eスポーツ漫画、ゲーム漫画の注目作
注目を集めるeスポーツをはじめ、さまざまな“ゲーマー主人公”の活躍を描いた注目作がこちら。青春部活モノから、eスポーツ科を作ってしまった学園の物語、異色のお嬢様格闘漫画を通してゲームの楽しさを存分に味わえる作品です。
東京トイボクシーズ
少子化が進み生徒の確保に苦戦する名門校が打ち出したのは、“eスポーツ科”の創設だった。中学時代からプロゲーマーとして活動していた安曇野蓮はある事情でチームを追い出されてしまい、ここに入学する。大人たちを前に「この場にいる誰よりも稼いでいるのは自分たちだと証明してみせる」と見得を切る蓮と、厳格な家庭で育った努力家の神崎真代がチームを組み、格闘ゲーム全国大会出場を目指していくストーリー。
『東京トイボックス』シリーズでゲーム開発会社ドラマを描いた作者が手掛ける本格eスポーツ漫画。学園には“eスポーツ”コーチによる猛特訓があったり、ライバルには完全通信制の学校があったりと、綿密な取材に基づいたeスポーツを取り巻く最新のシーンをリアルに描き出しており、リアルタイムで読み進めたい作品です。
GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-
ゲーム好きの“黒ギャル”女子高生・白河千鶴はゲーム部を創設しようと勧誘をして回るが失敗続き。そんな中彼女は、成績優秀だが運動など苦手分野はキッパリ諦めている“変人”青葉慎平を勧誘することに。「僕は楽しいとか面白いとかそんな基準で行動しない」とゲームに否定的な青葉に対し、それでも、と千鶴は迫っていくが――。
この作品に登場するのはバトルロイヤル系のシューティングゲーム。プレイ中、それぞれのキャラクターがゲームのアバターとなり、アクション漫画のようにバトルを展開していきます。積極的な千鶴と、クールでマイペースすぎる青葉のキャラクターがゲームを通じてどのように変わっていくのか。王道部活モノとeスポーツの要素が組み合わさった熱さが見どころです。
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
お嬢さま学校に入学した深月綾は、あるとき学校中の生徒の憧れの的である「白百合さま」が対戦格闘ゲームに熱く興じているところを目撃してしまう。以降、なぜか白百合さまからの熱い視線を受ける綾。実は白百合さまも綾が隠れ格闘ゲーマーであることを見抜いていたのだった。
お嬢様学校を舞台にした2人の本気の格闘ゲームバトルが始まる……!
淡い百合模様から一転、格闘ゲームの描写になった途端にお嬢様が「一人の格闘ゲーマー」となり、必殺技を繰り出し相手の裏をかこうとする心理戦が展開。その描写の凄まじさから筆者の格ゲーにかける意識の高さが伝わってきます。
決してギャップで笑わせるだけではなく、どちらの描写も本気。挑み合う2人の熱さが筆に込められ一気に読ませます。
このジャンルの両方とも好きな人はもちろん、片方が好きな人でも読むとのめり込むこと間違いありません。
青天
最強のゲーマーこそが国宝と称される世界。『遥かなる霹靂』と呼ばれるゲームの世界大会予選会場で有力選手が「空ビヨンド」を名乗る乱入者に次々と倒されてしまうという事件が勃発。人間にはあり得ない技を繰り出す「空ビヨンド」を委員会はCPUの仕業と断定した。それから5年後、会場でそれを目撃したトウト・ルイは「空ビヨンド」と出会う――。
「空ビヨンド」との衝撃的な出会いを描く序盤からのスピーディーな展開と、読者に息をつかせない勢いで進むストーリー。
また、作中のオリジナルのゲームの描写の迫力が凄まじく、そのオリジナリティに目を奪われます。若い感性で多くの熱狂的なファンを生み出しているのも納得の作品です。
格闘ゲーマーたちの戦いが熱いおすすめeスポーツ・ゲーム漫画
eスポーツの花形である格闘ゲーム。技術習得のための努力や試合中の駆け引きなど、フィジカルなスポーツと変わらない戦いが繰り広げられています。そんな格闘ゲーマーたちを描いた漫画は、従来のスポーツ漫画の要素を持ちつつ、ゲーマーならではの人間関係を描いていきます。「格闘ゲーマー」とはいったいどんな人たちなのか、漫画を読んで感じてみてください。
ウメハラ FIGHTING GAMERS!
ギネスブックにも掲載された日本を代表するプロゲーマー・梅原大吾と、そのライバルである大貫晋也。そんな彼らの出会った1996年を起点に、多くのプレイヤーが参戦し、シーンが白熱していくようすを実録風に描いていく大河ドラマのような作品。
本作の特徴の一つは当時の中心的なゲームの『ストリートファイター』、『ヴァンパイア』シリーズなどのキャラクターがそのまま作中に登場すること。試合中の画面のテクニックや読み合いが再現されたり、大コマを使った迫力ある描写も満載で格闘マンガとしても楽しめます。また、実在のプレイヤーへの取材をもとに描かれた人間模様は他の作品ではなかなか見られないリアルさ。今のトッププレイヤーを作り上げた背景を知りたい方は必見の作品です。
ゲーマーたちの恋愛模様を描くおすすめゲーム漫画
ゲームをきっかけに知り合ったというカップルは今や珍しくありません。ゲームプレイには人となりが出るとされ、ゲームというコミュニケーションはお互いを知る上で最適なのかも。そんなゲームを通じた恋愛模様を描いたのがこちら。対戦ゲームやオンラインゲームなどさまざまゲームシーン、ジャンルが楽しめるおすすめ作品です。
ゆうべはお楽しみでしたね
MMORPG(大規模オンラインRPG)の『ドラゴンクエストX』をプレイする「パウダー」は屈強な戦士のチームメイト「オーガ」と雑談をする中でルームシェアをすることに。自身をネカマと明かしても仲良くしてつづけてくれた「オーガ」。てっきり同い年の会社員と思いきや、初めてオフラインで会う「オーガ」はなんと女性だった。それでもゲーム内で築き上げた信頼感のもと、男女のルームシェアが始まる。
奥手な書店員男性とサバサバしたギャル系女性という対照的な2人がルームシェアを始めて、リアルでも距離を縮めていくというTVドラマ的な展開に。作中の2人のやりとりの面白さはもちろん、コミュニケーション手段としての『ドラクエX』の存在が大きく、作品を楽しみつつ『ドラクエX』の面白さも伝わってきます。どちらも応援したくなる好人物で、同居するようになった2人の距離感・心理描写に思わず引き込まれてしまいます。
ハイスコアガール CONTINUE
勉強も運動も苦手な小学6年生の矢口ハルオ。彼の唯一の特技は、『ストリートファイターII』だった。誰にも秘密のその場に現れたのは優等生でクラスの人気者のお嬢様・大野晶。家の躾が厳しい彼女は家庭用ゲーム機を持っておらず、そこから逃げるようにアーケードゲームにハマり、ハルオとの対戦を繰り返すなかで親しくなっていく。
物語の冒頭はまさに悪ガキのハルオですが、精神年齢の高い大野と接していくうちにだんだんと成長し、不器用ながらも相手を想いやることを覚えて小学生同士の淡いラブコメに。2巻からは中学生編が始まり新ヒロインも登場。さらに人間模様は賑やかになっていきます。
ゲームクリエイターが主役のおすすめゲーム漫画
映画制作やマンガ制作のなかで繰り広げられる濃くて熱い人間ドラマもゲーム漫画では定番となっています。ここでは、熱い作品からカワイイ作品まで、プレイヤーに感動を提供するゲームクリエイターを描いた作品をご紹介します。部外者にはなかなか見ることができないゲーム制作の実態が描かれており、好奇心をそそられます。
東京トイボックス
「仕様を一部変更する!」秋葉原の一角にある雑居ビルのフロアにこだまするこの声の主は天川太陽。こだわりが強すぎて納期を遅らせてばかりのゲーム開発ディレクターであり、この小さなゲーム開発会社の社長だ。そんな彼に、大手コンサル企業から出向し会社立て直しを図る敏腕女性マネジャー・月山星乃や、かつての上司で太陽を引き戻そうと策を巡らせる大手ゲームメーカーの仙水が絡んできて…。
2013年には要潤主演でTVドラマ版が放送された本作。群像劇的にさまざまな人間模様が描かれていきます。クリエイター気質と会社員ドラマの両方が楽しめる作品で、社会人に特におすすめ。ゲーム文化全般への愛に溢れているのも見どころです。さらに規模が大きくなる続編『大東京トイボックス』もおすすめです。
NEW GAME!
小学生の頃にプレイしたRPGに感動したことをきっかけにゲームクリエイターを目指した主人公の涼風青葉は、念願叶ってその制作会社にグラフィッカーとして入社し、憧れのキャラクターデザイナーである八神コウのもとで働くことに。新人として未熟な青葉がさまざまな部署の先輩たちに助けられながらゲームクリエイターとして成長していく4コマ漫画。
本作を読んだことがない方でも、「今日も一日がんばるぞい!」の1コマはどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。「まんがタイムきららキャラット」掲載作品らしい美少女キャラで商業ゲーム開発のようすを描いていく作品です。作者自身が元ゲーム制作会社出身であるため、可愛らしい絵柄ながら現在のリアルなゲーム制作模様を覗き見することができ“1粒で2度美味しい”作品です。
ゲーマー、実況者エッセイ・ノンフィクションのおすすめ漫画
ゲーム関連のエッセイ・ノンフィクション作品はこれまでもさまざまな形で描かれてきたゲームマンガ)の王道ジャンルの1つとなっています。今をときめくプロゲーマーやゲーム実況者の実態とは?取材を重ねたノンフィクションからファミコン世代の共感を呼ぶ作品までどんな人でも楽しめる作品です。
パパはゲーム実況者 ガッチマンの愉快で平穏な日々
プロの「ゲーム実況者」ガッチマンの日々を、妻であるトラちんが4コマ漫画で描いていく作品。実況歴10年のベテランで、YouTubeチャンネル登録者数は167万人(2020年10月時点)と、この道のトップランナーのガッチマン。小さな子供を抱えつつも脱サラをして「ゲーム実況者」を仕事にした日々の暮らしや、報酬を得るゲーム実況とはどのようなものかを明らかにしていく。
趣味として「ゲーム実況」を行なう人は多くいても、それを専業にして暮らしている人の数はまだまだ少ない現在。配信収入以外に、どこから引合いがあり、そこで何が求められているのか、自身の体験を元にその裏側まで詳細に描いていきます。著名実況者との対談もあり、職業ガイドとしても価値ある1冊です。
ファミコン、レトロゲーム、ゲーセンが舞台のおすすめマンガ
最新鋭のビデオゲームからちょっと離れて、ゲーム文化の幅の広さを感じさせるのがこちらのジャンル。ゲームセンターを舞台にした物語、懐かしいファミコンなどのレトロゲームを題材にしたアンソロジーなど。肩肘張らず、何度読んでも楽しめる漫画作品です。
クレーンゲームはやめられない!
オタク女子の高校1年生・星峰理宇の趣味はクレーンゲーム。推しキャラのプライズ限定アイテムが出る度にゲームセンターに通う日々。そんなある日、興味を持ったクラスメイトの御友杏奈が同行することになり、理宇は杏奈にクレーンゲームのレクチャーをしつつアイテムゲットを目指すことに。
まず、ゲームセンターのなかでクレーンゲームのみを扱った連載マンガが存在することに驚かれると思います。ですが、本作を読むとクレーンゲームにはそれほどまでに奥が深いことが分かります。キャラクターが苦戦するクレーンゲームの「あるある」ギャグがありつつも、女子高生ガールズトークを通じて各機種ごとの傾向と対策などの攻略情報も教えてくれる内容で、実用的な漫画としても楽しめます。
【最新・おすすめ】人気のゲームランキング
- 監修:
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ココネ株式会社
ゲーム攻略本 電撃AMW
KADOKAWA
2023/9/29 (金)
配信開始
- 監修:
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ココネ株式会社
ゲーム攻略本 電撃AMW
KADOKAWA
2022/11/11 (金)
配信開始
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週刊ファミ通編集部
週刊ファミ通
KADOKAWA Game Linkage
2023/9/21 (木)
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週刊ファミ通編集部
週刊ファミ通
KADOKAWA Game Linkage
2023/9/28 (木)
配信開始
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週刊ファミ通編集部
週刊ファミ通
KADOKAWA Game Linkage
2023/9/14 (木)
配信開始
~10/9(月)23:59
1,485円
(税込)
ゲーム
有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ