【最新刊】KIPPO （28）

ありとあらゆる犯罪を犯し、東西の家族を混乱させついに鎖国島に幽閉された辰波。本土に脱出した彼に手を下したのは、姿を消していた加治屋だった。いまだ闇に潜む江崎など不穏な影は残り、何より喪った人は戻らないがひとまずは平穏な日常が戻ってきたかのように思えた。ファミリーに対する世間の風当たりも強くなる中、2020年コロナ禍が襲い掛かる…！

鎖国島に逃げ込んだ辰波を待っていたのは、はぐれ者の鬼の中にさえ居場所はないという現実だった。全ての道を断たれた辰波は本土へと脱出。一方で広島に帰ってきた美帆の脳裏に蘇る忌まわしい記憶…。正生の成長を影から監視する辰波に耐えかねた美帆。直接の対面に臨むがそこに花神の男たちが割って入る…！

二つのファミリーを巻き込み、正生をはじめとした血の流れた一連の事件。辰波は純子と共に鎖国島へ身を隠すが、そこは40年以上もの間「鬼」が棲み続けた場所だった。上陸早々に手荒い歓迎を受け、純子の姿も消えて怒り心頭の辰波だったがギッチョたちに敗北…晒し者同然の地獄の島めぐりの果て、山奥の「王様」が住む家へ。そこには…!?

下畝の死、組織の構成員の大量逮捕、昇喜郎による正生とゴムの殺害、そして再び闇に消えた辰波…秀羽の活躍もありパーミーズと希咲も確保されたが、正生の遺体も白日の下に晒される。残酷な結末に東西のファミリーは団結し、未だ復讐に動く加治屋を止めるために動く。一方で辰波は純子と共に小野寺と密会し…!?

遂に姿を現わした「組織」のボス、元ビイスト三代目総長・辰波遥。下畝の仇討を決意した昇喜郎は辰波を急襲。しかし辰波を狙うはずが誤って正生を撃ってしまう。昇喜郎は逃げ、正生は死んだ…一方組織を狙った周平達だったが、元ヤクザ熊本と加治屋がもみ合いの末、熊本が死亡。双方に大きな爪痕を残しクリスマスの夜は最悪な結末を迎え!?