ニューヨークのスラム街で肉親、同年代、と周囲の人間から疎まれていた穢れた少女ソネット・バージ。
少女の周囲で起きていた怪事件を超能力によるものだと目をつけた秘密結社・タロン。母親を殺したソネットを引き入れ、戦士として必要な部位や感覚を残したサイボーグへと改造する。
同じく超能力を有する古代超人類の血を継ぐ少女小松崎蘭(こまつざき・ラン)とその弟ワタルは、東京で小説家の世話になりながら暮らしていた。
アメリカからやってきた転入生・ソネットがタロンのエスパーだと知った一同は、ESP研究所へと向かう…

秘密結社タロンの戦士ソネットらによって捕まってしまった小松崎蘭と桐生仁。
タロンはランの卵子と人工子宮を使いエスパーサイボーグの生産をし、ハト計画とは別の世界掌握を企てる。また桐生は、タロンを嗅ぎつけている存在を黙らせるために肉体的、精神的に拷問されていた。
2人を助けるためにランの弟ワタルは、正気になった小半由里(おながら・ゆり)と3年前の事件から生存していたバードこと鳥飼修一(とりがい・しゅういち)と共にタロンの研究所へと向かう…

仮母体要員の女性たちの手引で脱出を図り処理場に落ちる小松崎蘭と、拷問で殺された元恋人を前に項垂れ、怒りに奮い立つ桐生仁。
タロン日本支部に捕らえられた2人を助けるためにワタル、由里、バードは行動を開始する。忍び込むワタルの囮となったバードの前に兵器タランチュラが牙を向ける…

桐生仁は元恋人の敵（かたき）を取るため安曇重工技術研究所・津永部長とタイマンに打って出る。
しかし機関銃によって瀕死となり、間に入った小松崎蘭も銃創を負ってしまう。更に追い打ちでタロンはソネットを投入し、勝負に終止符を打とうとするが…

紅い牙によって安曇重工技術研究所は消え去り、桐生仁と小松崎蘭は危篤状態から生還を果たした。
しかし、研究所の新型兵器タランチュラIIが自律起動を始めて世間は不穏な空気が流れる。露呈を恐れたタロンはタランチュラIIの破壊を画策するが…