人間に取り憑く“魔性”を倒す闇猫（ダークキャット）の影崎標意（かげざき・ひょうい）とその弟分・留意（るい）の活躍を描いた学園妖奇ホラー。喘息で欠席がちだった中学生・愛美（あいみ）は、登校した時、想いを寄せる幼なじみ・宏紀（ひろき）へ声をかけるが冷たくされる。そして掃除の時間、不吉な噂がある白蛇塚に近づいた転校生・影崎標意は、白骨化した死体を発見して……!?

想いを寄せる太田（おおた）の胸像を作り上げた美術部員・秋本（あきもと）は、その出来を部員・松尾（まつお）から誉められる。その後、魔性との戦いで負傷して猫になった影崎留意（かげざき・るい）は、通りかかった秋本に拾われて手当を受けるが、彼女から何かを感じ取る。そして太田に送ったラブレターを皆の前で馬鹿にされて絶望した秋本は、松尾に唆されて太田の胸像を切り刻むのだが……!?

妹・このみの力を借りて女子高校に潜入した影崎留意（かげざき・るい）は、友達と下校途中に、釘を踏み抜いて足を怪我した優等生の先輩・山藤（やまふじ）を助ける。その後、山藤の屋敷に招待された留意たちは、山藤がガリ勉少女・二ノ宮（にのみや）から呪いを受けていると知らされる。そして二ノ宮の身辺を調べていた留意は、二ノ宮に飼われる黒猫が標意（ひょうい）だと気づくのだが……!?

両親を惨殺した中学２年生・隆一（りゅういち）の事件を担当する刑事・小野寺（おのでら）は、事件後に隆一と電話で話した自分の姪で登校拒否児の亜弓（あゆみ）から、すべての原因である東郷中学を調べてほしいと頼まれる。その後、隆一の友人だと名乗る影崎標意（かげざき・ひょうい）と留意（るい）に声をかけられた小野寺は、隆一の体の変調を気をつけるように言われるのだが……!?

クラスの皆からいじめられる女生徒・みどりを助けた影崎標意（かげざき・ひょうい）は、不敵に笑ういじめの首謀者・御陸景介（みろく・けいすけ）に何かを感じる。その後、理科室の実験用ネズミを盗んだ犯人に仕立て上げられたみどりは、標意から「負けるな」と元気づけられるが、体に異変が生じる幻覚にとらわれる。そんなみどりの様子を偵察した景介と対峙した標意は、彼が魔獣使い御陸一族の末裔だと気づくが……!?