岩元先輩ノ推薦 8

東京中心に頻発する鳥の群れによる襲撃事件。被害が拡大する中、能力者の関与を疑った岩元が原町らと共に調査に赴くと、ある子供に辿り着く。それは“鳥六堂”を営む少年、いわば“鳥男”だった。父に先立たれ天涯孤独になった彼は、父が遺した鳥たちと奇妙な骨董屋を営んでいるようで…？　地下深く沈む者、電話を聴くと姿が見える者、体が透ける者――。多種多様な能力者との出会いが、今日も岩元を待ち受ける!!

北原に連れ去られた弟・獅堂の身を案じ、兄・胡堂は死の淵を彷徨いながらも獅堂の行方を求め動き出す。一方、北原から非道な扱いを受ける同胞を目撃した獅堂。兄の元に戻ろうと出口を目指す彼を待ち受けていたのは…？　――そして今、能野に追い詰められ逃げ込んだ告解室で瑠璃に過去を明かした“岩元胡堂”は困難があろうとも同胞のために戦うと心に誓い「花ノ壁（フラワァウォウル）」に対峙する！　ついに“岩元胡堂”誕生秘話の全貌が明らかに――!!

怪奇な事件と共に紐解かれる“岩元”の過去――。当時一年生の奥秋は「“火の華”を咲かせる少年」の調査に赴いた先で、五年生の“先輩”と出会う。数奇な運命に翻弄される“火の華”の少年の美貌に魅入られた“先輩”は、少年を匿いながら旅をしていた。能力者への理解がいまだ進んでいない時代にあって、二人は安住の地を求め橘城先生に保護を求めるが…？　岩元胡堂という男に隠された禁忌がいま明かされる!!

佐々眼や淡魂と共に、“腸詰男”ブルストマンによる大能力者“十三夜の風”復活を阻止した岩元。能力者たちを“兵器”とみなすドイツ帝國の役人に対し、岩元が“仲間たち”への崇高なる想いを示す!!　一方、怪談を追う原町は二年生の烏賊谷を伴い、人心を狂乱させる「蹴鞠男」の謎に迫っていた…!!　日本國内でも新たな勢力が蠢き始める中“休暇”に訪れた僻地で、岩元を待つ悍ましき再会とは!?

人間の肉体や臓器を石化し、装飾として使用した世にも悍ましきアンティーク家具が存在するという――。“前線部隊”の三年生・権藤は、陸軍の密偵任務で古道具を探し回る不気味な男と“その家具”に遭遇する。岩元は権藤の頼みを受け、家具のオークション現場へ潜入。再び現れた男は、家具に埋め込まれ、石化した人体を“能力”で肉体へと戻していく!!　家具と男に秘められた、恐るべき計画とは!?　海を渡り、新たな脅威が迫る!!