心やさしいレモとボノロンが起こした、きせきのお話。
ボノロン幻の第1話の永山ゴウ先生完全書き下ろし版!
大きな大きなクスノキがある、山奥の村―――。
村人たちは、この木を「天木様」と呼び、悲しいことやこまったことがあるとお祈りをささげていました。
村では、悪い病気がはやっていました。
どんな薬も効かず、天木様に住む神様にお祈りするしかありません。
村の女の子レモはこの病気でお父さんをなくし、お母さんも病気にかかっていました。
「神様…レモはわたしの宝もの…。どうかお守りください」
とうとう、レモのお母さんも死んでしまいました。
やさしい村人たちは、天木様のそばに、おはかをつくってあげました。
「お母さん、さみしいよ」
かわいそうなレモ。ひとりぼっちになってしまったレモも、実は悪い病気にかかっていたのです。
お母さんのそばに連れて行って…と最後のお祈りをしたその時―――
オレンジ色の巨人がレモの前にあらわれました。
©コアミックス、 ©ボノロンといっしょ。2007
ぶっきらぼうなオオカミがついた、やさしいうそ。種族を超えた家族の物語です。
ザギルというらんぼう者で嫌われ者のオオカミがいました。
ある日、ザギルは落ちてきたたまごを受け止めます。
するとたまごの中から小さなひな鳥があらわれ、ザギルを「お父さん」と呼び、親だと思い込んでしまいました。
ひな鳥をググと名付け、もっと太らせてから食べてしまおうと考えるザギル。
しかしふたりはいっしょに過ごすうちに仲良くなっていきます。
そこへ、ググの親の願いを叶えるためにボノロンがやってきました。
たまごを落としたことを悲しんでいたのです。
ググをここまで大きくしたのは自分だと、ザギルは反抗しました。
そのころ、ググはいつのまにか飛べるようになっていました。
ほかの鳥たちをふしぎそうに見つめるググ。
ザギルはその姿を見て、ある決心をするのでした…。
各1,320円 (税込)
心やさしいレモとボノロンが起こした、きせきのお話。
ボノロン幻の第1話の永山ゴウ先生完全書き下ろし版!
大きな大きなクスノキがある、山奥の村―――。
村人たちは、この木を「天木様」と呼び、悲しいことやこまったことがあるとお祈りをささげていました。
村では、悪い病気がはやっていました。
どんな薬も効かず、天木様に住む神様にお祈りするしかありません。
村の女の子レモはこの病気でお父さんをなくし、お母さんも病気にかかっていました。
「神様…レモはわたしの宝もの…。どうかお守りください」
とうとう、レモのお母さんも死んでしまいました。
やさしい村人たちは、天木様のそばに、おはかをつくってあげました。
「お母さん、さみしいよ」
かわいそうなレモ。ひとりぼっちになってしまったレモも、実は悪い病気にかかっていたのです。
お母さんのそばに連れて行って…と最後のお祈りをしたその時―――
オレンジ色の巨人がレモの前にあらわれました。
本当のやさしさ、本当の強さって・・・?ボノロンとゴンがはじめて出会うお話。
のら犬のゴンは、朝からお酒を飲んでよっぱらっていました。
そんなゴンを見て、村人たちは石をなげつけたりぼうでなぐりつけたりしています。
ゴンはいつも、村人たちの台所からお酒をぬすんでいたのです。
毎日いためつけられ、ゴンはきずだらけでした。
ゴンのねぐらは、大きなイチョウの根元のちいさなほこら。
ゴンにはお酒を飲まなければならない、つらい理由があったのです。
イチョウの木は、その理由を知っています。
つかれはてたゴンの上に、イチョウの葉っぱがたくさん落ちてきて
ゴンをあたたかくつつみこみました。
「もうこれいじょうお酒をのんだら、オイラは死ぬワン。
だれか…助けてワン…ワン……」
ゴンの目から涙がこぼれおちた時―――。
ゴンのからだがきゅうに空に浮かびあがりました。
はなればなれになっても、家族いっしょが一番のプレゼント!
大きなモミの木の下で、旅人のすがたをした石像がポツリとさびしそうに立っていました。
その石像は、毎年雪のふるところになると涙を流すのです。
今年、流した涙はそばまでのびたモミの木の枝を伝わって木の根元にポトリと落ちました。
実は石像は、魔法使いに石にされてしまった人間、ポテでした。
魔法使いはポテが持っていた「雪ホタル」が欲しくてポテを石像にしてしまったのです。
「雪ホタル」はポテの息子アポルへの誕生日の贈り物でした。
なんと、石にされてからもう3年が経っています。
毎年雪が降るとアポルの誕生日を思い出し、会いたくて泣いていたのです。
ボノロンはポテを連れて、魔法使いのところへ向かいました。
たとえ血がつながらなくても、親子の絆はかたいのです。
ある村に、子宝ケヤキとよばれる大きな木がありました。
この木にお祈りすると、子がさずかると信じられていたのです。
なかなか赤ちゃんがさずからない村の夫婦サヤとモイはもう何年も毎日子宝ケヤキにお祈りに来ていました。
ある日、いつものようにお祈りに来ると、穴の中にとってもかわいい男の赤ちゃんを見つけました。
赤ちゃんのまわりにはだれもいません。
この子は子宝ケヤキがさずけてくれたのかもしれない…
ふたりは、赤ちゃんをサモと名づけ、大切に家に連れて帰りました。
お腹がすくとゴロゴロ―――
泣き声はゴロゴロギャーン!!
カミナリのような声を出すサモ。実はカミナリ様の子どもだったのです。
村人たちはサモが来てから村には悪いことばかり起きるので、サモを山に置いてくるか、いっしょに村から出て行けと言いました。
サヤとモイは、つらいけどいっしょに村を出ることに決めました。その時流した涙がボノロンに伝わって……
きらいな食べ物を食べられるようになるには…?ボノロンが教えてくれるよ!
「ニンジンなんか大きらい!ヤサイなんか、みんなきらいだもん!」
とてもやせっぽちな女の子ベジは、ヤサイが大きらい。
好きなものしか食べないので、お父さんとお母さんはこまりはてていました。
ある日、ベジは病気になってしまいました。お医者さんにみてもらっても治りません。
村の役人たちは、病気がうつったら大変だと、ベジを死神の森に連れて行ってしまいました。
村では、わるい病気になるとみんなこの森に連れて行かれました。
死神がすんでいて、人の命といっしょにわるい病気も
あの世に連れて行ってくれる、という言い伝えがあったのです。
杉の巨木の下に置いていかれたベジ。
お父さんとお母さんの声が、風に乗って聞こえました。
でも手も足も動かせません。悲しくて涙を流すと、ボノロンがあらわれました。
ボノロンは、ある約束をすればお家に帰してくれると言うのですが……
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