「我は闇に蝕まれし元勇者ランベール――そなたの身を捧げ血肉となり、我に力を与えよ…！（訳：セックスさせよ…！）」家と会社を往復するだけの乾いた生活を送っている、食品会社のOL・桝本春子。そんな彼女の唯一の潤いは、オンラインゲーム「ビヨンド・ザ・レジェンド」。強すぎたがゆえに闇落ちした、悲劇のラスボス・ランベールにハマりまくっている毎日だった。そしてようやくランベールとの最後の聖戦…かと思いきやパソコンに異変が…そして次の瞬間、煙とともに現れたのは…さっきまで聖戦を繰り広げたラスボス・ランベールだった!! まさかの、聖戦からの性戦で春子のこれからはどうなる!?

「闇の力を得たとき、俺は人の心を失った――心を闇に食われた代わりに、強大な魔力を得たのだ（真面目な自己紹介）」悲しい過去を持つ元勇者で現ラスボス・ランベール。こわもてかと思いきや内面は大型わんこ系だった彼を、癒しまた癒される春子。そんな潤い効果か、進めていた商談をまとめたり、社内の女子人気ナンバーワン男子の株を上げたり、仕事も波に乗りまくる。しかしウッキウキで家に帰ると、大切なグッズが見当たらない…まさかランベールが…!? 果たしてグッズは見つかるのか、彼は大切な何かを取り戻せるのか…!? 勃て！ 勃つんだランベール！ ラスボスのラスボスで春子を癒すのだ!!

「なんだこの感覚は…魔力が高まっていくような…いや違う……この感覚は…蘇る魂の躍動!!（訳：そろそろイく！）」恋や愛といった感情をまだ知らない、ゲームの世界から転生してきたラスボス・ランベール。それなのに、なぜか手慣れた愛撫で春子を翻弄してしまったり、知らないはずの性技を繰り出したりと、転生ならぬ天性のテクを見せる。かと思うと、さらりとストレートに好意を示してきたりと、素でイケメンすぎ！…しかし春子は気づいていた。そう、ラスボスがこっちの世界に来ているということは、元のゲームの世界では…。ランベールが元の世界に戻る方法を一緒に考える春子だったが…!?

「俺は勇者じゃないから…これが恋とか愛なのかは分からない。でも――（真剣な告白）」ランベールを元の世界に戻すため、新しいパソコンを買いに街にでたふたり。ランベールもこっちの世界のことを知ったりしながら、ランチも楽しんだりとちょっとしたデート気分。だが彼にはまだ分からないものがあった。人を好きになるという感情。ゲームの世界では人に絶望を与えるのが使命だった、闇落ちした元勇者…でありながらけっこう無邪気な彼に、春子もほだされていくが…正義の心を取り戻すかと思いきや、間違った性技を習得してしまったランベール…!! 春子、危うし!?

「俺に優しさがあるのなら…それは春子がくれたものだ。…どうだ？ 俺は優しくできているか？（できてる…だろう？）」自らのチートなスキルにより、なんでも魔力で解決できると思ってしまっているランベールだったが、春子の温かさによって、自らの持つ優しさに気づかされていく。そして心も身体も深くつながった二人だったが…ランベールにはまだ気がかりなことが。それは親友であり戦友であった、ゲーム内の最強モンスター…！ 召喚しようとするランベールだが、もし街中に現れてしまったら変態…いや、大変なことに…！ 止めようとする春子だったが果たして…!? 息もつかせぬ急展開の第5話!!