身勝手な嫉妬にかられ夫婦の愛児を溺死させた17歳の家政婦
・18歳少年ライフル魔事件……繁華街が戦場に変わった恐怖の夜
・金嬉老事件……差別と戦った朝鮮民族の英雄がたどった末路
・横須賀線電車爆破事件……犯行動機は結婚を約束していた女性に振られた腹いせだった
・瀬戸内シージャック事件……20歳の青年が警察の狙撃手により射殺された衝撃の瞬間をテレビが生中継
・千日デパート火災……死者118人 その全てが7階サロンにいた客ホステス従業員だった
・立教大学助教授教え子殺人一家心中事件……名門大学で起きた泥沼不倫の果ての凶行と悲劇
●第2章 営利誘拐
・雅樹ちゃん誘拐殺人事件……勾留期限最終日に自供を得た刑事の執念
・吉展ちゃん誘拐殺人事件……多額の借金を背負った元映画俳優が凶行に及び死刑に
・智行ちゃん誘拐殺人事件……殺害の直接のきっかけは新聞による過熱報道だった
・新潟デザイナー誘拐殺人事件……映画天国と地獄を真似走行中の列車から身代金を落下させようとしたが
・正寿ちゃん誘拐殺人事件……犯行動機は身代金で贅沢な生活をしたかった
●第3章 血も涙もない
・小松川女子高生殺人事件……18歳の朝鮮人青年が身勝手な欲情を満たすために起こした凶行
・ホテル日本閣殺人事件……手間賃2万 うまくいったら抱かしてやる
・熊本女性連続毒殺事件……金目的で姑茶飲み友達行商人を殺害し戦後2人目の女性死刑囚に
・四国3県連続強盗殺人事件……人を殺害し4人に重傷を負わせた四国の鬼熊
・西口彰事件……日本中で詐欺と殺人を繰り返した史上最高の黒い金メダルチャンピオン
・古谷惣吉連続殺人事件……わずか1か月半で社会的弱者の高齢男性8人を葬ったシリアルキラー
・藤沢市女子高生殺害事件……死刑執行を告げられ激しく抵抗し50分間刑場で大暴れ
・永山則夫連続射殺事件……貧困と無知に招かれた19歳が全国で4人を銃殺
・大久保清連続強姦殺人事件……性欲のおもむくまま若い女性8人を手にかけたボクちゃん
・連合赤軍山岳ベース事件……総括の名のもと12人の同志をリンチ殺害
●第4章 謎と闇
・BOACスチュワーデス殺人事件……交際相手と思しきベルギー人神父に疑惑が注がれたが
・狭山事件……犯人とされた被差別部落出身の男性は無罪を訴えたまま死亡
・草加次郎事件……当時人気絶頂だった女優吉永小百合も犯行のターゲットに
・名張毒ぶどう酒事件……村で評判の美男子が確定死刑判決を受けるも冤罪の疑い濃厚
・マルヨ無線強盗殺人放火事件……死刑確定から55年が経過してもなぜ執行されないのか
・3億円事件…今も語り継がれる日本犯罪史上最大の未解決ミステリー
・三崎事件…一家3人を殺害した男が無実を訴え続けた理由
・第一ホテル女性歯科医殺害事件……夜遊び不倫で世間の注目を浴びた彼女は誰に殺されたのか
・霧積温泉女性殺人事件……被害者女性のカメラに残されていた写真の謎
●第5章 公害という名の企業犯罪
・イタイイタイ病……カドミウムを含む汚染米を食べた女性が激痛に苦しみながら衰弱死
・水俣病……メチル水銀を海に垂れ流したチッソの隠蔽体質が住民の健康被害を拡大
・四日市ぜんそく……空を覆い尽くす有毒な煙を吸い発病し自ら命を絶つ人も
・新潟水俣病……熊本県と同じ中毒症状が阿賀野川流域の住民に発生
■著者 鉄人ノンフィクション -
「会ったことのない者の死を悼むことはできるのか?」
かつての私は、この問いを前に立ち尽くしていた。
戦争を知らな過ぎたから――。
沖縄生まれの映像作家が、
戦没者の遺骨を40年以上掘り続ける
具志堅隆松(ぐしけん・たかまつ)の姿を追いかけた、
次の世代へつなぐノンフィクション。
永井玲衣さんとの対談を収録! -
直木賞作家のノンフィクション!それは世紀の業病に侵された、悪辣な国家同士の決闘だった!
米大統領の陰謀と軍国日本の狂気、原爆投下の真の理由、等々。諸悪〝両成敗〟の史観しか成り立たない、その根拠を解き明かす、身命を賭した回忌と弔いの書。
千島<列島>で繋がるウクライナ戦争異聞を併記。 -
手近なリゾート地というイメージが定着しているサイパン島は、第一次世界大戦中の1914年からアメリカが占領する44年まで、日本の統治下に置かれた。
移民によって開墾され、「南洋の東京」として栄えたが、やがて戦禍に──。
「楽園」を求めて南の島に渡った二つの家族を通して、日本領サイパン島の歴史をダイナミックに描く。〈解説〉池澤夏樹
〈目次〉
プロローグ
第1章 漂着
第2章 獣の島
第3章 南洋成金
第4章 南洋の東京
第5章 北ガラパン二丁目大通り
第6章 南村第一農場
第7章 海の生命線
第8章 軍島
第9章 戦禍
第10章 収容所
エピローグ
解説 池澤夏樹 -
光秀はやっていない! その六つの証拠とは? 真犯人は誰か? 事件前後の史料から明智光秀と真犯人の行動を徹底的に追い、光秀の無罪を立証。気鋭の研究者姉弟がこれまでの謎を解き明かし、約450年続いた大きな誤解を覆す。
-
あなたに“読む資格”は存在するのか
現代社会の「正しさ」を疑い、 物事の本質を見抜く生きた哲学書。
――正解を求めるな。最適解を探せ
「正解」は時代の変容に耐えられない。答えは常に、その瞬間の「最適解」でなくてはならない。
――賢くなるより、愚直であれ
努力なき「賢さ」は「小賢しさ」に堕ちる。「愚直」に徹して生きれば、真理への道が観える。
――明るい道より、暗い道を選べ
分かれ道では、自分が損する道を選べ。その犠牲が相手の心を動かし、巡り巡って自分に返ってくる。
凡庸を嫌い、愚直を愛し、一所懸命に生き抜く76の教え -
◤推薦◢
《歴史》になったナガサキを《記憶》に引き戻すこと。
それは《新しい戦前》の時代に求められる倫理だ。
──白井聡(政治学者)
**********
1945年8月9日、6日の広島に続き長崎に原子爆弾が投下された。
その影響は計り知れなく、80年経った今もなお苦しむ人たちがいる。
長崎出身の被爆二世である著者は、1000人以上の被爆者の声を記録したジャーナリスト伊藤明彦の仕事に導かれながら、自らも原爆の取材に邁進してきた。
──なぜ、神の聖地「ナガサキ」に原爆は落とされたのか?
被爆者や関係者への取材、日米の膨大な資料をとおして〝人類史上最大の悲劇〟の核心に迫っていく。
**********
なぜ、投下目標地が小倉から長崎に変更されたのか?
なぜ、短期間に2発もの原爆が投下されたのか?
米国はどのような計画で原爆を落としたのか?
◤原爆投下のプロセスの解明に挑む本格ノンフィクション◢
**********
【目次】
第1章 原爆の記録に人生を賭ける
第2章 「長崎小空襲」の謎
第3章 「小倉原爆」
第4章 小倉上空の謎
第5章 長崎上空の謎
第6章 「被爆太郎」の造形とこれから
第7章 原爆正当化論と次の「核使用」
終章 あとがきにかえて
********** -
「2022年2月24日は、ほとんど何も書けなかった。キーウに響き渡ったロシアのミサイルの爆発音で目覚めた私は、自宅アパートメントの窓辺に一時間ほど立ち尽くして人気のない街路を眺めやり、戦争が始まったと気づいたが、この新たな現実をまだ受け止められなかった。続く数日間もやはり何も書けなかった。車でまずはリヴィウに、それからカルパチア山脈をめざした移動は、果てしない渋滞で想像を絶する長旅になった。国内の他のあらゆる地域からの車の波が、西へ続く道という狭い漏斗めがけて押し寄せていた。誰もが戦争の暴力から家族を守るために逃げようとしていた」――まえがきより
-
大日本帝国は、3年8カ月におよぶ太平洋戦争に敗れて連合国軍に降伏した。では、その後に日本軍はどうなったのだろうか?
本書はこの疑問に、最新の歴史学研究をふまえて答えたものだ。
軍人による反乱未遂事件、復員兵や特攻兵に対する世間の態度、東条英機をはじめたとした指導者たちの戦後、陸海軍組織の戦後処理…。軍関係者の視点から解き明かす、戦後混乱期の日本のリアル。 -
陸軍士官学校事件はクーデター企図事件で、1934年11月に発覚し、関係者逮捕でひとまず終結した。
二・二六事件の前史として扱われており、この後、真崎更迭事件、相沢事件へと続く一連の流れの劈頭をなすものだ。
昭和史の動きを捉えるために重要な事件であるにもかかわらず、非常時日本に頻発したテロ、クーデターのなかでは、従来、ごくマイナーな位置づけであった。
この事件は陸軍士官学校の中隊長であった辻政信大尉(統制派)が、参謀本部の片倉衷少佐らとともに画策したとされる。
対立していた皇道派の村中孝次(陸軍大学校学生)、磯部浅一(一等主計)に陸士候補生(陸軍士官学校生徒のこと)をスパイとして送り込み、クーデター計画が存在するとして、深夜、陸軍次官のもと駆け込み逮捕させた。
村中と磯部は結局、免官となる。
この事件は実に奇妙なものであり、陰謀的な面がきわめて強い。
デッチ上げといわれる場合もあるが、それなら何故、陸軍次官まで動いたのかなど謎に満ちている。
それゆえ、実証的検討作業が遅れたことは、事件の解明を妨げてきた理由としてある。
実際、関係者の軍事裁判の過程では怪文書も多く飛び交い、皇道派・統制派の暗闘のなかで、事件そのものと事態収拾が進んでいった。
いずれにせよ、「陸士事件なくして二・二六事件はなかった」といわれるほど、昭和維新史上で重要な事件であるにもかかわらず、今日まで陸軍士官学校事件を扱った単著はおろか、専門的研究論文も存在していなかった。
本書は昭和史の第一人者が、この事件の実像に迫った本である。
事件関係者への聴取記録など基礎史料を渉猟したうえで、昭和史叙述で欠落していた部分を埋めた第一級の労作といえよう。
時々刻々で事件の流れと人の動きを捉え、ときにドキュメンタリータッチも交えて描かれる一方で、本書は、事実と推測を画然と分けて記す姿勢を通して実証史学の骨法を明らかにしている。
本書のもう一つの特徴は、事件そのものを扱うとともに、事件の背景についても筆を費やしているところだ。
陸軍士官学校事件は陸軍内の派閥闘争が深くからんで起きている。
いうまでもなくそれは皇道派・統制派の対立のことだが、著者は本書で、この対立の前史から説き起こしており、前身となる長州閥と薩摩閥について触れることも忘れない。
また、永田鉄山や東条英機らが関わった「バーデンバーデン盟約」にも筆は及んでいる。
昭和陸軍の主要人物が次々と登場して、事件の叙述に広がりを与えているのも、本書の魅力の一つだといってよい。
戦後も80年を数えたが、現在、憲法改正や安全保障問題などを論議するさい、わが国の過去を振り返る必要は絶えず生じている。
そのなかで、昭和陸軍暗闘史における異色の物語として、本書は、幅広い昭和史ファンの注目を集める本となるだろう。
そして、隠された昭和史の一面に始めて光を当てたという意味で、独自の価値を発信する本となるであろう。 -
プロローグ 反攻作戦の地にて
第一章 第二戦線への旅
スティルウェル
ウェデマイヤー
アイゼンハワー
モロトフ
マーシャル
ブルック
モントゴメリー
ロンメル
第二章 全米の雄叫びを上げる鷲たち
飛行
降下
集合
戦闘
一 サント・メール = エグリーズの第505パラシュート歩兵連隊第3大隊
二 メルドレ川の第505パラシュート連隊第1大隊
三 コーキニーの第507パラシュート歩兵連隊第2大隊
四 ドゥーヴ橋の第506パラシュート歩兵連隊第3大隊
五 WXYZ地点における第502パラシュート歩兵連隊第1大隊
六 プップヴィルの第501パラシュート歩兵連隊第3大隊
第三章 カナダ:南岸へ
ディエップ:恐るべき警鐘
火力支援
ドイツ軍守備隊
射爆撃
海岸までの最終航程
着岸
内陸へ
第四章 スコットランド回廊
ドイツ装甲師団の戦い
戦場への進軍
シェルブール陥落
大嵐
エプソム作戦
勇敢なるスコットランド
敵発見
渡河
第五章 イングランドのヨーマン
敵中突破計画
待機する機甲部隊
前線に移動
砲爆撃
回廊に突入
フォン・ルック戦闘団
反撃
撃退
第六章 栄光のドイツ陸軍
突破
パットン将軍の登場
総統の意志
リュティヒ作戦
第七章 「ポーランド軍の戦場」
「わが人生で最悪の日」
優柔不断な指令
「シコルスキ将軍の観光客」
シャンボワでの接触
「鎚矛」
第八章 自由フランス
反乱
休戦
ドゥ・ゴール
ルクレールの師団
解放
エピローグ 「大西洋の壁」から鉄のカーテンへ
謝辞
原注
参考文献
訳者あとがき
索引
部隊名索引 -
500人以上を狙撃、史上最高の戦果を記録した伝説の狙撃手、シモ・ヘイヘ。敵は彼をこう呼んだ――『白い死神』と。
第二次世界大戦の序盤、フィンランドがソビエト連邦の侵攻を受けた「冬戦争」。圧倒的な兵力差という絶望的な状況下で、一人の男の存在が敵軍を恐怖のどん底に陥れた。本作は、謎に満ちたフィンランドの国民的英雄の生涯を、緻密なリサーチと丹念な描写で初めて描き出す、圧巻の歴史長編である。
■「魔法の射手」か、それとも「ただの農夫」か
なぜ彼は、狙撃手の命である望遠スコープを一切使わず、旧式の小銃に付いた鉄の照準器だけを頼りに戦ったのか。なぜマイナス40度の極寒の雪原で、何時間も息を潜め、獲物を待ち続けることができたのか。本書は、カレリア地方の貧しい農家に生まれ、生きるために狩りの技術を体に刻み込んだ一人の少年が、その五感と経験だけを武器に「見えざる幻影」へと変貌していく過程を克明に追う。仲間から畏敬を込めて呼ばれた「魔法の射手」という異名と、彼自身が抱き続けた「ただの農夫」という意識。その間にある、知られざる葛藤と哲学に光を当てる。
■英雄の栄光と、その影で失われたもの
戦争終結のわずか一週間前、敵の炸裂弾によって顔の半分を失うという致命傷を負い、戦死と判断され亡骸の山に積まれた彼が、いかにして死の淵から生還したのか。そして、英雄として国中から称賛される一方で、彼が生涯をかけて守ろうとした故郷カレリアを戦争によって失い、見知らぬ土地で「人殺し」という匿名の脅迫に耐えながら、孤独に生きた戦後の長い影。本作は、英雄という輝かしい光の裏に隠された、彼の喪失と苦悩の物語でもある。
■なぜ彼は多くを語らなかったのか――その魂の記録
「どうしてあれほどの狙撃手になれたのか?」という問いに、彼はただ一言「練習だ」と答えた。多くの命を奪ったことについて問われれば、「義務を果たしただけだ」と静かに語った。そのあまりにも短い言葉は、英雄譚を求める人々を常に困惑させてきた。本書は、その沈黙の奥にある、フィンランド人の不屈の精神「シス(sisu)」の核心に迫る。これは単なる戦記ではない。一人の人間が歴史の奔流の中でいかにして伝説となり、そしていかにして自らの沈黙を守り抜いたのかを描く、魂の記録である。 -
いまだに旧帝国海軍の旧弊を引きずり、現実離れした島嶼防衛に力を入れる海上自衛隊隊。
いびつな人事を温存する陸上自衛隊。
スクランブル偏重の航空自衛隊……。
命令一下で動くよう訓練された戦闘組織であるがゆえに、自己批判の力が弱く、陸海空相互に評価することも差し控える自衛官。
戦後80年間の平和に浴し、自衛隊は有事に闘えない組織になってはいないか。
「これは、誰かが言わなければならないことだ」。
元・海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)が危機感と使命感で立ち上がった。
自浄作用なき古巣(自衛隊)の劣化を指弾する前代未聞の警告の書。 -
・・・・・
あの戦争を、多くの父は語らない。重たい経験を誰にも手渡さないまま、死んでいった無数の父たちがいる。(中略)
本書は、昭和の父たちが、のちの世代に向けて残した、かけがえのない遺産である。
――ノンフィクション作家・梯久美子(解説より)
・・・・・
------
【内容紹介】
週刊朝日が終戦から20年で募集した企画に1716編の手記が集まった。
捕虜の敵兵との友情、
戦地で暮らす人々を裏切った経験、
青酸カリを握りしめ生きたいと葛藤したこと――生々しく現実が綴られる。
北はシベリアや千島列島、南は硫黄島やガダルカナル島まで。かつて大日本帝国と呼ばれた戦地で何がおき、私たちの父はどう戦ったのか。
父から子へと託された無名戦士50人の戦争体験記、復刊。
《解説(選書版)大西赤人/(文庫版)梯久美子》
【目次】
一、 東アジア
二、 北太平洋
三、 東南アジア
四、 南太平洋
五、 内地・沖縄
あとがき
選書版解説 大西赤人
文庫版解説 梯久美子
装幀:柳沼博雅(GOAT)
イラスト:洞 智子 -
話題のNHKスペシャルの書籍化
誰が、なぜ選ばれたのか? 極秘資料が明かした選別の実態。
15年に及ぶ取材で隊員約4000人の本籍地や経歴を徹底調査。
浮かび上がってきたのは、選別の実態と職員たちの心情、
そして当時の日本人の特攻への熱狂――「一億特攻」の真実に迫る。 -
【※電子書籍版について このムックは、1970年11月に文藝春秋臨時増刊として刊行されたものを当時の形のまま復刊したものです。2023年に電子書籍版が発売された文春文庫『太平洋戦争 日本軍艦戦記』と一部重複する記事も収録されております。ご了承のほど、お願いいたします。】
この「太平洋戦争 日本軍艦戦記」は、昭和45年11月、文藝春秋臨時増刊として刊行されました。編集長は「昭和史の語り部」と呼ばれる半藤一利さんです。敗戦から25年、戦争の当事者、体験者の方々から多くの証言や回想を寄せていただき、当時の貴重な写真の数々を紹介することで、あの戦争とは何だったのか、あらためて見つめ直す企画でした。
今年2025年は「戦後80年」にあたります。この機に、もう一度昭和の戦争について考えたいと思い、この「太平洋戦争 日本軍艦戦記」を、当時のかたちのまま復刊いたしました。
目次
日本軍艦沈没地図
激闘写真集 真珠湾から沖縄まで
私記キスカ撤退 阿川弘之
グラビア 日本海軍・軍艦総集
グラビア ああ、イ33号潜水艦浮上せず 村井茂
知られざる戦闘記録
座談会 栄光の駆逐艦・雪風 四人の勇猛艦長
グラビア ミッドウェイ海戦
イラスト レイテ湾に向かう栗田艦隊 谷井健三
海軍愛唱歌選
アンケート なつかしの名艦ベスト5 淵田美津雄、土田国保、千早正隆、中曽根康弘、富岡定俊、実松譲、稲村隆正、草鹿竜之介、牧野茂、吉田満、栗田健男、福留繁ほか
エッセイ わたしと軍艦 吉村昭、島尾敏雄ほか
大和特攻は無謀な作戦だった? 吉田俊雄 -
アジア太平洋戦争を経験した兵士たちのほとんどが鬼籍に入った.彼らが体験し,記憶として伝えようとした戦場とは一体どのようなものだったのだろうか.中国への侵略に始まり太平洋や東南アジアに戦線を広げながら破局にいたる戦局を辿りつつ,兵士たちの残した膨大な体験記をもとに,戦場の実態を描き出す.解説・久保田貢
-
「この艦は沈まん! わしが艦長をしとるからじゃ」──豪傑艦長の下、艦と乗員が一体となって戦い、同型38隻中、ただ1隻、終戦まで生き残った武勲艦の不屈の戦闘記録。〈解説/片桐大自〉
-
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
占領、封鎖、爆撃、飢餓…。あらゆる人道的危機に苦しみ続けるパレスチナ。ガザやヨルダン川西岸地区に一体何がおきているのか、なぜこんな事態になってしまったのか、私達に何ができるのか。パレスチナの地をめぐる歴史を紐解きながら、約30年にわたってパレスチナに関わってきた著者が小学生にもわかるようにやさしく解説します。親子で読みたいパレスチナ入門書。世界から「無関心」がなくなることを願って刊行しました。 -
全身刺青の日本人義勇兵、愛犬連れで戦場を案内する“ぼったくり”(!?)フィクサー、将校の母に憧れ志願兵となった寿司好き大学生、ドローン部隊で活躍する非体育会オタク系青年たち、ウクライナの汚職と闘うジャーナリスト、爆撃で腕を失いウクライナに避難するクルスクの少年……。ロシア侵攻後のウクライナに七度訪れ、最大の激戦地で従軍取材したカメラマンが見た、「非日常」で生きる人々の日常。戦場は涙と怒りだけで語らなければいけないのか? そこには、“私”が知っている笑顔も、知らなかったほほえみもあった。小泉悠氏とのマニアック対談も収載!
教官がお手並み拝見と私に手裏剣を差し出した。手裏剣を投げたことはなかったが挑戦を断ることはできない。ターゲットも見ずに私は木の方向に力いっぱいオーバーハンドで手裏剣を投げるとバシッ!と深々と突き刺さった。「ニンジャだ!」とざわめきが起きる。〝日本人としての面子は守ったが、俺はウクライナで何をしているんだ?〟 ――本文より
【目次】
第1章 今度こそ、最後の戦場 2022年4月
第2章 愛犬第一主義のフィクサー 2022年5月
第3章 脳内を麻婆豆腐に支配されたインテリ義勇兵 2022年9月
第4章 組長の子に生まれた義勇兵の苦悩と贖罪 2023年1月
第5章 フィンランドの〝悪党〟 2023年7月
第6章 軍の汚職を暴くジャーナリスト 2024年3月
第7章 瓦礫に咲く向日葵を背にダンサーは舞う 2024年3-4月
第8章 知的集団化するドローン部隊 2024年3-4月
第9章 日本で生きると決めたハルキウの母親 2024年11月
第10章 将校の母に憧れた娘、18歳で最前線へ 2024年11月
第11章 死のジレンマに置かれる兵士たち 2024年11月
第12章 ウクライナの内戦だと、ロシア人老女は言った 2025年3月
小泉悠+横田徹特別対談 戦場にも日常がある。日常の先に戦争がある。
横田 徹(よこた・とおる)
1971年、茨城県生まれ。97年のカンボジア内戦をきっかけにフリーランスの報道カメラマンとして活動を始める。その後、インドネシア動乱、東ティモール独立紛争、コソボ紛争など世界各地の紛争地を取材。9・11同時多発テロの直前、アフガニスタンでタリバンに従軍取材。2007年から14年までタリバンと戦うためにアフガニスタンに展開するアメリカ軍を従軍取材。13年、ISISの拠点ラッカを取材。17年、イラクがISISを撃退したモスル攻防戦を取材。22年5月、ロシアによる侵攻を受けたウクライナで従軍取材。本書発売時までに、ウクライナ戦争の取材は7回を数える。著書に『戦場中毒――撮りに行かずにいられない』(文藝春秋)、『ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証』(危険地報道を考えるジャーナリストの会・編、集英社新書)などがある。雑誌「Fielder」「AERA」への寄稿や、「真相報道バンキシャ!」への出演、取材映像提供など多方面で活躍。 -
【中公学芸ライブラリー】
かくも緻密に立案された米国による開戦から占領までの対日政策、そのすべてが鮮やかに甦る。
稀代の大衆政治家ローズベルトに周到な戦略家である国務長官ハル、豪腕の陸軍長官スティムソン、知日派の国務次官グルーといった多士済々な面々は、どのように政策形成に関わったのか。必ずしも一枚岩ではなかった米政権内の意見対立の様相までも描き出す。
占領史研究の必読本として高く評価された著者の代表作が40年ぶりに堂々の復刊。新版にあたって、楠綾子氏(国際日本文化研究センター教授)の解説を収録。
[目次]
第一部 新世界を求めて――戦後計画の起源
第一章 歴史の教訓
一 たち上る国務省
二 外交関係協議会
三 《調査》――国務省の苦い経験
第二章 戦後計画のための政府内環境
一 ローズベルトとハル――その協調と抗争
二 新世界のための闘争
第二部 「上から」の方針――ローズベルト構想
第三章 無条件降伏論
一 無条件降伏論の起源
二 軍隊の無条件降伏
三 国家の無条件降伏
四 無条件降伏をもたらしたもの
第四章 ローズベルトの東アジア構想
一 中国を大国とする構想
二 中国大国論の源泉
三 カイロ会談
第三部 「下から」の対日計画――国務省知日派
第五章 日本専門家の招集――国務省と外交関係協議会
一 特別調査部の極東班
二 ブレイクスリー博士と日米関係
三 ボートン博士と日本研究
四 外交関係協議会の極東研究グループ
第六章 対日戦後計画の原型
一 極東班における初期の作業
二 対日基本方針
三 戦後日本の領土
四 戦後日本の経済
五 戦後日本の政治――四つの日本変革論
A 軍部の暴走――介入慎重論
B 制度的欠陥――積極誘導論
C 天皇制・軍国主義不可分論――介入変革論
D 不可変の日本人――隔離・放置論
第四部 統合――ポツダム宣言による終戦
第七章 国務省原案の成立
一 戦後計画委員会と極東地域委員会
二 陸軍省民政部――軍部の占領準備
三 「米国の対日戦後目的」と「占領軍の国家的構成」
四 グルーの登場と天皇問題
五 占領下の日本統治機構
六 戦後計画委員会による修正
第八章 ヤルタからポツダムへ
一 ヤルタ秘密協定
二 人と制度――「終着駅」に向って
三 SWNCCにおける対日基本政策の形成
第九章 ポツダム宣言――上からの革命
一 転回点――一九四五年春
二 グルーの行動開始――対日 条件提示
三 ポツダム宣言の成立
四 日本分割占領案と平和的進駐作戦
五 日本の降伏と初期占領政策の決定 -
【中公学芸ライブラリー】
かくも緻密に立案された米国による開戦から占領までの対日政策、そのすべてが鮮やかに甦る。
稀代の大衆政治家ローズベルトに周到な戦略家である国務長官ハル、豪腕の陸軍長官スティムソン、知日派の国務次官グルーといった多士済々な面々は、どのように政策形成に関わったのか。必ずしも一枚岩ではなかった米政権内の意見対立の様相までも描き出す。
占領史研究の必読本として高く評価された著者の代表作が40年ぶりに堂々の復刊。
[目次]
第一部 新世界を求めて――戦後計画の起源
第一章 歴史の教訓
一 たち上る国務省
二 外交関係協議会
三 《調査》――国務省の苦い経験
第二章 戦後計画のための政府内環境
一 ローズベルトとハル――その協調と抗争
二 新世界のための闘争
第二部 「上から」の方針――ローズベルト構想
第三章 無条件降伏論
一 無条件降伏論の起源
二 軍隊の無条件降伏
三 国家の無条件降伏
四 無条件降伏をもたらしたもの
第四章 ローズベルトの東アジア構想
一 中国を大国とする構想
二 中国大国論の源泉
三 カイロ会談
第三部 「下から」の対日計画――国務省知日派
第五章 日本専門家の招集――国務省と外交関係協議会
一 特別調査部の極東班
二 ブレイクスリー博士と日米関係
三 ボートン博士と日本研究
四 外交関係協議会の極東研究グループ
第六章 対日戦後計画の原型
一 極東班における初期の作業
二 対日基本方針
三 戦後日本の領土
四 戦後日本の経済
五 戦後日本の政治――四つの日本変革論
A 軍部の暴走――介入慎重論
B 制度的欠陥――積極誘導論
C 天皇制・軍国主義不可分論――介入変革論
D 不可変の日本人――隔離・放置論 -
1945年8月の広島と長崎で被爆した「二重被爆者」山口彊(つとむ)氏の孫と、両方の地への原爆を投下した米爆撃機に搭乗していた軍人ジェイコブ・ビーザー氏の孫が出会ったとき、どんな対話が生まれるのか。広島と長崎の「キノコ雲」の上と下にいた二人の祖父たちから、80年の時を経た今、彼らの残したメモや日記、貴重な資料の数々から孫たちが当時を描き出し、10年以上にわたる交流と協働を記した異色のノンフィクション。朝日新聞デジタル掲載「孫たちの意外な友情 ヒバク80年、日米往復書簡」も収録。
-
「十五歳の手記募ります」
太平洋戦争勃発から50年、朝日新聞の読者投稿欄で女性の戦争体験記の募集が始まり、4千におよぶ手記が集まった。
兄の名誉の戦死を望んでしまった――。
風船爆弾に貼る補修紙の花びら形に癒やされ息抜きをしていた青春、
引き揚げの途中で子を産み埋めた女性、
子供を産めず「非国民」の声におびえたこと、
「名誉の死」に涙を堪えるしかなかった日。
朝日新聞に寄せられた女性たちが伝える戦争の真実、再編集のうえ復刊。
【目次】
一、 敵は日本人だった――戦時体制下の強圧
二、 地獄の劫火を見た――焼夷弾の雨の下で
三、 暗い青春――耐えるしかなかった日々
四、 温かい心――ささやかな自己主張
五、 沖縄で――国内戦を体験した少女たち
六、 別れ――夫・親子・兄弟、そして
七、 被害者そして加害者――国の内と外から
あとがき
連載を終えて -
台湾、モンゴル、トルコ・シリア、バルト三国、イスラエル……世界各地を巡り、見えてきたのは「日本」だった。感動の紀行エッセイ。
2025年は、戦後80年。戦後日本は平和を享受し、維持できたが、世界では、今も戦火が絶えない。世界の「ジョーク集シリーズ」や、骨太の評伝など、幅広い執筆活動を続けるノンフィクション作家による感動の紀行エッセイ! 台湾、モンゴル、ルーマニア、トルコ・シリア、イラク、イスラエル、サイパン・パラオ……異国の街角を歩き続ける中で、いつも出会うことになったのは、祖国「日本」、そして日本の「こころ」だった――。50カ国もの海外を歩いた取材経験が、現地の「日常」と「リアル」を、見事にすくい取る。さあ、歴史に触れ、人とつながる、心の旅へ出かけよう! 「日本」について、今一度、考えてみよう。 【本書の内容】●第一章 「満洲」――日本人が掲げた理念の風 ●「今よりも日本時代の方がずっと良かった」 ●そこから旅順港は見えるか ●日中で異なる餃子の文化 ほか ●第二章 モンゴル─世界史の中の不思議な繋がり ●日本人のルーツはブリヤート人か? ●モンゴルには存在しないジンギスカン料理 ●馬乳酒への感銘が「カルピス」を生んだ ほか ●第三章 ルーマニア─―「僕は日本に生まれたかった」 ●「日本に生まれること」という宝くじ ●なぜ子供たちはエイズに罹患したか? ●アルバムに貼られた悲しい記念写真 ほか ●第四章 チェコ・ポーランド─―救われた生命、奪われた生命 ●世界で最も美しい街の“有力候補” ●日本人の資質に感銘を受けたザビエル ほか ●第五章 バルト三国─―一枚の色褪せた「日の丸」 ●歴史をどの立ち位置から見るか? ●KGB博物館の戦慄の拷問部屋 ●ラトビアの日の丸に凝縮された日本人の魂 ほか ●第六章 旧ユーゴスラビア─―コソボの「ワールドカップ」 ●東日本大震災で多額の義援金を送ってくれた国 ●空しく朽ちたオリンピックマーク ●「毎日、ポケモン、ポケモンで。本当に大変よ」 ほか ●第七章 トルコ・シリア─―時を越えた恩返しとトウモロコシ ●エルトゥールル号事件が生んだ「正の連鎖」 ●トルコが広げたコーヒー文化 ●第八章 イラク─―一国平和主義は卑怯で、みっともない ●すべての結果は紙一重でしかない ●「日本人なのにグレンダイザーを観ていないなんて!」 ●戦争さえなければ観光立国になれる国 ●第九章 イスラエル─―ゴールデンブックに刻み込まれた感謝 ●清濁が境目もなく混ざりあう街 ●世界中から集まったユダヤ人が持ち込んだ料理 ほか ●第十章 サイパン・パラオ─―日本流委任統治の光芒 ●日本統治時代を懐かしむ島民たち ●バンザイクリフの悲劇は今も ●パラオ語の中に組み込まれた日本語 ほか ●第十一章 フィリピン─―天使たちの町に残る特攻兵の面影 ●モンテンルパの夜は更けて ●刑務所内に往時の名残りはなかった ほか ●第十二章 台湾─―なぜ、この地は「美しい島」なのか ●「フォルモサ」と呼ばれた島 ●台北工業が出場した甲子園の夏 ●零戦パイロットを祀る飛虎将軍廟 ほか *本書は、2018年7月にPHP研究所から刊行された『世界の路地裏を歩いて見つけた「憧れのニッポン」』を改題の上、加筆・修正したものです。 -
戦車・毒ガス・航空機など新兵器が登場! 戦いの様相と戦略思想や戦術概念の変化、政治・軍事指導者のリーダーシップを多角的に再検証する最新研究。20世紀の幕開けを告げた総力戦の全貌。
プロローグ 「軍事史」としての第一次世界大戦―二〇世紀の幕開けを告げた総力戦
第一章 二〇世紀の時代状況と第一次世界大戦の勃発
第二章 一九一四年―「クリンチ」
第三章 一九一五年―「行詰り」
第四章 一九一六年―「相討ち」
第五章 一九一七年―「緊張」
第六章 一九一八年―「急展開」
エピローグ―ブライアン・ボンドと「西部戦線異状あり(The Unquiet Western Front)
むすびに代えて
第一次世界大戦ヨーロッパ西部戦線関連年表 -
目次
[秀才と天才の相剋]
東條英機 軍閥の清算人
石原莞爾の世界観 田中新一
[派閥抗争の深層]
渡辺錠太郎/永田鉄山/林銑十郎 暗殺された二将軍
罠にかかった真崎甚三郎
[特別大座談会]半藤一利/保阪正康/福田和也/戸部良一/黒野耐
昭和の陸軍――日本型組織の失敗――
宇垣一成/服部卓四郎/荒木貞夫/辻政信/武藤章/杉山元/本間雅晴/梅津美治郎
[憲兵隊長はなぜ社会主義者一家を殺したのか]
暗殺者・甘粕正彦の死 マキノ光雄
[もうひとつの「命のビザ」]
樋口季一郎 ユダヤ難民救出「80年目の迫真証言」 樋口隆一/早坂隆
[重大事件「衝撃の手記」]
河本大作 私が張作霖を殺した
田中隆吉 かくて天皇は無罪になった
[宮様の関与はあったのか]
秩父宮雍仁親王/三笠宮崇仁親王/津野田知重 “東条暗殺計画”の真相
[帝国軍人、覚悟の最期]
栗林忠道 その死の真相 梯久美子
[家族の思い出の中の名将たち]
西竹一 「硫黄島玉砕」父・バロン西の優しさ 西泰徳
今村均 聖将・今村均 鮮かな晩節 今村和男
阿南惟幾 三男との最後の対話 阿南惟正
[インパール―― 最悪の統帥と地獄の戦場]
佐藤幸徳/牟田口廉也 「烈」師団長発狂す
瀬島龍三 昭和の参謀ついに死す 保阪正康
[最後の陸軍大臣]
下村定 帝国陸軍の骨を拾う
[親子二代の陸軍元帥]
陸軍の「坊っちゃん」寺内寿一
[B C 級戦犯裁判の記録]
山下奉文 米国で発見された獄中手記 保阪正康
岡田資中将の闘い 牛村圭
[終戦後も続いた戦争]
根本博 蒋介石の軍事指南番
小野田寛郎 二十九年後の終戦記念日 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
福岡県久留米市の中学生が激動の日々を綴った日記。上巻は、1945年5月から敗戦の8月15日まで。試験への不安、空襲のこと、敗戦を知らされた8月15日等。自分もこの同じ時代にいるような感覚で当時を追体験できる内容。日記に出てくる事柄を理解するための資料や用語解説も収録。日本が受けた空襲やアメリカの視点、空襲警報と警戒警報の違い、久留米空襲の地図等、戦争末期のくらしを知るための資料も充実。 -
「大東亜戦争(太平洋戦争)」については主に「日米開戦」に至る過程に焦点があてられ、真珠湾攻撃より早く始まった日本とイギリスの開戦への経緯は等閑視されている。
本書は、まず、イギリスがシンガポール海軍基地建設し、ワシントン軍縮条約、日英同盟が破棄された1920年代以降の、日英の南洋における利権の対立を分析する。
英連邦(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア)では、日本によるシンガポール陥落や東洋艦隊の壊滅は、イギリス帝国史上最大級の恥辱的出来事とされ、「失敗の原因」を探るという観点から「イギリス『シンガポール戦略』の失敗」に関して大きな関心が、戦後直後から現在にいたるまで、持たれている。
本書は、イギリスの南洋政略と当時の日英のシーパワーのバランス、日本の南進策の実態、陸海軍の対英米観の相異の変質を明らかにしながら、日英開戦に至った経緯をグランド・ストラテジー(大戦略)の観点から検証する
目次
序章 「シンガポール戦略」
「ジェリコ・リポート」
「シンガポール戦略」の起源
シンガポール基地建設案の採用とその後
センバーワン海軍基地
縮小される基地計画
政権交代とシンガポール海軍基地
建設開始と引き伸ばされる建設期間
対自治領政策から対日戦略へ
帝国両端での脅威
シンガポール海軍基地の開港
「シンガポール要塞」の実情
約束の履行
開戦
「プリンス・オブ・ウェールズ」撃沈
シンガポール陥落
第一章 太平洋のバランス・オブ・パワー
ワシントン会議に向けた海軍の準備
ワシントン会議に向けた陸軍の準備
ワシントン会議に向けた日英の基本方針
ワシントン海軍軍縮条約第一九条
陸軍の反対
新たなるバランス・オブ・パワーの成立
帝国国防方針
帝国国防方針改定
ジュネーヴ会議
ロンドン軍縮会議に向けて
ロンドン会議への基本姿勢
おわりに――「シンガポール戦略」と日本海軍
第二章 海軍軍縮体制の終焉
ロンドン会議と統帥権干犯問題
満洲事変と第一次上海事変
海軍軍縮の終焉と第一九条
おわりに
第三章 世論の受け止め――一九二〇年代
基地との最初の遭遇
関東大震災とその後
労働党による一時休止
シンガポール海軍基地をめぐる日英の外交協力
シンガポール海軍基地と一九二〇年代の論客たち
おわりに――一九二〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地
第四章 世論の受け止め――一九三〇年代
「一九三五~六年の危機」
未来戦記とシンガポール海軍基地
反英論の盛り上がりとシンガポール海軍基地
頂点を迎える反英論
池崎忠孝『新嘉坡根拠地』
おわりに――一九三〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地
第五章 一九三六年の南進策の再検討
南進策の浮上
「帝国国防方針」の改定
南進策の主唱者たち
おわりに――一九三六年の南進論
第六章 マレー・シンガポール攻略「作戦計画」の起源と進化
作戦計画なき「作戦計画」
マレー・シンガポール攻略作戦の起源
井本熊男の南洋視察旅行
「マレー・シンガポール攻略作戦」作戦計画の進化
おわりに――「作戦計画」の持つ意味とは?
第七章 欧州戦争の衝撃と南進
欧州戦争と日本
おわりに――一九四〇年の南進論
第八章 大戦略なき開戦
戦争への躊躇――一九四一年春
独ソ戦開戦前夜の状況
独ソ戦の衝撃
戦争への道
おわりに――対英戦争から対米戦争への拡大
第九章 シンガポール攻略に向けた準備の完成
シンガポール攻略に向けた準備
おわりに -
第一部 リデルハートとその時代
第一章 誕生から第一次世界大戦まで
第二章 戦間期
第三章 第二次世界大戦
第四章 冷戦から晩年まで
第二部 リデルハートの戦略思想
第五章 第一次世界大戦の衝撃
第六章 大量集中理論と相互破壊理論の「救世主」
――リデルハートのクラウゼヴィッツ批判――
第七章 『戦略論』の誕生(その一)
第八章 『戦略論』の誕生(その二)
第九章 「間接アプローチ戦略」と「イギリス流の戦争方法」
第十章 リデルハートと「西側流の戦争方法」
エピローグ――「日本流の戦争方法」の構築に向けて -
第一章 支那大陸をめぐる日米の争い
第二章 ワシントンおよびロンドン会議の真意義
第三章 日米海軍競争史
第四章 満州事変をめぐって
第五章 ヤマを迎えた一九三六年
第六章 愚かなる支那事変
第七章 第二次世界大戦の前夜
第八章 欧州大戦の火ぶた切らる
第九章 日本は欧州戦争にかかわらず支那事変に猪突
第十章 日独伊三国同盟と日ソ中立条約
第十一章 太平洋の波高し
第十二章 第二次近衛内閣と日米交渉
第十三章 独ソ開戦す
第十四章 米英の追いこみとさまよう日本
第十五章 太平洋戦争の開幕――ハル・ノート前後――
終章 十五年後におもう――「むすび」にかえて――
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。
