空母「雲龍」「火龍」、対空戦艦「武蔵」の活躍で米空母四隻を撃退した日本軍。だが、米独軍はB-29とジェット戦闘機「サラマンダー」を開発、一九四三年六月、一気に攻勢に出てきた。物量にものをいわせて攻め寄せる米独連合軍に対し、日本軍は〈決戦機〉と位置づけた新型戦闘機「震電」を投入する。太平洋上空で繰り広げられる新兵器直接対決、その軍配は……?
新機軸の架空戦記『反世界大戦』シリーズ、完結篇となる第6弾。(『反世界大戦 双龍の海戦3』を改題)
●菅谷 充(すがや・みつる)
1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰。1987年、パソコン通信発展に寄与したことが認められ第1回ネットワーカー大賞(株式会社アスキー)を受賞。2004年にはネットワークで通じてモータースポーツの発展に貢献したことが認められ第1回モータースポーツ大賞(社団法人日本自動車工業会)を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より2021年まで京都精華大学マンガ学部教授。近著に『ゲームセンターあらしと学ぶマンガ版「こんにちはPython」』(日経BP)、『コミカライズ魂』(河出新書)など。