医療の常識にとらわれない高橋医師の治療で「生きる」力を発揮して、成長していく子どもたち。不可能を可能にしてきた、高橋医師の生き方が、親や周囲を巻き込んで、「仲間(かぞく)」を形成し、大きな波紋となり、新たな絆が結ばれていく… 多くの患児とその家族の、いのちとこころを救い続ける高橋義男が伝えてきたメッセージは、これからも繋がり、紡がれていく―― 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
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各1,100円 (税込)
それは、誰が助けてくれますか―― 「水頭症です」夫婦に衝撃が走った。それまで穏やかに暮らしてきた、どこにでもいるごく平凡な家族。元気いっぱいの長男と、産まれたばかりの次男。新しい家族が増え、希望に満ちた日々を過ごすはずだった。しかし、生後一カ月の次男に突然宣告された「水頭症」。その日から水頭症と家族の闘いが始まった。一刻を争う状況の中、翻弄され行き場を失っていく家族。この小さな命はどうなってしまうのか… 冷たい雨のように絶望が胸を打つ。そんな時、家族はひとりの医師のもとへ辿り着く。「この先生ならきっと…」命を託せる何かがあった。第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
昭和35年── 高度経済成長期。小学5年生になった義男は、勉強の嫌いな、少しだけ悪ガキに成長し、家の手伝いと遊びに駆け回る日々を送っていた。そんなある日、義男は母から毛糸の手袋をもらうが… そして現代。医師になった義男の元にまた、ひとつの家族が訪れる。「裂脳症(れつのうしょう)」に侵された小さな命。治療法のない裂脳症と診断が下されたとき、両親が決断した答えとは… 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
北海道・中札内村に生まれた少年・標(しるべ)。「裂脳症(れつのうしょう)」という病に冒されるも、高橋医師によって救われ、明るく平穏な日々を送っていた。しかしある日、標の身体に異変が起こる。小さな予兆だったそれは、やがて、標や両親をも飲み込んでいく…。じわじわと忍び寄る絶望の影── 果たして標の運命は!? そして昭和36年夏、小学6年生になった義男。相変わらず悪ガキで、けれどいろんなことを学ぶ毎日。ある日、セミの脱皮を見ようと、部屋の中に幼虫を持ち込むが…? 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
冬の北海道・函館市。新たな命の誕生を目前に、胸おどらせる幸せな家族があった。しかし、出産予定日の1ヶ月前。母親に異変が…。泣かない赤ちゃん。「もう…あきらめましょう」奇跡を信じる母親に担当医師の言葉がささる。募る想いの中、1本の電話が鳴った。「話をしたい」と母親に告げた医師の名は小児脳神経外科医の高橋義男だった…。そして昭和36年。小学生最後の冬を過ごす義男。学校を休み続けたクラスメイト(同級生)が心配になり、見舞いに通っていたが―― 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
生後間も無い我が子“健助”を高橋医師の元、あきらめないで受けた手術の経過は良好だった。退院を控え、明るい希望が家族をつつむ。小さな命に向き合うそれぞれの想い。家族の中に生き続ける“誇り”とは…。そして、小学校卒業目前の義男少年は、親友と離れ離れになることを知る。避けられない別離を目前に、さまざまな想いを抱え、卒業式を迎える…。第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
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