ダークギャザリング 1

太歳星君の分霊を倒し、永く続いた神代家の呪縛から愛依を解放した夜宵。東京へと戻った一行は空亡と裏で糸を引くなり代わりたちを追う為、未回収の卒業生を集めて、東京の心霊スポットの完全制圧に動き出す。その前に夜宵はかつて入院中に卒業生のプロトタイプ『0期生』が誕生した経緯を螢多朗たちに語り始める…。

『占事略決・外典』の循環術『生旺死衰』により太歳星君から奪った力を以て『過渡期の御霊』は真の姿を解放。『新皇』として現世に顕現し、全てを超越した一振りは太歳星君の分霊を両断する。残るは太歳星君の本体、そして千年にも及ぶ神と神代家が結んだ契約の秘密が明かされる。京都・弑逆桔梗編、その結末は――!?

全ての卒業生が解放され、太歳星君を討つ為の総力戦が始まる！　まず酒呑童子の一部を身に着け強化された『斎弄晒レ頭』が凶悪な呪いで先陣を切る。しかし、回復手段を絶たれた事で本気になった太歳星君は圧倒的な神の力を見せつける。怨霊たちが一人ずつ倒される中、夜宵は神攻略の為の最後の一手を打つ――!!

『弑逆桔梗』作戦を実行し、愛依に取り憑く太歳星君との死闘が始まった。京都御所にて祈りを刃に換えた鬼軍曹を以て太歳星君に挑む夜宵。一方、卒業生の回収に動く螢多朗と詠子は首塚大明神の地で封印から解放された酒呑童子との戦いに。『龍神の子』とも言われる存在に対し、螢多朗に憑く神主が天照と月読で対抗するが…!?

『国道一号線』の攻略を以て、ついに愛依に憑いた神様との決戦準備を完了させた夜宵たち。京都の街を覆う『弑逆桔梗』作戦の極大な呪いを実行するべく、愛依の入院する病院に赴く夜宵、螢多朗、詠子の三人。久しぶりに再会し喜ぶ一方で、「生きたい」と涙する愛依を救うため、かつてない決戦の火蓋が切られる！