大学生の杏奈は、詐欺師でもある。それは、父親が火事で両親を殺し、そのショックで入院している幼なじみの慎吾の入院費を稼ぐ為である。あるときは、大学教授の愛人になりすまして、また、お金持ちのお嬢様の幼なじみに恋をしてるフリをして。慎吾への想いは純粋なのに、お金の為に、どんどん詐欺で黒くなっていく杏奈の心。詐欺師をだますクロサギにでもなってしまう杏奈。背中の黒い羽がとれる日はくるのだろうか．．．

大学生の杏奈。過去に父親が横領して自殺に追いやった、幼なじみの一家がいた。火事で両親とも亡くなったが、幼なじみの慎吾だけは、一命をとりとめ、記憶障害で入院している。学費、生活費に加え、慎吾の高い入院料を稼ぐため、持って生まれた美貌を武器に、お金持ちのターゲットを絞って、あの手この手で詐欺をしている。慎吾が手術を受ければ、病状がよくなると分かったが、その治療費は高く、詐欺に励まないといけなくなる。

杏奈は女子大生と詐欺師の2つの顔を持つ。彼女の父親にだまされて両親が自殺してしまい、そのショックで幼い記憶のまま、記憶障害になってしまった慎吾。彼への償いと、愛のために、高額な入院費を稼ぐべく、詐欺をしているのだ。ときに、お金持ちのお嬢様の友達の父親をターゲットにしたり、私立探偵と手を組んで、金持ちの老人の孫のフリをしたりして。今日もまた、詐欺のカモを探しに街に出る。

杏奈は平凡な女子大生としての顔と、人をだますことが生業の詐欺師との2つの顔を持つ。彼女は、愛する慎吾の高額な入院費を稼ぐ為、詐欺をして金を調達している。慎吾の両親が、彼女の父親にだまされて自殺してしまい、そのショックで慎吾が記憶障害になってしまっている。手術をして、記憶が戻れば、慎吾は自分から離れていってしまうことは分かっていながら、彼の命を助けたくて、翻弄される。死んだと聞かされていた杏奈の母が、実は神戸で生きていることが分かった．．．

死んだと聞かされていた杏奈の母は、神戸で生きていた。杏奈と心中しようと冬の海に飛び込んだのを助けた男と一緒に。今でも、杏奈のことは、大事に思っていたらしい。詐欺師の杏奈だが、杏奈の父にだまされて両親が死んでしまい、思春期を棒に振った男が、杏奈をだまそうとしていたことが分かる。杏奈の方が一枚上手で、難を逃れたが。。。また、術後の経過がよかった慎吾が、両親の死因が火事だったことまで思い出してしまう。そして、雨の中、火事で焼けた自宅に行ってしまい、肺炎を併発！？