邪神ロメリアとの戦いに敗れ、メイザー領は壊滅的な被害を受けた。復興に奔走する領民を前に、妹・ペスカは落ち込みながらも兄・冬也の言葉で立ち直り、魔工兵器の改良に没頭する。やがて彼女が造り上げたのは、大砲を備えた魔法駆動のキャンピングカー。住民を驚かせるその車両は、兄妹の次なる旅路を象徴していた。一方の冬也は鍛錬を続け、己の特異な肉体と膨大なマナを磨き上げる。そこへ王都から近衛騎士隊長シグルドが現れ、国王の命によりペスカを迎えに来たと告げる。礼儀正しく誠実な態度の裏には「英雄を求める王国の思惑」が潜んでいた。だが、兄妹の運命を見つめるのは王都だけではない。この世界に豊穣をもたらす女神フィアーナ――冬也の母でもある存在が、静かに姿を現す。その神託は、揺れる王国の未来と兄妹の歩む道を大きく揺さぶるものとなる。復興と陰謀、神の導きと人の思惑。すべてが交錯する中、兄妹が選ぶのは栄光か、絆か、それとも新たな絶望か。王都へ走り出すキャンピングカーと共に、物語はさらなる転機を迎える。