後宮に現れた美僧が凶事を予言!?
左大臣の息子である雅遠。右大臣派の父を持つ詞子。政敵同士の家柄ゆえに、自分たちの仲を明かすことができないふたりだが、密かに、そして静かに恋を育てている。しかし、詞子が憂慮するのは家のことだけではなかった。呪いを持つ鬼の姫と呼ばれている自分との関係が知られたら、雅遠の評判に傷がつくかもしれない……。
ある日、偶然手にした手紙に、後宮に現れた有髪の美しい僧が凶事を予言したと記されているのを見つけた詞子。その美僧は実家である二条の屋敷にも現れ、妹の艶子が占いを依頼したという。見目のよさも相まって女房たちの間でたいそう話題となっている美僧は、次第に後宮を騒がせるように。だが、その目的はわからず、怪しんだ雅遠は調査をはじめる。
そんな中、雅遠に縁談が持ち上がる。結婚話を強引に進めようとする母親に、詞子とのことを隠したまま抵抗しようとする雅遠だが……。
平安貴族たちの許されぬ恋を描く人気シリーズ第四弾。書き下ろし「柑子と狩衣」収録。
※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻 火の行方』 の加筆改稿版となります。
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693円〜726円(税込)
後宮に現れた美僧が凶事を予言!?
左大臣の息子である雅遠。右大臣派の父を持つ詞子。政敵同士の家柄ゆえに、自分たちの仲を明かすことができないふたりだが、密かに、そして静かに恋を育てている。しかし、詞子が憂慮するのは家のことだけではなかった。呪いを持つ鬼の姫と呼ばれている自分との関係が知られたら、雅遠の評判に傷がつくかもしれない……。
ある日、偶然手にした手紙に、後宮に現れた有髪の美しい僧が凶事を予言したと記されているのを見つけた詞子。その美僧は実家である二条の屋敷にも現れ、妹の艶子が占いを依頼したという。見目のよさも相まって女房たちの間でたいそう話題となっている美僧は、次第に後宮を騒がせるように。だが、その目的はわからず、怪しんだ雅遠は調査をはじめる。
そんな中、雅遠に縁談が持ち上がる。結婚話を強引に進めようとする母親に、詞子とのことを隠したまま抵抗しようとする雅遠だが……。
平安貴族たちの許されぬ恋を描く人気シリーズ第四弾。書き下ろし「柑子と狩衣」収録。
※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻 火の行方』 の加筆改稿版となります。
呪われた姫君の許されぬ恋…第三弾!
左大臣家の嫡子ながら無風流な出来損ないと見られ、長らく無位無官だった源雅遠。だが、後宮を騒がせた盗賊事件を解決に導いたことで帝に認められ、この秋から出仕することに。仕事が忙しい最中でも、詞子が暮らす白河の別邸へと通い続ける雅遠だが、互いに政敵同士となる家柄ゆえに、いまだに二人の仲は秘密である。いつかは雅遠も、私ではなく正式な妻を迎えることになるはず――。幼い頃に受けた呪いの言葉を忘れてはいけないと考える詞子は、雅遠がもたらしてくれたこの幸せが、できるだけ長く続くようにと祈るばかりであった。
そんな頃。ある晩、なりゆきから帝をお忍びで登花殿に連れていくことになった雅遠は、その移動途中、登花殿の床下で出火しているのを発見する。危うく大惨事になるところを食い止めた雅遠は、帝の寵愛深い女御がいる登花殿での不審火という不穏な事態に、ある策を詞子に相談することにしたが……。
平安貴族たちの許されざる恋を描き、大ヒットとなった名作『桜嵐恋絵巻』シリーズ第三弾が登場! 書き下ろし「帰路」を収録。
※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻 火の行方』 の加筆改稿版となります。
許されない恋を描く平安ラブロマン!
「――俺はそなたに、恋をしたんだ」
鬼を呼ぶ姫と呼ばれて恐れられ、家族が暮らす屋敷を追い出されるようにして、寂れた白河の別邸に移り住んだ詞子。歌も詠めない粗野な無骨者と言われ、出世の道も閉ざされたと噂される無位無官の公達、雅遠。居場所を見つけられなかった二人は、満開の桜の下で出会い、お互いを知ることでゆっくりと惹かれ合っていく。
逢いたい、好きだ、と真っ直ぐに詞子を見つめ、口にする雅遠だが、自分と関われば災いが降りかかるかもしれないと恐れる詞子は、同じ言葉を雅遠に返すことができない。しかも詞子の父は右大臣派で、雅遠の父は右大臣の政敵である左大臣。家柄を考えても、決して許されるはずのない想いだった。
ある日、雅遠の住む左大臣邸に盗賊が押し入り、雅遠が事件に巻き込まれてしまう。詞子は、ついに災いが雅遠を襲ったと思い、絶望のあまり気を失ってしまうが――。
平安貴族の切ない恋を描く『桜嵐恋絵巻』シリーズ第二弾! 書き下ろし「夏の夜の雨」収録。
※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻 雨ひそか』 の加筆改稿版となります。
桜の下で出会った呪われた姫と無官の公達。
「おまえ自身も、おまえに関わるすべてのものも、何もかもを滅ぼしてやる」
幼い頃、目の前で息絶えた女の最後の言葉によって、呪い持ちの姫君と呼ばれるようになった中納言家の娘、詞子。ある雷鳴が鳴り響く晩、屋敷に現れた恐ろしい“鬼”に妹が連れ去られそうになるのを見た詞子は、使ったこともない矢を射て、鬼を追い払う。だが、そのせいで詞子はさらに周囲から恐れられるようになり、数少ない使用人を連れて屋敷を出、寂れた別邸に移り住むことに。
それから数日後。満開の桜を眺めようと庭に出た詞子は、そこにいた狩衣姿の見知らぬ青年に姿を見られてしまう。彼の名は源雅遠。左大臣家の嫡子でありながら、無風流な変わり者と言われ、出世の道からも外れている男だった。雅遠は、鬼姫と噂される詞子を決して怖がらず、それどころか桜姫と呼んで詞子のもとに通うようになる。鬼も呪いも関係ないように振るまう雅遠に、災いが降るかかるかもしれないと恐れる詞子だが――。
平安貴族の許されぬ恋を描いた人気シリーズが、加筆改稿の上、装いも新たに登場。書き下ろし「兄の計画」収録。
※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻』 の加筆改稿版となります。
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