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『エッセイ』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全182件

  • 935(税込)
    2024/5/29 (水) 配信予定

    その男、偶像か、トリックスターか。NYを舞台に世界を熱狂させ続けたアーティストの稀有なる証言。シャイで神経質だった幼少期から、孤独を受け入れた途端に取り巻きができ、夜な夜なパーティに繰り出した狂騒の時代まで。「芸術家は英雄(HERO)ではなく無(ZERO)」「芸術なんて作ればもう新しくない」と豪語し、ひとところに留まらなかった時代の寵児は何を見、何を語ったか。唯一無二の決定的自伝。
  • 804(税込)
    著:
    村上春樹
    著:
    柴田元幸
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    roll one's eyes は「目をクリクリさせる」か? 意訳か逐語訳か、「僕」と「私」はどうちがう? 翻訳が好きで仕方ないふたりが思いきり語り明かした一冊。「翻訳者にとっていちばんだいじなのは偏見のある愛情」と村上春樹。「召使のようにひたすら主人の声に耳を澄ます」と柴田元幸。村上が翻訳と創作の秘密の関係を明かせば、柴田はその「翻訳的自我」をちらりとのぞかせて、作家と研究者の、言葉をめぐる冒険はつづきます。村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳した「競訳」を併録!
  • 「耳なし芳一の話」「雪女」など、日本に伝わる伝説や怪談を文学として再話した傑作群を収める、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の二大作品集『怪談』『骨董』を、ハーン研究の第一人者が個人完訳。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    特集1「世界はマッチングで廻っている」桜庭一樹×斜線堂有紀、木下龍也×俵万智・対談:安堂ホセ×鳥飼茜/特集2 ガザの言葉(仮)/創作:山下澄人、向坂くじら、早助よう子、小川哲

    ◎創作
    向坂くじら「いなくなくならなくならないで」
    高校時代に死んだはずの親友・朝日。時子はずっと会いたかった彼女からの電話に驚喜 するが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。才あふれる詩人、注目の初小説!

    山下澄人「わたしハ強ク・歌ウ」
    ママが書いたノート。パパが残した数冊の本。ママのパパが書いた紙の切れ端。それらをつか ってわたしはこれを書いた。野蛮にして異次元の〝自由〟へ――山下澄人の新たな地平。

    早助よう子「天一坊婚々譚」
    「ひとつ花嫁のエキスパートになってやりましょう」。山育ちの十四歳の私は、先生も生徒も おかしな人ばかりの都会の花嫁学校で、クラスメイトに思いを寄せてしまい――。



    【緊急企画 ガザへの言葉 #CeasefireNOW】
    ◎特別掲載
    アダニーヤ・シブリー 田浪亜央江 訳「かつて怪物はとても親切だった」

    ◎エッセイ
    村田沙耶香「いかり」
    町屋良平「私の虐殺」
    滝口悠生「隔たりと連絡」
    小山田浩子「私のプラカード」
    大田ステファニー歓人「生きるために」

    【特集1 世界はマッチングで回っている】
    ◎対談
    鳥飼茜×安堂ホセ「さらす、隠す、しれっと消える」

    ◎共作
    桜庭一樹×斜線堂有紀「かわいそうに、魂が小さいね/その春に用がある」
    俵万智×木下龍也「キングと天使」

    ◎創作
    遠野遥「AU」
    山下紘加「わたしは、」
    紗倉まな「やっぱりなしでもいいですか」
    樋口恭介「あなたがYouなら私はI、そうでないなら何もない」

    ◎エッセイ
    冬野梅子「自虐サ終のお知らせ」
    水上文「想定されもしないマッチング、あるいはクィアな未来について」

    ◎論考
    瀬戸夏子「超資本主義社会における恋愛至上主義について」

    ◎特別企画
    花田菜々子+福尾匠+葉山莉子+あわいゆき「回り続ける世界のためのマッチングブックガイド」



    【特集2 さよなら渋谷区千駄ヶ谷2-32-2】
    ◎エッセイ
    山田詠美「トウキョウに上京して」
    長野まゆみ「ある晴れた日」
    中原昌也「カレー、カンヅメ、本と映画の記憶は忘却の彼方に」
    武田砂鉄「ベストタイミング」

    ◎企画 2月14日、移転を聞きつけて、千駄ヶ谷散歩へ
    星野智幸「幽霊はどこにいる?」
    青山七恵「格子の向こう側」
    宇佐見りん「あの日のABC」
    柴崎友香「東京の真ん中の、なんでもない、名づけようのない場所」



    【モノコン2023文藝×monogatary.com】
    ◎選考経過

    ◎有手窓 大賞受賞作「白山通り炎上の件」受賞の言葉

    ◎選評
    金原ひとみ「巣鴨のOGになりたすぎる件について」



    【特別寄稿】
    佐藤究「F-104との邂逅『幽玄F』もう一つのエピローグ」



    【短篇】
    小川哲「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」



    【連載】
    島本理生+岩崎渉 「トランス」 【最終回】
    絲山秋子「細長い場所」【第5回】夜明けの斜面
    皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第3回】
    町田康「ギケイキ」【第44回】
    この装幀がすごい!【第13回】ゲスト 布施琳太郎/川名潤・佐藤亜沙美
    山本貴光「文芸的事象クロニクル」2023年12月~2024年2月

    【季評】
    文芸季評 水上文「たったひとり、私だけの部屋で つながりと文学」2023年12月~2024年2月



    【書評】
    高橋源一郎『DJヒロヒト』【評】町屋良平
    町屋良平『生きる演技』【評】鳥羽和久
    九段理江『しをかくうま』【評】山口未花子
    いとうせいこう『東北モノローグ』【評】瀬尾夏美
    千木良悠子『はじめての橋本治論』【評】中村香住
    ボリス・グロイス編 乗松亨平監訳 上田洋子/平松潤奈/小俣智史訳『ロシア宇宙主義』【評】木澤佐登志



    文藝チャレンジ 読者投稿企画、はじめます。
    第62回文藝賞応募規定
    著者一覧
  • おもてに出るときは手をつないで、はなればなれにならないようにすること――人間はどう生き、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか。一〇〇か国以上で読み継がれる、珠玉のエッセイ集。
  • 村上春樹、村上龍、恩田陸作品などを手がける韓国の人気翻訳家がつづる過酷で楽しい翻訳ライフ。翻訳初心者へのアドバイスも満載!
  • 無限軌道車によるベイルート-北京間の走破に成功。窓外の原始的な風景と内乱で緊迫する中国奥地の表情を迫真の筆緻で描き、シトロエン隊の名を高めた名著。ナビゲーション:山田周生
  • ポリネシア人のルーツを解明すべく、古代風の筏を操ってペルーからタヒチまでの漂流を敢行、謎多き太平洋民族の研究に貴重な一石を投じた漂流探検の古典的名著。
  • 1,980(税込)
    著者:
    宋恵媛
    著者:
    望月優大
    撮影:
    田川基成
    レーベル: ――
    出版社: 柏書房

    〈密航〉は危険な言葉、残忍な言葉だ。だからこれほど丁寧に、大事に、すみずみまで心を砕いて本にする人たちがいる。書き残してくれて、保存してくれて、調べてくれて本当にありがとう。100年を超えるこのリレーのアンカーは、読む私たちだ。心からお薦めする。
    ――斎藤真理子さん(翻訳者)

    本書を通して、「日本人である」ということの複雑さ、曖昧さ、寄る辺のなさを、多くの「日本人」の読者に知ってほしいと切に願います。
    ――ドミニク・チェンさん(早稲田大学文学学術院教授)

    【本書の内容】
    1946年夏。朝鮮から日本へ、
    男は「密航」で海を渡った。
    日本人から朝鮮人へ、
    女は裕福な家を捨てて男と結婚した。
    貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。

    朝鮮と日本の間の海を合法的に渡ることがほぼ不可能だった時代。それでも生きていくために船に乗った人々の移動は「密航」と呼ばれた。

    1946年夏。一人の男が日本へ「密航」した。彼が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる。手がかりにしたのは、「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群。

    「きさまなんかにおれの気持がわかるもんか」

    「あなただってわたしの気持はわかりません。わたしは祖国をすてて、あなたをえらんだ女です。朝鮮人の妻として誇りをもって生きたいのです」

    植民地、警察、戦争、占領、移動、国籍、戸籍、収容、病、貧困、労働、福祉、ジェンダー、あるいは、誰かが「書くこと」と「書けること」について。

    この複雑な、だが決して例外的ではなかった五人の家族が、この国で生きてきた。

    蔚山(ウルサン)、釜山、山口、東京――
    ゆかりの土地を歩きながら、100年を超える歴史を丹念に描き出していく。ウェブマガジン『ニッポン複雑紀行』初の書籍化企画。

    【洗濯屋の家族】
    [父]尹紫遠 ユン ジャウォン
    1911‐64年。朝鮮・蔚山生まれ。植民地期に12歳で渡日し、戦後に「密航」で再渡日する。洗濯屋などの仕事をしながら、作家としての活動も続けた。1946-64年に日記を書いた。

    [母]大津登志子 おおつ としこ
    1924‐2014年。東京・千駄ヶ谷の裕福な家庭に生まれる。「満洲」で敗戦を迎えたのちに「引揚げ」を経験。その後、12歳年上の尹紫遠と結婚したことで「朝鮮人」となった。

    [長男]泰玄 テヒョン/たいげん
    1949年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校、上智大学を経て、イギリス系の金融機関に勤めた。

    [長女]逸己 いつこ/イルギ
    1951年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校を経て、20歳で長男を出産。産業ロボットの工場(こうば)で長く働いた。

    [次男]泰眞 テジン/たいしん
    1959‐2014年。東京生まれ。兄と同じく、上智大学卒業後に金融業界に就職。幼い頃から体が弱く、50代で亡くなった。
  • 中央アジアと内陸アジアを分かつ“謎の天山山脈”を初の地理学的方法で踏査、天山高地の自然とロシアの風俗を描写して、探検史上に新時代を画した名著!ナビゲーション:漫画家・森薫
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    創作:長井短「存在よ!」王谷晶「蜜のながれ」/特集:バルクアップ! プロテイン文学/短篇:羽田圭介、滝口悠生

    ◎創作
    長井短「存在よ!」
    無名モデルのキヌは、ホラー映画の撮影で幽霊役のスタンドインをやることに。スタッフたちには「見えない存在」として雑に扱われる中、女の幽霊が見えるようになり……。人間と幽霊が存在を懸けて革命を起こす―抑圧を希望へ繫ぐシスターフッド小説!

    王谷晶「蜜のながれ」
    「強い男の話が、読んでみたいんです」―スランプに陥った芥川賞作家の堂島は、編集者の蓮来に、時代に逆行する「男」の物語を書くよう熱心に口説かれるが……。スキンシップなき社会で孤独を抱えた人間の魂の闇を暴き出す、衝撃の問題作!

    【バルクアップ! プロテイン文学】
    ◎対談
    伊藤亜紗×羽田圭介「ブレる心、裏切る筋肉」

    ◎創作
    円城塔「植物性ジャーキー事件」
    児玉雨子「跳べないならせめて立て」
    石田夏穂「ヘルスモニター」
    李龍徳「反男性」

    ◎特別企画
    平松洋子「身体と言葉を考える ブックガイド」

    ◎エッセイ 11月9日、体の声を聴くために、「瞑想」へ
    大前粟生「〝思考〟〝思考〟」
    永井玲衣「ほんとうにすしうまなんですよ」
    町屋良平「殺意の名は私」
    藤原麻里菜「仕事を休んだ日の暖かい太陽」
    八木詠美「ずっと上の空で過ごしている」

    【特別掲載】
    いとうせいこう「東北モノローグ 福島 a folklorist」

    【短篇】
    羽田圭介「バックミラー」
    滝口悠生「音楽」

    【連載最終回】
    山内マリコ「マリリン・トールド・ミー」
    古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」

    【連載】
    皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第2回】
    絲山秋子「細長い場所 木に咲く花」【第4回】
    町田康「ギケイキ」【第43回】

    山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年9月〜11月」

    この装幀がすごい!【第12回】
    ゲスト 届木ウカ/川名潤・佐藤亜沙美

    【季評】
    水上文「たったひとり、私だけの部屋で 言葉と身体 2023年9月~11月」

    【書評】
    柴崎友香『続きと始まり』【評】金川晋吾
    綿矢りさ『パッキパキ北京』【評】斜線堂有紀
    古川日出男『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』【評】酒井順子
    大前粟生『チワワ・シンドローム』【評】鈴木晴香
    絲山秋子『神と黒蟹県』【評】川内有緒
    石川義正『存在論的中絶』【評】髙山花子

    第61回文藝賞応募規定
  • 君がまだ3歳か4歳だった頃、君と地面はもっと近かった。君の父親がついた小さな嘘。母親が打った特大のホームラン。心揺さぶられた映画。性の目覚め。学生運動。パリでの暮らし。妻との出会い。外見はまるで変わっても、君はまだかつての君なのだ――。人生の冬にさしかかった著者が、身体と精神の古層を掘り起こし、自らに、あるいは読者に語りかけるように綴った、温かで幻想的な回想録。
  • オホーツクから北米カヤク島への初の学術探検航海に成功した、第二次ベーリング探検隊員が綴った記録の初訳。クラシェニンニコフ「カムチヤダールの住民」を併録。
  • 猛獣や風土病と闘い、前後30年、通算48000キロにおよぶ広大な地域を踏査し、アフリカ探検史上に不朽の業績を残したリヴィングストンの波瀾万丈の探検記!ナビゲーション:山極寿一。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    第60回文藝賞+短編部門受賞作発表/創刊90周年連続企画4:対談 山田詠美×宇佐見りん

    【創刊90周年+第60回文藝賞発表記念企画】
    ◎特別対談
    山田詠美×宇佐見りん「人間のややこしい部分をこそ、言葉に」
    「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞した山田詠美と、「かか」で第56回文藝賞を受賞した宇佐見りん。満を持しての豪華初対談!

    ◎特別再録
    元「文藝」編集長 坂本一亀「「文藝」復刊まで  一九六〇年九月〜一九六一年十二月日記」

    【文藝賞発表】
    ◎受賞作
    小泉綾子「無敵の犬の夜」

    ◎優秀作
    佐佐木陸 「解答者は走ってください」
    図野象「おわりのそこみえ」

    ◎受賞の言葉
    小泉綾子/佐佐木陸/図野象

    ◎選評
    角田光代/島本理生/穂村弘/町田康

    ◎受賞記念対談 
    町田康×小泉綾子「無鉄砲さこそが愛おしい」

    ◎受賞記念インタビュー
    佐佐木陸「フィクションの枠を飛び越えるスピードと怒り」
    図野象「誰も知らない瞬間を書く」

    【短篇部門】
    ◎受賞作
    西野冬器「子宮の夢」

    ◎優秀作
    才谷景「海を吸う」


    ◎受賞の言葉
    西野冬器/才谷景

    ◎選評
    柴崎友香/松田青子

    ◎受賞記念インタビュー
    西野冬器「現実を解体し幻想で遊ぶ」
    才谷景 「生身のまま死と生を行き来する」

    ◎選考経過
    ◎第61回文藝賞応募規定

    【第60回文藝賞発表記念企画 特集 短篇を書く技術】
    ◎対談
    小山田浩子×津村記久子「書く衝動をためらわない」

    ◎エッセイ 書くための3作
    柴崎友香「書くことで存在する」
    松田青子「読めば読むほどいい」
    青山七恵「治らないうちに」
    山崎ナオコーラ「なにが短篇小説だ」
    町屋良平「短編小説はなにより自由だが、小説家はその自由こそが怖ろしい」
    大前粟生「橋と摩天楼と発火」

    ◎論考
    倉本さおり「要約できない物語たち――短篇小説の現況をめぐって」


    【創作】
    姫野カオルコ「はい、子供は純真で無邪気です」

    【新連載】
    皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図II」
    19世紀ロシア。若手詩人は中世バルトが舞台の小説を発表するが――ハンザの物語、新章開幕。

    【短篇】
    池澤夏樹「カフェ・エンゲルベッケンでハムザ・フェラダーが語ったこと」
    滝口悠生「ロッテの高沢」
    金子薫「独白する愛の犠牲獣」

    【連載】
    山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第5回】
    絲山秋子「細長い場所」【第3回】第三の庭
    千早茜「虎」【後篇】
    古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」【第4回】
    島本理生+岩崎渉「トランス」【第8回】
    町田康「ギケイキ」【第42回】

    山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年6月~8月」

    この装幀がすごい!【第11回】
    ゲスト 首藤凜/川名潤・佐藤亜沙美

    【季評】 
    水上文「たったひとり、私だけの部屋で 物語とその役割 2023年7月~8月」

    【書評】
    佐藤究『幽玄F』【評】マライ・メントライン
    中村文則『列』【評】大島育宙
    安堂ホセ『迷彩色の男』【評】MOMENT JOON
    ミシェル・ウエルベック 野崎歓・齋藤可津子・木内尭訳『滅ぼす』【評】樋口恭介
    日比野コレコ『モモ100%』【評】向坂くじら
    山下紘加『煩悩』【評】平岡直子
    児玉雨子『##NAME##』【評】小川紗良
  • 1537年から20年間、マラッカ・中国・日本・インドなどアジア各地を放浪、その間“5回難破し、13回奴隷となり、16回売られた”男の奇想天外な体験と見聞を綴った幻の書。
  • 大注目の作詞家・小説家が読み解く、破天荒な江戸文芸の世界!

    ・平賀源内が書いた異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL!?
    ・俳諧の連歌はJ-POPに似ている!
    ・『東海道中膝栗毛』のイキリ散らしたクズ男たち? ……etc

    新感覚文芸エッセイ12本に加え、芥川賞候補にもなった著者による3本のリメイク短編小説を収録。

    「この本が近世文芸に触れるはじめの扉になればうれしいです」(はじめに)

    【本書で紹介する江戸(近世)文芸】
    ▼「蛙飛ンだる」→「蛙飛び込む」?編集を繰り返す松尾芭蕉
    ▼風来山人(=平賀源内)による衝撃の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL『根南志具佐』
    ▼千手観音の手をめぐるドタバタコメディ、芝全交『大悲千禄本』
    ▼井原西鶴『世間胸算用』が映す、カネに振り回される人間世界の切なさ
    ▼江戸時代のスラング盛沢山! 恋川春町『金々先生栄花夢』
    ▼南杣笑楚満人『敵討義女英』が応えた女性読者のニーズ
    ▼アンドロギュノス×心中の奇想、曲亭馬琴『比翌紋目黒色揚』
    ▼式亭三馬が老若男女のリアルな姿を描破する、『浮世風呂』の〈糞リアリズム〉
    ▼遊女たちのシスターフッド、山東京伝『青楼昼之世界錦之裏』
    ▼麻布競馬場作品に通じる十返舎一九『東海道中膝栗毛』の〈都会コンプレックス〉
  • 世界の最高峰エベレストの登頂こそ登山家の夢であった――。初登頂の偉業を達成したイギリス隊の隊長のハントが、息づまる筆緻で刻々と迫る世紀の瞬間を伝える感動の名著!
  • 未知の世界に憧れるまま、足掛け29年にわたりモロッコから西アジア・インドを経て中国まで行脚。14世紀における三大陸の諸情勢を活写した紀行文学の最高峰。ナビゲーション:高野秀行。
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    詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。
    ドイツの大作家ヘルマン・ヘッセによる自然や町や人をめぐる随想集の翻訳。カラー挿画8点を収録。
    【目次より】
    素描三題
    アポロ蝶

    夕暮の色
    アネモネ
    碧い遠方
    秋が来る
    ゴットハルトにて

    菩提樹の花
    ファードゥッツ
    コモ湖畔の散策
    古い音楽
    故郷
    南欧の夏の日
    春の散歩
    小径
    或る旅の覚え書
    テッシンの聖母祭
    なくなった小刀
    水彩画をかく
    訳者後記
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 高橋たか子パートの最終巻。没後刊行の『終りの日々』等3冊のエッセイ集に、単行本未収録エッセイや書評等を収録。

    高橋和巳、高橋たか子の全作品をテーマごとに編纂する電子全集の24巻は「高橋たか子 エッセイ4」と銘打ち、没後に刊行された日記形式のエッセイ集『終りの日々』と、『高橋たか子の「日記」』に加え、自選エッセイ集『どこか或る家』より再録分を除いた14篇と、巻末エッセイを収載。
     加えて単行本未収録エッセイ22篇、書評16篇、文庫解説2篇、その他として「創作合評」や大庭みな子氏への追悼文等13篇を収録する。

    『高橋たか子の「日記」』は2002年11月22日から2004年9月30日までを綴った第一部のほか、第二部とパリ日記で構成され、2005年4月に講談社から刊行された。フランス文学に定着している「日記文学」を、「一人の人間としての自分を、その自分が生きた人生を、直視して、証言する姿」として倣い、自身の新しい表現手法として試みた意欲作。
     その続編ともいえる『終りの日々』は、2006年6月15日から2010年6月26日までの日記で、2013年7月12日に81歳で没したたか子の遺稿として、同年12月にみすず書房より刊行された“最後の作品集”である。

     高橋たか子パートの最終巻として、監修を務める鈴木晶氏が作成した年譜と「あとがき」を収録。解説と解題は、たか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。付録として、『きれいな人』で受賞した第45回毎日芸術賞の授賞式のスナップ写真を採録する。

    ※この作品はカラー写真が含まれます。
  • ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の出版者として名高いパリのオデオン街の小さな書店の女主人・シルヴィア・ビーチが綴る20世紀文学の舞台裏。
  • 酷寒と酷暑が同居するゴビ砂漠の奥地、「燃える崖」で世界初の恐竜卵の化石発見に成功──生物進化の歴史解明に大きく貢献した探検隊の、労苦と感動を伝える名著。ナビゲーション:木村由莉。
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    町屋良平「生きる演技」(550枚)一挙掲載/創作:安堂ホセ、日比野コレコ、山下紘加/特集:WE LOVE 藤本和子!/創刊90周年連続企画3:村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子

    ◎創作

    【舞台(、、)は、戦争―。長編580枚一挙掲載】
    町屋良平「生きる演技」

    【文藝賞受賞第一作】
    安堂ホセ「迷彩色の男」

    【文藝賞受賞第一作】
    日比野コレコ「モモ100% 」

    山下紘加「煩悩」


    ◎特集・WE LOVE 藤本和子

    【座談会】
    岸本佐知子×くぼたのぞみ×斎藤真理子×八巻美恵
    「片隅の声に耳を澄ませる 藤本和子と、同時代の女たちの闘い」

    【エッセイ】
    柴田元幸「お寿司を食べる人 」
    井戸川射子「塩は喉を、叫びが喉を」



    【短篇】
    尾崎世界観「電気の水」

    滝口悠生「恐竜」



    ◎創刊90周年連続企画3

    【鼎談】
    村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子「どの年齢や時間にも、初めて見える景色がある」

    ◎連載

    絲山秋子「細長い場所」 【第2回】気配と残像
    古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る 」【第3回】
    山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第4回】
    朝吹真理子「ゆめ」 【第5回】
    島本理生+岩崎渉 「トランス」【第7回】
    柳美里 「JR常磐線夜ノ森駅 」【第5回】
    町田康「ギケイキ」【第41回】

    【季評】 たったひとり、私だけの部屋で 「閉ざされた壁の中」2023年4月~6月 水上文
    文芸的事象クロニクル 2023年3月〜2023年5月 山本貴光

    ◎書評

    金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』【評】山崎ナオコーラ
    桜庭一樹『彼女が言わなかったすべてのこと』【評】竹田ダニエル
    王谷晶『君の六月は凍る』【評】児玉雨子
    朝比奈秋『あなたの燃える左手で』【評】皆川博子
    若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』【評】八木詠美
    カレン・ラッセル 松田青子 訳『オレンジ色の世界』【評】谷崎由依
    市川沙央『ハンチバック』【評】伊藤亜紗

    第61回文藝賞応募規定
  • 高橋和巳パートの最終巻。全69件、延べ179人との対談、座談を一挙に掲載。あわせて、インタビュー、講演等を収録。

    高橋和巳、高橋たか子の全作品をテーマごとに編纂する電子全集の23巻は「高橋和巳 対話、講演」と銘打ち、1962年から71年にかけて企画された対談、座談全69件を掲載。あわせて、各種インタビュー、テレビ大学講座、講演等を収録する。
    「私を支えるのは、文学であり、その文学が自己を告発する」と語り続けた和巳は、わずか10年ほどの著作活動にもかかわらず、実にさまざまな人に会い、文学創造の喜びと真実を語りあった。収録された対談相手は延べ179人に及ぶ。
    なかでも、晩年に文学仲間と立ち上げた季刊文芸誌「人間として」から、編集同人・小田実、開高健、柴田翔、真継伸彦と語り合った座談8件は興味深い。
    インタビューは全6本収録。とくに自分の生い立ちから始まる原風景を明かし、小説を書く動機を語った「私の文学を語る」(秋山駿によるインタビュー)は注目される。
    立命館大学と読売テレビの共同企画で放映されたテレビ大学講座、1963年「現代小説の課題」(全5回)、1964年「文学思想史」(全9回)、北海道大学から島根大学まで全国各地での講演15件も収録する。
    高橋和巳パートの最終巻として、監修を務める作家・太田代志朗氏が作成した年譜を掲載。解題も太田氏が担当した。付録は、交流のあった人々とのスナップや、1971年5月9日に青山斎場で行われた和巳の葬儀告別式等の写真。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 「自分の人生を、主導権をもって歩き続けるとはどんなことか?」北欧における"世界文学の道先案内人"が、作家達の言葉に触れながら思索を深める哲学紀行。現代ノルウェーの金字塔的作品。
  • ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを読者と一緒に“クエスト方式”で考える。読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。(装画:小林マキ)
  • 荒涼たるゴビ砂漠、東西の文明をつないだシルク・ロードを縦横に踏査し、中央アジアの探検史に不朽の足跡を残したヘディンの名著を、誉れ高い梅棹訳でおくる。
  • 大庭みな子との対談集『対談・性としての女』ほか、単行本未収録対談、座談、往復書簡、インタビュー等を収録。

    大庭みな子との対談集『対談・性としての女』ほか、単行本未収録対談、座談、往復書簡、インタビュー等に、カルメル会司祭との対話集『意識と存在の謎 ある宗教者との対話』を収録。
    同じ昭和一ケタ世代の女性作家として晩年まで交流が続いた作家・大庭みな子との対談集『対談・性としての女』(1979年11月、講談社刊)は、「性としての女」をテーマに4回にわたって行われた対談(1978年11月~1979年4月)をまとめた1巻で、40代後半になった二人が自らの内的体験から「女」について熱く語り合う。
    単行本未収録の座談、対談は1972年から1985年まで行われた22本を収録。遠藤周作、中村真一郎、加賀乙彦、井上光晴、大庭みな子等の作家同士による対談に加え、音楽家・武満徹との芸術創造の源泉についての対談は興味深い。
    「魂の渇望――往復書簡と対話」は埴谷雄高との特別対談として、「群像」1994年1月号に掲載された。フランスでの霊的生活を経て、神体験と芸術創造が同じ深層世界で行われていることに気づいたたか子は、“巨人”埴谷とその深遠にして広大なテーマについて語り合う。
    解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。付録として、たか子が編集した『神の小羊についてゆく』(1994年4月、女子パウロ会刊)等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 映画監督、脚本家、俳優として『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』他数々の名作を作りつづけたウディ・アレン。少年時代から映画の舞台裏、世紀の醜聞事件までを饒舌に語る待望の自伝。
  • 小説集「吶喊」「彷徨」を中心に代表作や講演まで翻訳した『魯迅』や、高橋の早世により一部分のみ残る「三国志」を収録。

    「阿Q正伝」「狂人日記」等の作品で名高い近代中国を代表する作家・魯迅。彼の2冊の小説集「吶喊」「彷徨」を中心に代表作や講演を翻訳した『魯迅』に、高橋の早世により一部分のみ翻訳された「三国志」も収録。
    高橋和巳が翻訳した『魯迅』は、中央公論社刊『世界の文学』シリーズの第47巻として、1967年6月に刊行された。これは魯迅の作品の中から、代表的なものを日本語に翻訳したもので、小説集「吶喊」「彷徨」に、散文詩「野草」、魯迅の幼き日々の思い出を綴った「朝花夕拾」、高橋自身が翻訳に値すると判断した56編、さらに「ノラは家出してからどうしたか」など3編について、魯迅自身が行なった講演録なども収録されている。
    加えて、詳細な魯迅の年譜とともに、魯迅の生涯を追いつつ、社会の動きに反応した彼の思想的な変遷と作品形成について記した解説文は大いに注目され、とかく「阿Q正伝」に注目があたる一般的評価に一石を投じたものとなっている。
    また、筑摩書房『世界古典文学全集』シリーズの一冊として、陳寿「三国志」の日本語訳に着手していたが、高橋の早世により、“高橋和巳翻訳版”が完成をすることはなかった。当巻では、翻訳された一部分を収録した。
    解説は、京大大学院時に「論文指導」を高橋和巳に受けた中国文学研究者・小南一郎氏が担当。付録として「三国志」の生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 作家であり記号論学者である著者が,読者は小説をいかに読むべきか,作者は読者にどうよんでほしいと願っているのかを,記号論の概念を駆使してユーモアをまじえつつ解説する,ハーヴァード大学ノートン詩学講義(1992─93)の記録.フィクションとは一体何なのか? 虚構の森(=小説)を散策する楽しみはどこにあるのか?
  • アメリカ文学は、ようやく「アメリカ」を語らない、ただの文学になった――気鋭の翻訳家が紹介する一番あたらしく刺激的な読書案内。
  • 1995年から2002年に刊行されたエッセイ集『境に居て』『放射する思い』『この晩年という時』に、唯一の自伝『私の通った路』を、初刊発売順に収録。

    『境に居て』は、1995年5月に講談社から刊行されたエッセイ集で「受洗の頃」と「境に居て」の2部構成。「受洗の頃」は『高橋たか子自選小説集』全4巻の巻末エッセイ4編を再録したもので、「境に居て」は19編の書き下ろし作品から構成されている。
    『放射する思い』は1997年9月に講談社から刊行され、20編の書き下ろし作品によるI、雑誌、新聞等に寄稿した6編によるII、既出の詩編によるIIIの3章建てである。
    『私の通った路』は1999年月12月に講談社から刊行された、たか子唯一の自伝で、1980年9月から1988年11月まで、パリのエルサルム会で観想生活を過ごした時代の回想記。
    『この晩年という時』は、2002年3月に講談社から刊行された4章から成るエッセイ集。31編から成るIと、IIの「ジュリアン・グリーンをめぐって」は書き下ろし作品、9編の既出エッセイによるIII、キリスト教関連の3編によるIVで構成されている。

    解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。特別寄稿として、たか子に師事した近現代文学研究者・関野美穂氏による「愛し方を知りたい 高橋たか子の求道性」を収録。
    付録として、「テレーズ・デスケイルー」改訳(未完成)の生原稿等を収録する。
  • ニジェール川の水源と河口を探るべくアフリカへ旅立ったマンゴ・パーク。酷暑と猛獣の恐怖に耐え西アフリカ奥地を踏査。探検の終焉間近に、現地民の襲撃により落命した悲劇の探検家の手記。
  • 晩唐の詩人・李商隠を論じた「詩人の運命」、「陸機の伝記とその文学」、京都大学修士論文「顔延之と謝霊運」等、中国文学者・高橋和巳が遺した中国文学評論文を一巻に収録。

    京都大学大学院文学研究科中国文学科で、魏晋南北朝文学を専攻していた高橋和巳は、作家活動の傍ら、京都大学文学部助教授等を務め、中国文学研究者として、中国古典を現代人に語ることに努めた。
    代表的な論文である、西晋時代を代表する文学者・陸機の独自の文学世界を、強い観念性に起因していると分析した「陸機の伝記とその文学」と、晩唐の詩人・李商隠を論じた「詩人の運命」は、広範な資料の収集と、資料の厳密な読みを基礎に組み立てられた、中国学の王道に則っているのと同時に、綿密な資料に基づいて書かれ、実質のつまった“小説”的な味わいのある論文である。
    陸機と同時代の潘岳を評した「潘岳論」、少し時代を下り、東晋時代の文学者・顔延之と謝霊運の生涯と作品を記述した「顔延之と謝霊運」(京都大学修士論文)等、六朝時代の美文文学に関心の中心があった高橋は、この時代を特徴づける美文作品について「美文にはそれを支える特有の文学的、さらには人生的な態度がある」として「六朝文学論」を記している。
    他に中国詩人選集15『李商隠』『王士禛』の解説文等も収録。

    解説は、京大大学院時に「論文指導」を高橋和巳に受けた中国文学研究者・小南一郎氏が担当。
    付録として「詩人の運命」等の生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 「阿Q正伝」「狂人日記」「故郷」などの代表作から知られざる名作、関連作品まで全31作品を収録した魯迅全集の決定版。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。
    ●目次
    阿Q正伝
    明日
    兎と猫
    鴨の喜劇
    狂人日記

    孔乙己
    幸福な家庭
    故郷(井上紅梅訳)
    故郷(佐藤春夫訳)
    些細な事件
    端午節
    頭髪の故事
    「吶喊」原序
    白光
    風波
    不周山
    村芝居
    【関連作品】
    惜別(太宰治)
    「惜別」の意図(太宰治)
    日本小説の支那訳(芥川龍之介)
    魯迅の「故郷」や「孤独者」を訳したころ(佐藤春夫)
    魯迅さん(内山完造)
    翳(原民喜)
    兄と弟(宮本百合子)
    春桃(宮本百合子)
  • エッセイ集『霊的な出発』『神の飛び火』『水そして炎』に、霊的著作『「内なる城」について思うこと』を収録。

    「高橋たか子エッセイ2」と銘打ち、1985年から1989年に刊行されたエッセイ集『霊的な出発』『神の飛び火』『水そして炎』の3巻に、霊的著作三部作のうちの『「内なる城」について思うこと』で構成する。

    『霊的な出発』は1985年1月に女子パウロ会から、たか子の4冊目のエッセイ集として刊行された。
    これまでの文学的なエッセイ集とは異なり、キリスト教雑誌「あけぼの」に連載された最初の“霊的な内容”のエッセイ集となった。
    前作から4年半ぶりとなるエッセイ集刊行の間に、たか子は渡仏し、パリでエルサレム会と出会い観想生活を送ったことが本書成立の背景にある。
    『神の飛び火』は1986年10月、『水そして炎』は1989年10月に、いずれも女子パウロ会より刊行された“霊的な内容”のエッセイ集。
    『水そして炎』の発表誌は『霊的な出発』同様に「あけぼの」だが、『神の飛び火』は「群像」等の一般誌発表の作品も収められていて、『怒りの子』までの小説家であった彼女と、以後の修道者としての彼女が混在している。

    『「内なる城」について思うこと』は、1992年9月に、自費出版書き下ろし作品として、著者・発行者/高橋たか子」「発売元・女子パウロ会」として刊行された。
    霊的著作三部作の一冊として、改革カルメル会創立者アヴィラの聖テレサの著作『内なる城』をめぐるエッセイである。

    解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。
    付録として、『「内なる城」について思うこと』のメモ等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 豊饒な時間の滴り

    よく知られた“紅茶とマドレーヌ”やヴァントゥイユの小楽節との再会、海辺の乙女たち、祖母の死――。20世紀最高の小説『失われた時を求めて』から、著者が鍾愛してやまない場面を読み解き、この大作へ読者をいざなう。なぜプルーストはかくも多くの人々を魅了するのか。人間を見る際の認識が精細を極めていることはもとより、知覚対象がもつ生命の再創造を小説の言葉によって成し遂げたこと、それが読む者に精神の躍動、つまりは幸福感をもたらすからである。傑出したプルースト学者が、読書の愉悦をあますところなく伝える珠玉のエセー。
  • ゴビ砂漠を縦断し、ロプ湖からタクラマカン砂漠を経て天山山脈までを踏査。その計画性と科学性、克明な観察と記録によって学術探検の基礎を築いた不朽の名作。
  • “普通の人々”から泉のようによどみなく溢れ出す、強烈な言葉たち――「口述の歴史(オーラル・ヒストリー)」の名手による伝説的インタビュー集、待望の復刊!
    救急救命士・元死刑冤罪者・原爆被爆者・退役軍人・物理学者・歌手・HIV感染者・医師・葬儀屋・女優・画家……驚くほど多様な人々が「死」そして「生」について生々しく、切なく、いとおしく語る。
    本国2014年刊の新版に寄せられた序文を追加し訳文・注釈を見直した全面改訂版。
    「どこまでも読み手の心に突き刺さってくる言葉、言葉、言葉! 人の発する言葉というのは、これほどまでに強烈で、痛烈で、鮮烈で、感動的で、切ないものだったのか」――金原瑞人氏による訳者解説を更新して収録。
    ※本電子書籍は、「死について! 上・下」の合本版です。
  • ピューリッツァー賞作家にしてオーラルヒストリーの名手による伝説的インタビュー集、待望の復刊。看護師・刑事・元死刑冤罪者・原爆被爆者・戦争退役軍人・牧師・物理学者など多様な人々が死について語る
  • ピューリッツァー賞作家にしてオーラルヒストリーの名手による伝説的インタビュー集、待望の復刊。歌手・HIV感染者・元麻薬常用者・元司書・医師・コメディアン・葬儀屋など多様な人々が死について語る
  • 1968年以降の『孤立の憂愁の中で』『わが解体』『人間にとって』などに、単行本未収録作品も加えたエッセイ・評論95編を収録。

    『孤立の憂愁の中で』(1969年2月刊)、『わが解体』(1971年3月刊)、『自立の思想』(1971年5月刊)、『人間にとって』(1971年8月刊)、『暗黒への出発』(1971年10月刊)を中心に、1968年から1971年に書かれた単行本未収録作品も含めた、エッセイ・評論等を収録した一巻。
    学術的考察から、文学・思想評論、作家論、作品論(書評)、身辺雑記のエッセイまで多種多様作品な全95編から構成される。

    『孤立の憂愁の中で』は、「直接行動の季節」「闘いの中の私」「孤立の憂愁を甘受す」「極限と日常」などで、そのタイトルが容易ならざる事態を告げる学園闘争のこと、また中国やロシアの革命のこと、作家論等が収録されている。
    『わが解体』は著者最後の書であり、「わが解体」、「死者の視野にあるもの」、「内ゲバの論理はこえられるか」等を収録。
    京大紛争に関わり、思索・苦悩する生々しいドキュメントで、母校への思想的決別の書でもある。

    その他、没後に発売された『暗黒への出発』、雑誌「波」連載の諸篇を纏めた『人間にとって』に、『自立の思想』、単行本未収録作品49編を収録。
    解説は、文芸評論家・長澤雅春氏が務め、解題は和己巻の監修者を務める作家・太田代志朗氏が担当。
    付録として「わが解体」等の生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 《お金とか名誉とか才能とかではなく、すべては「やってみたい!」から始まる。》

    これからの月研究をリードする天文学者がつづる、宇宙、仕事、そして子育て……。
    好奇心にあふれ、好きなことに夢中になり、日々の仕事や生活に立ち向かう人たちへ贈る応援歌。

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    ■エイリアンは実在する?
    ■なぜ明け方に三日月は見られないの?
    ■月に住むならどこがお勧め?
    ■火星で水を探すには?
    ■「星の王子さま」は日没を見学するためにどこに椅子を置けばいい?
    ■なぜNASAは宇宙飛行士のためのBGMにBTSの「134340」を選んだ?……

    夜空を観るのがぐっと楽しくなる、話したくなる宇宙や星にまつわる話題が満載。

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    「天文学者って何をしてるんだろう?」
    宇宙研究の現場をわかりやすく紹介すると同時に、キャリアを築くことの難しさや働く母親の本音を織り交ぜた軽妙な文章で、本国韓国で幅広い読者に大きな共感を呼んだベストセラー。

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    【目次】
    プロローグ
    いったい何なのあれは? というようなことに夢中になっている人たち

    1.大学の非正規職 惑星科学者
    ■時間を飛んできたカッシーニ
    ■博士なんですね
    ■僕らだけのユニバース……宇宙の理解①
    ■『実録』バリエーション……宇宙の理解②
    ■詩的許容は許されない……宇宙の理解③
    ■Re:教授へ……宇宙の理解④

    2.理系人間です
    ■楽しんでください
    ■けしからん宇宙散策
    ■100%の流れ星
    ■最高の宇宙飛行士
    ■感情のふり幅
    ■地球は星じゃない
    ■観測日和
    ■インタビュー受けてもらえますか?
    ■蒼い点
    ■日が暮れるのを見にいくんだ

    3.プチ天文学授業
    ■宇宙とのランデヴー
    ■宇宙を愛する1万の方法
    ■空のどこかに
    ■受粉する旅行者
    ■広く知られている天文学史
    ■あまり知られていない天文学史

    4.私たちは皆、太陽系の人たち
    ■バイバイ、ゴリロン
    ■フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
    ■火星で会おう
    ■冥王星が消えた
    ■季節が過ぎる時間
    ■旅の音楽
    ■私たち、太陽系の人たち

    エピローグ
    訳者あとがき
  • 1975年から1980年に刊行されたエッセイ集『魂の犬』『記憶の冥さ』『驚いた花』の3巻で構成する一巻。

    『魂の犬』は1975年4月に講談社より刊行された髙橋たか子の第1エッセイ集で、1965年6月から1975年1月までに発表されたエッセイ67編を収録。
    2部構成でIには小説論、作家論、自作解説など文学関連、IIには身辺雑記、社会時評、紀行文、芸術関連が収録されている。
    そのうち最も古いものが、たか子33歳の時に「京都大学新聞」(1965年6月28日)掲載の「アンチ・ロマンの世界」である。

    第2エッセイ集『記憶の冥さ』は、1977年1月に人文書院より刊行され、55編が収録されている。
    「あとがき」の冒頭で、「ここに収められたエッセイは昭和五十年の始めから昭和五十二年の秋までに発表されたものである。
    この期間には、私の人生の大きな出来事ともいうべき、カトリック受洗がふくまれている。
    受洗の日は、正確には、昭和五十年八月五日であった」とあり、彼女の人生の大きな転換期に発表されたものだった。

    第3エッセイ集『驚いた花』は、1980年6月に人文書院より刊行され、1977年10月から1980年6月までに発表されたエッセイ51編を収録。
    3部構成で、Iは文学、美術、音楽、IIはヨーロッパ旅行、IIIはキリスト教と社会時評と分類されている。
    本書と前2作との大きな違いは、キリスト者として、小説家としての意識の変容がくっきりと記されていることである。

    解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。
    付録として、1979年「ヨーロッパ旅行滞在の記録」のメモと生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 密林を分け奔流と闘い6200キロに及ぶ大アマゾンの流域をくまなく踏査。現地の風俗や習慣、各地の産物や交易品の数々を紹介した臨場感溢れる探検記の名著。ナビゲーション:関野吉晴。
  • 1967年までに書かれた『文学の責任』『孤立無援の思想』『新しき長城』、単行本未収録を加えたエッセイ・評論220編を収録。

    『文学の責任』(1963年5月刊)、『孤立無援の思想』(1966年5月刊)、『新しき長城』(1967年10月刊)を中心に、「学園新聞」(京都大学新聞社)に掲載された、最も古い作品「ハンスト学生の手記」(1952年7月1日号初出)から、1967年までに書かれた単行本未収録作品も含め、エッセイ・評論等を収録した一巻。
    学術的考察から、文学・思想評論、作家論、作品論(書評)、身辺雑記のエッセイまで多種多様作品な全220編から構成される。
    『文学の責任』は高橋の文学的出発が垣間見られる作品集で、「表現者の態度」「中国の物語詩」等の中国文学論も収録されている。
    『孤立無援の思想』は〈革命と戦争の時代〉〈文学は何をなしうるか〉〈多岐な精神領域への志向〉〈水清ければ魚棲まず〉の4部構成による高橋の代表的著作集。
    『新しき長城』は「朝日ジャーナル」誌の取材で訪問した文化大革命真っただの中国を評した表題作のほか、暗殺の史的展望を試みた600枚の大作「暗殺の哲学」等を収録している。
    また、単行本未収録作品として、たか子夫人と二人で記した貴重なエッセイ「実感的観光ニッポン」(「婦人公論」1963年6月号初出)等、貴重な作品も収録している。

    解説は、言語文学研究者・田中寛氏が務め、解題は和己巻の監修者を務める作家・太田代志朗氏が担当。
    付録として「文學の責任」等の生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • ニューギニアの奥地で、今なお石器時代に生きる人々と接触することに成功、石斧製作の秘密をつぶさに観察して人類学上に貴重な貢献をした探検の記録。
  • 試験に絶対出ないユニークな英単語、異様に長い地名、階級による発音の違い。イギリス英語からリアルな英国社会と文化が見えてくる!
  • ファノンやグリッサンの師であり、クレオール世代の偉大な父であるセゼール。ブルトンが熱讃した真の黒人詩人がたたきつける、反植民地主義の熱い叫び。ネグリチュードの聖典。解説=真島一郎
  • 1,980(税込)
    著:
    イリナ・グリゴレ
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    『雪国』を読んだ時「これだ」と思った。
    私がしゃべりたい言葉はこれだ。
    何か、何千年も探していたものを見つけた気がする。
    自分の身体に合う言葉を。

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    社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。
    祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。

    川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。
    いまは人類学者として、弘前に暮らす。

    日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。
    時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。


    《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》

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    五歳の娘は寝る前にダンテ『神曲』の地獄の話を聞いてこう言った。
    「でも、今は優しい地獄もある、好きなものを買えるし好きなものも食べられる」。
    彼女が資本主義の皮肉を五歳という年齢で口にしたことにびっくりした。
    ——本文より

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    【目次】
    ■生き物としての本 上
    ■生き物としての本 下
    ■人間の尊厳
    ■私の遺伝子の小さな物語 上
    ■私の遺伝子の小さな物語 下
    ■蛇苺
    ■家
    ■マザーツリー
    ■無関心ではない身体
    ■自転車に乗っていた女の子
    ■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 上
    ■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 下
    ■なんで日本に来たの?
    ■シーグラス
    ■ちあう、ちあう
    ■透明袋に入っていた金魚
    ■社会主義に奪われた暮らし
    ■トマトの汁が残した跡
    ■冬至
    ■リボンちゃんはじめて死んだ
    ■毎日の魚
    ■山菜の苦味
    ■優しい地獄 上
    ■優しい地獄 下
    ■パジャマでしかピカソは描けない
    ■紫式部

    ■あとがき
  • 『神の海 マルグリット・マリ伝記』『ライサという名の妻に』の伝記作品と、ラジオドラマ台本3作を収録。

    「高橋たか子伝記」と銘打ち、『神の海 マルグリット・マリ伝記』『ライサという名の妻に』の書き下ろし伝記作品2作と、「夜の客」「遠いあなたへ」「不思議な縁」のラジオドラマ台本3作品で構成。
    『神の海 マルグリット・マリ伝記』(1998年10月刊)は、17世紀フランスの修道女・マルグリット・マリ・アラコックの18年に及ぶ観想修道生活を「神と魂との愛」「苦しみの生」という大きく2つの視点から描いた伝記作品。
    たか子はマルグリット・マリの神への愛を「何という苦痛に切り刻まれた熱愛か!」と記し、伝記のテーマを「苦痛」と「熱愛」こそが「神の中に隠されている生」としている。
    『ライサという名の妻に』(2008年2月刊)は、フランス人哲学者ジャック・マリタンと結婚した、ロシア生まれの亡命ユダヤ人ライサ・ウマンコフの生涯を描いた作品。
    カトリック信者の二人は、互いの存在だけでなく、神をも愛する二重の熱愛で結ばれた夫婦として、たか子にとって理想の男女だったのである。
    「夜の客」(1978年8月放送)、「遠いあなたへ」(1980年12月放送)、「不思議な縁」(1995年4月放送)の3作品は、NHK・FMのラジオドラマのために、たか子が書き下ろした台本で、たか子の受洗後20年の歩みと重なる。
    たか子はテレビドラマを嫌い、ラジオドラマを愛していたのだった。
    解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。
    付録として、『ライサという名の妻に』刊行決定のメモと、初刊本書影等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 熊の前足と人の手,ドイツ語では単語が違う.では人の言葉で語る熊は,自分の手を何と表すだろう──.日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が,「自分の観察日記」をつけた.各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々.言葉と出逢い遊び,言葉を考え生みだす,そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊.
  • ヴェニスから小アジア・パミール高原を経て中国に入り、元が席捲するアジア各地を行脚、16年に及ぶ見聞を克明に記して、西洋人に東洋への眼を開かせた旅行記の古典。
  • 20世紀初頭、マイナス60度を越す極寒の地で繰り広げられた南極点到達競争。夢破れ、ほぼ全員が死亡した悲劇のスコット隊の、数少ない生存隊員が綴った凄絶・迫真のノンフィクション!
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    侵攻前夜から始まる地下室での避難生活、ハリコフ(ハルキウ)からリヴォフ(リヴィウ)、ポーランドを経てブルガリアへ逃れる過程を絵と文章で綴った、鉛筆で描かれたドキュメンタリー。
  • 処女長編『捨子物語』を中心に、初めて書いた小説「片隅から」など初期の習作短編に遺稿「三人の父」等を収録。

    3度にわたって出版された処女長編『捨子物語』を中心に、初めて書いた小説「片隅から」から、「月光」「淋しい男」「退屈に就いて―チエホフ小論」「老牛」「藪医者」「生ける朦朧」「罪」「森の王様」「子供たちに与う倨傲の歌」「コプラの歎き」「奇妙な終宴」「神よ、我れこの児を殺さむ」の初期短編13編に、未完の戯曲「不可能な三幕」、ラジオドラマ・シナリオ「詠み人知らず」、没後に雑誌「人間として」6号に収録された「国家――あるいは『幻の国』」「三人の父」を収録。
    『捨子物語』が河出書房新社から単行本として発売されたのは1968年3月である。
    その「あとがき」によれば「最初、京都大学在学中、たしか昭和二十七年、友人の小松左京、近藤龍茂らと出した同人誌に冒頭の一部を掲載し、ついで大学卒業後、多くの友人の援助によって、ごく少部数を印刷に付し、知友に配布した」と記されている。
    冒頭の一部が掲載されたのは「現代文学」第一号(1952年10月)で、自費出版したのが足立書房版(1958年6月)である。
    当巻では1952年の[初出版]、1958年の[足立書房版]、1968年の[決定版]の3種すべてを収録している。
    高橋和巳が初めて書いた小説「片隅から」は、戦時中の工場動員をテーマに描かれたもので、「京大作家集団」のガリ刷りの作品集第三号(1950年3月)に発表され、後日「あの花この花と」と改題し、「文學界」1965年9月号に掲載されている。
    解説は、文芸評論家・藤村耕治氏が務め、解題は和己巻の監修者を務める作家・太田代志朗氏が担当。
    付録として「捨子物語」等の生原稿等を収録する。

    ※この作品は一部カラー写真が含まれます。
  • 2021年、シェイクスピア全集、個人全訳を完結した著者は、翻訳を開始する直前、年間100本以上のシェイクスピア劇を観続けていた。代表的14作品を、演じられた舞台に即して「男と女の力学」「闇の中の輝き」「この世は仮装パーティ」等のテーマに分類し、掘り下げていく。シェイクスピア劇が10倍楽しくなるエッセイ。文庫化にあたり、全集最終巻「終わりよければすべてよし」についての書下ろしと全作品翻訳開始後のインタビューを加えた。
  • 地上ことごとくを、喰らいつくす! 料理の達人が、大きな味の宇宙に描き出す百味百態。四季三六五日、美味を求めて旅し、実践クッキングに生きた著者が、東西の味比べ、その作り方、奥義を公開する痛快な一冊!  267ページ

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