【最終巻】究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら　２

ひょんなことから入手したフルダイブRPG『極クエスト』を
しかたなくプレイさせられている
冴えない高校生・結城宏。

ゲームのアドバイスをもらうため、
ギンジに会いに行ったところ
まさかのマーチン殺害の容疑で逮捕され
牢獄に捕らわれてしまった。

牢獄の中ではログアウトも出来なく
レオナとも連絡が取れなく
途方に暮れていたところ
目の前に現れたのは――。

冴えない高校生・結城宏がひょんなことから入手したフルダイブRPG『極クエスト』。
技術の粋を集めて作られたこのゲームは「リアルを極めた」という謳い文句に違わず、グラフィック、NPCの挙動、草木の香りや肌をなでる風、すべてが究極の出来映えであった――。
リアル過ぎて、クリア不可能なほど「めんどくさい」ゲームである、ということ以外は。
「フラグ数10,000,000,000,000,000以上!? 身体能力も現実そのままかよ!!」
「ええ。殴られれば痛いし、斬られれば数日は傷が治らない。史上最高にリアルなゲームよ!」
報酬は達成感のみ。軽い気持ちで遊べない、史上最もストレスフルなゲームを攻略せよ!