剣道部への特別推薦枠で、スポーツの名門・私立聖稜高校に入学した遊沢了。当然のごとく剣道部に入部予定の彼は、登校初日から剣道具を持参して柔剣道場の門をたたこうとする。だがその時、テニス部志望のクラスメート・清水富士丸が、同じくテニス部志望の大島と黒沢に「入部希望者の集合場所が変更した」と嘘を教えられているところを目撃して…

自分を降格させた相手にケガを負わせるという辻本の卑劣な行為に、怒りを爆発させた了が、辻本と仲間の上級生たちに挑戦状をたたきつけた。その内容は、一つ葉5人vs三つ葉5人による団体入れ替え戦。本来、一つ葉は二つ葉にしか挑戦できないため、一つ葉側には「負けたら5人全員が退部」という厳しい条件が付くことに。この戦いに挑む、了、富士丸、早坂、田中たちの運命やいかに！？

一つ葉と三つ葉の団体入れ替え戦は、意外にもここまで一つ葉チームの2勝1敗。迎えた了vs辻本の副将戦も、一つ葉の了が2ゲーム先取という予想外の展開で進んでいた。だが、顔面にボールをぶつけるというラフプレーから辻本が本領を発揮しだし、次第にテニス経験の浅い了を圧倒し始める。サーブ＆ボレーを得意とする辻本に対し、了は自らも前に出てネット際での勝負を挑んでいくが…！？

「三つ葉以下の者のレベルアップ」という名目で、2年ぶりに再開されることになった聖稜高校テニス部の特別合宿。やる気満々な了をはじめとする16名の参加者が連れて来られた先は、なんと都会の一角に不気味に佇む廃ビルだった。この20階建ての廃ビルを舞台に、成金趣味な中年女性コーチ・二羽による1週間の地獄の合宿が幕を開ける。

インターハイ予選準決勝で、強豪・奥多摩高に初戦のダブルスを取られた聖稜高。あとひとつ負けると敗退が決定してしまう状況の中、奥多摩の主将・横山とのエース対決に臨んだ早坂は、得意のスピンサーブで横山を攻めたてる。だが、スピンプレイヤーとの対戦を得意とする横山は、その長いリーチを生かして早坂のサーブをことごとく弾き返してきて…？