三好凪沙（20）と沙帆（25）は、少し年の離れた仲良し姉妹。姉・沙帆は美人スタイリストとして活躍する憧れの存在だ。一方、凪沙は地元・広島で就活に励むも苦戦していたが、東京の大手印刷会社に就職が決まり、沙帆の家に居候することになる。ある日、会社の歓迎会で先輩・昊汰に煽られ飲み過ぎてしまった凪沙は、密かに思いを寄せていた陽佑に介抱され、身をゆだねてしまう…。しかし、この恋の先には想像を絶する罠と試練が待ち受けていた――。男女4人の思惑が絡みに絡まるラブサスペンス！

交通事故により記憶を失った沙帆は、退院後、「婚約者としての陽佑」に凪紗を含めた三人での暮らしを提案する。沙帆に押し切られる形で始まった三人での生活の中で、沙帆への罪悪感に苛まれ、一度は陽佑から身を引くことを考える凪沙。だが、陽佑の気持ちがまだ自分に寄せられていることを知ると、凪沙は自分も同じ思いでいることを陽佑に告げる。お互いの意志を確かめるように抱き締め合うふたり。だが、偶然にそれを見てしまった沙帆に、激しい感情の波が押し寄せる――。衝撃のラブサスペンス、続巻！

昊汰に依頼していた沙帆の調査が失敗に終わり、打ち手を失った陽佑と凪沙。確証のないまま動くことはできず、ふたりは沙帆の出方を伺いながら静観することになる。凪沙は沙帆の知らない場所に新たな部屋を借り、陽佑もそこで過ごす時間が増える。つかの間の平穏に癒やされるふたり。その凪沙のもとに、母親から帰郷を勧める電話が入る。陽佑に促されて久々に訪れた広島で、凪沙は沙帆について、衝撃的な事実を知るのだった――。狂気のラブサスペンス、待望の続巻！

沙帆への想いから暴走した昊汰。だがその企みは失敗し、昊汰は職場からも姿を消した。信頼していた親友から裏切られて心を痛める陽佑を慰めようと、凪沙は陽佑を故郷の広島へ旅行に誘う。宿泊先で久しぶりに結ばれるふたり。その頃、沙帆は陽佑の父親・康祐と密会を重ねていた。陽佑を手に入れるため、巧妙な罠を張り巡らせていく沙帆。東京に戻った陽佑は、父・康祐から予想外の申し出を受ける――。過熱するラブサスペンス、最新巻！

監禁された凪沙は、沙帆から信じがたい言葉を聞かされる。幼い頃から父親と過ごす時間が多かった沙帆は、いつしか彼に特別な思いを募らせるようになった。その父が重い病に倒れたとき、前後して出会っていた陽佑に、沙帆は父の「魂の器」を見たのだった。目的は「陽佑との間に父の生まれ変わりを作る」こと――その異常な考え方に混乱する凪沙。一切の躊躇を捨て去った沙帆は、いよいよ究極の手段を選ぶ……。スリルが沸騰するラブサスペンス、第一のクライマックス！