続・悪の華 闇華 11

自身が専属女優にした久美子主演のドラマは視聴率が一桁になり、追い込まれた横山は『あの方』へ相談する。 翌日、久美子の相手役の俳優・役場が自殺。ドラマは一気に注目の的となる。 役場が飛び降りたのは川合が自殺したビルと同じだった。偶然とは思えない桐野はビルを徹底的に調べることにする。 桐野が追い続けた川合の死の真相とは…!?

光世の雇った探偵に尾行され、役場が雇ったヤクザにも襲われた桐野は隠れるように久美子とホテル暮らしを始める。 久美子の主演ドラマの視聴率もどんどん下がっていき、打ち切りの危機に陥っていた…。 こんな時に信頼できる相棒がいてくれれば――そう考える桐野だったが…。

俳優の役場にホテルに連れ込まれた久美子を助け出し、桐野は兄として久美子を守っていこうと決意する。 横山により極東テレビの専属女優となり、主演ドラマも好調の久美子。 それを快く思わない横山のライバル・極東テレビ副社長の光世は探偵を雇って、久美子のスキャンダルを狙う。

藤井に紹介された謎のスポンサー・大善大馬がヤクザにも顔が利くことを知り恐ろしくなる桐野。 トラブルがおきるとすぐに解決する大善が本当の社長のように思え、藤井のことも信用していいのかわからなくなっていく。 順調に仕事が増える久美子の過去がバレるリスクも抱え、桐野は不安な日々を過ごすのだった…。

自殺未遂した香華を救うため、香華が退院したら結婚することを決意する桐野。 しかし香華の様態が悪化し、そのまま帰らぬ人となるのだった…。 主演俳優の役場や映画監督に襲われたことがきっかけでたまに記憶が戻るようになった久美子も、舞台挨拶で支離滅裂な発言をし、少しづつ壊れていく…。