【最終巻】私がヒモを飼うなんて (8)

かつて宗一が百合のヒモだった過去を知り、“思い出の傘”を手放したスミレ。しかし、百合の元恋人・黒瀬との再会をきっかけに、彼が宗一の父親であることを知ってしまう。3人の歪な関係に混乱するスミレだが、その姿を見た森生から「俺なら不安にさせない」と抱きしめられて…。一方、百合のもとを去った宗一は皆の前から姿を消すが——!? 最終巻は大ボリュームの全288P！複雑に絡み合う大人の恋模様、ついに完結。

「俺はお前を利用してただけ——」冷酷な言葉とともに、宗一から別れを告げられたスミレ。傷心のなか追い討ちをかけるように、アパートの管理会社から急な引っ越しを命じられてしまう。しばらく森生の家に身を寄せることになったスミレだが、頭に浮かぶのは宗一との幸せな思い出ばかり。一方、スミレと別れた宗一は“あの人物”のもとを訪れるが…！？

ついに動き出した『アン・リス』の新作コンペ。スミレが夢に向かって前進する一方で、その姿が宗一の胸をざわつかせていた。「スミレが自分から離れていくのではないか——」宗一が不安を募らせるなか、スミレの前に元カレ・隼人が突然現れて…！？ テレビドラマ化を記念して、メインキャスト4名の撮り下ろしオフショットを収録！ここでしか見られないフォトストーリーをお楽しみください。

療養中の百合に代わり、茉莉花が仕切ることになった『アン・リス』。茉莉花のやる気とは裏腹にスタッフたちは不満を募らせていた。「アン・リスが壊れてしまうかもしれない…」自身の無力感に涙するスミレのため、宗一がひとり向かった先は、かつての飼い主・百合のところだった。一方、ついに本性を現した桃は森生にある“取引”を持ちかけるが…！？

夜遅くの外出、煙草の吸い殻、ふとした瞬間の冷たい表情――。重ねられていく宗一の小さな嘘と秘密が、スミレの心に影を落とす。一方、百合が宗一の元・飼い主でスミレの憧れの上司であることを知ってしまった森生は、この事実をスミレに伝えるべきかを思い悩んでいた。それぞれが秘密や不安を抱える中、少しずつ明かされていく百合と宗一の過去。そして、ついに桃が宗一を取り戻すために動き始めて…！？