セスナ機の墜落で意識不明のまま病院に運ばれたひとりの女。彼女は幸運にも命は助かったのだが、昏睡から目覚めたとき自分の名前、出身地、過去の記憶すべてが消えていた。それと同時に、何かとてつもなく大きな組織に命を狙われている身であることを知る。女は暗闇に包まれた過去を背負い、得体の知れぬ追っ手から逃亡しながらも、失った記憶を取り戻すべく自身の過去を追い始める。誰もが自分を狙っているかのように見える…。そんな逃亡の日々の中、街を転々としながらようやくわかった自分の名前は由紀。だが、それ以上は謎のままだった…。やがて追跡は謎の組織だけでなく、ついに警察までもが由紀の捜索に動き出す！！　由紀は、いっそう厳しくなった追撃から逃れ、失われた過去の記憶と本当の自分を取り戻すことができるのか！？　逃亡と追跡のスリリングな展開から目が離せない、ハードボイルド・ストーリー第１巻（全３巻）！

セスナ機の事故により記憶喪失となった由紀は、自分が誰で過去に何をしたのかもわからぬまま、謎の組織に追われ命がけで逃亡する日々を送っていた。由紀を執拗に追跡する組織は、内閣情報局。記憶を失う前の由紀はこの組織に関わり、彼らが外部に漏れてはならない何らかの機密情報を握っていたのだった。ある時、身を潜める宿で催眠術特集のテレビを観た由紀は、催眠術師・押田天堂が過去の記憶を呼び戻す催眠術をかける様子を見て、もしかしたら自分の過去の記憶が甦るかもしれないと、押田へ面会を申し込んだ。しかし、同じくそのテレビを観ていた内閣情報局は、由紀が押田に接触することを予測し、押田のビルの前に張り込んでいたのだった…。狼のように狡猾な牙の罠から必死に逃亡する由紀に、いま新たなる牙の追跡が襲いくる！　逃亡と追跡のスリリングな展開から目が離せない、ハードボイルド・ストーリー第２巻（全３巻）！

セスナ機の事故により記憶喪失となった由紀は、自分が誰で過去に何をしたのかもわからぬまま、内閣情報局という組織に追われ、命がけで逃亡する日々を送っていた。逃亡生活の中、突然自分のもとに駆け寄ってきて普通じゃない様子で嬉しそうにじゃれる１匹の犬。もしかして、私はこの犬を飼っていた！？　そうすると住んでいた家や親もこの近くかもしれない！　ようやく大きな手がかりを見つけた局面で、由紀の抹殺に恐ろしいほどの執念を燃やす内閣情報局・相良の追跡の手が伸びる！　果てしなき逃亡の暗い闇の中から、かすかな記憶の光を追跡する由紀。今、巨大な牙への報復の時が静かに迫り来る…。しかし、そこにはまさかの結末が…！？　逃亡と追跡のスリリングな展開から目が離せない、ハードボイルド・ストーリー最終巻！